『生ける伝説の素顔に迫る 喜多郎インタビュー』
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―僕は今年44歳なんですけど、喜多郎さんを意識したのはアニメ映画『1000年女王』のサントラが最初なんです。

喜多郎:あれは、自分でもすごく好きな作品なんです。『銀河鉄道999』のときから松本零士先生のファンでしたから。
当時、僕はサントラを作り終えて、映画本編の音声のみのトラックを譲ってもらったんですね。
要はセリフと音楽、それからSEだけの音源なんですけど、それを車の中で聴きながら何度も泣きましたよ(笑)。
あのサントラは、メインテーマが出来上がったときから、映像が音楽に引っ張られていくような、そんな感覚がありました。
そうなると、何分の1秒単位で映像と音楽を合わせるとか、そんな細かいことをしなくても映像の方が勝手に音楽に合ってくるんですよね、ホントに(笑)。