CMクロスロード(2014年)
言の葉の庭の成功を受けて、より発展させた形でCMづくり。
ほぼ全編曲のイメージ通りに120秒のCMを作り、またこれまで弱かったキャラ作画に関しても、
田中将賀と言う自身の理想の作監と組んだ事で、「大きな武器を手に入れた」事を実感する(←この部分は公開前のインタビュー内にて言及。
ある意味、縄のプロトタイプとなった作品。

君の名は。(2017年)
今までの集大成的な作品。
星を追う子どもでのエンタメ製作経験・言の葉の庭での音楽との融合経験・また田中と言うキャラ作画の強みを生かせたCMクロスロードの経験、
今までの美術製作・編集経験、全てを注ぎ込む一般的な若者向き映画の製作。
音楽との融合をより発展させた形で、RADの歌詞が良ければ、シーンの差し替えも躊躇わずやるなど、
より観客の感性に響く事を心掛けた映画製作手法。
→その結果、その演出方法は一般的な若者のみならず、一般の中高年層まで心に響いた、空前の大ヒットとなる。

・・見てきた通り、これまで新海は全て前作の経験・反省を生かして、進歩をさせている。
次回作は、大成功した縄の製作方法を基本に、初めから中高年層にもアピールできるものを入れてくる事が予想される。
そして、多分、批評家などが良く言われる映画通好みの部分は気にしないで製作してくる。
新海としては、一般人の心により届くものをこれまで作ろうとしてきたからね。
分かる人には分かる映画作りが理想だったら、
秒速の後でわざわざ小説まで書いて「鬱アニメ」と誤解された一般人の誤解を解こうとしないからね。