恋愛映画として、二人が恋に落ちる過程がろくすっぽ描かれてない(「理由」いるいらない論はさておき)

ジュヴナイル作品として、必須である主人公の成長が描かれてない(パンフに詭弁としか思えない新海の「成長」論があるのみ)

SF作品として、タイムリープについての作内ルールなどは全く明示されておらず、
描かれているのは説得力のない「カタワレ時」や「口噛み酒」、そして「忘れる」というご都合のみ、タイムパラドックスについても整合性がろくに取れていない

パニックものとして、隕石衝突と災害規模についての考証はおざなりで、
「いかにして住民は被害を免れたか」は最後にチラッと過去形で説明されるだけ

人間ドラマとして、父娘の葛藤やいじめめいた描写もあるにもかかわらず、
よくわからないうちに終わっている(いじめなんて机蹴っ飛ばしただけで相手が勝手にビビって終了しましたw)

これだけの中途半端な売れ線要素をこれでもかとばかりにブチ込んでごった煮にし、
あとはキラキラ画面と爆音とジブリ風作画でハッピーエンドにすりゃ客は満足すんだよ、
と非常に観客を舐めくさって作られたのが君縄という映画
目論見通り舐められてもしょうがない人たちが大量に釣れましたw