次回作考えてみたわ

自殺しようとした少女とどこかであった気がした顔も思い出せない青年の話

飛び降りをしたはずの少女は天井についた窓から見知らぬ世界へと落ちていく
その世界にある窓のそばは消毒のような匂いが充満する謎の世界
そしてその世界には顔も姿もわからない青年がいた
少女は記憶を失っていたが元の世界に帰りたいとその青年にいう
青年は天井の窓に届くためにある木を植えた
その木の成長はその世界での記憶を増やしていくごとに成長していく
青年はいつもピアノを弾いていて少女もそれを聞くことが好きだった
誰かもわからないまま絆を深め、時は過ぎ天井の窓に手が届くまでに木が成長した時、少女はようやく元の世界に帰ることになる
少女が戻る時振り返るとそこにはしっかりとした姿と顔がついている青年がいた
結局それでも誰かはわからないのに止めどめなく涙を流しながら元の世界に戻る

そして目を覚ますとそこは病院の中だった
その青年の臓器を貰って生きながらえていたのだ
急いで窓の外を確かめてみるとそこには消毒のような匂いもあの世界で見た景色もなくただ東京の景色が広がっていた

終わり