クロパンは何が本気で何が冗談か分かりにくい人だけど、
最後の子どもを見つめる優しい顔は信じていいと思う。
クロパンは子どもを愛してると思う、ジプシーの子もそうでない子もみんな。
エスメの「私たちは誰もがみんな神の子のはずです」みたいに。

そういうことを言う人のほとんどは「ただし悪い子・ダメな子を除く」
みたいな矛盾(それじゃ「みんな」にならない)を平気で言うので、
キレイ事を真に受けたらいかんのだろうなと思うけど、
この作品はわりと真剣に「私たちは誰もがみんな神の子のはずです」を言おうとしていて、
しかもわりとうまく描けてるので、ちょっと感動した。