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【白蛇伝】昔のアニメ映画総合【海の神兵】
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0001名無しさん@お腹いっぱい。
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2007/02/12(月) 08:05:27ID:zz6YHu86
日本アニメ映画板の開設にあたり、アニメ黎明期を支えて来た映画作品のスレが
見当たらない為、問題提起も兼ねて立てました。

需要は無いかも知れませんが、このスレに情報やデータ等が集まり
それを見た若い方々が興味を持ち、作品を知る機会になれば・・・
そうなる事を願います。
0065見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2013/08/03(土) NY:AN:NY.ANID:sylN3nns
どうぶつ宝島のDVDの廉価版が出てたから買ってみたんだけど、
シルバー船長が睡眠薬で眠った後の重複シーン直ってるぽい。

比較確認できてないから、もしかしたら記憶違いかもしれないけど。
0066見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2013/08/06(火) NY:AN:NY.ANID:CAFZdzsB
や、全くの勘違いでした。申し訳ない。
よく考えたら何も言わずに中身を編集なんてあるわけないな。
0067見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2014/10/24(金) 20:41:52.24ID:g0G1dviF
日本はトコトン最強で無敵w     rγr'' ヽ       / >        ', i
https://www.youtube.com/watch?v=YpBL_G5OK1c
                      └、=-r'   ,/ '゛              r‐γ´ニ-,
                        }t{  / ゛             /,'7`-,'´      __
──-....______      ,r ''Lj`_ヽ ___ ___  ... - - ‐== ━ ・・ ``  ̄
'' ''────----- ... '-'===ュ二エニ´、_,,、-‐''丶、        / / ./●,' /     ィ'7
                  ,,.=''",, >r ''"´       l    _     /: ,' ,/ ,' !       / ,'
              ,,.='",、-''"/_,'   _,,、-‐''"' `', ̄ ̄ < _ / ─/_ ,'  ト──‐ / .,'
            ─= ''"  ,r─ -r ‐、''"´      :::|     〉_二 ̄ ̄    ュ ̄ ̄'〈_,/
                     /   /  ',        _,ノ_,,、 -''" `', ',    ,/
               /  /    /               :  ,,、-''7
                 ,,r'" ̄フ´',    / ,r'───-,-、,,_     _,,-、'"_,,/
                 /  ̄ l´   ',、- ‐''   ゛───'- 、,,`゙r‐、-''゛´  `^、{、 
             /__|   /   ●     ,r─ ,r‐ (_(`= '_      ゝ'
           /   , 'ヽ_ ,/  r、        l( )( )!rュ= - t' ~
            /           ヽ、    _,, ゝX_ソニ ‐''"´
        /       ヘ   ___ヽ‐''"´  
        (_ 。,,、    _ _,,、-
        └-┴ ‐ '' l"´7     
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     |  _      _r-、_l_l___r‐-‐、__,,,,, ll--- ||ヽ,iノ l ̄~ l                  ,,. -‐''''''i
  i'r^、_ノ______r^ 、ll r__,,-i lコl i-(、| l:^^'''''―‐------ '__         _ ,,,,. -‐ ''''"_,,._) -‐'''
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0068見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2014/11/14(金) 10:56:50.71ID:EfyTvNik
>>63
何か『あの花』に似ていますな
0069見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2015/09/06(日) 14:47:59.34ID:tKfM1PYY
近くのレンタルに白蛇伝があったので観てみた。
結論から言うとかなり楽しめた。ストーリーは娯楽寄りでキャラの動きが楽しい。
パンダだったかがモグラタタキされてるところが特に好みかな。
まあ欠陥もいろいろある。敵役の和尚のキャラが、いらんお節介ばかりするところが
現代の視点から見るとかなり鬱陶しい。ヒロインが神様にお願いに行くシーンも唐突。その他いろいろ。
まあ重箱の隅だけどな。若き日のパヤオを惚れこませただけのことはある。
さすがに絵柄などは思いっきり古いけど。
0070見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2015/11/30(月) 23:10:06.77ID:yJSMYm6W
さようなら昭和のシンボル鬼太郎(-_-)/~~~
0072見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/06/18(土) 01:14:25.38ID:m1mCCh2r
もしかしたら海外アニメかもしれないけど、
76年か77年頃に昼間にテレビで見た宇宙冒険もの。
主人公の邪魔をする敵にトランプのカードを擬人化したようなのが沢山出てくる。
分かります?
0076見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/09/28(水) 20:51:35.90ID:Mcpk6X0f
東京モーターショー2016で話題になったダイハツ美人
https://t.co/zSARhqVckB

【見逃し注意】スーパーフォーミュラ第6戦のレースクイーン画像50枚!
https://t.co/OvstHqhpKH
0077見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/09/29(木) 05:55:13.27ID:TFWBBDxh
東京モーターショー2016で話題になったダイハツ美人
https://t.co/zSARhqVckB

【見逃し注意】スーパーフォーミュラ第6戦のレースクイーン画像50枚
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0078見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/09/29(木) 12:52:28.88ID:aexPuNir
東京モーターショー2016で話題になったダイハツ美人
https://t.co/zSARhqVckB

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0079見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/09/30(金) 14:33:52.95ID:BxiCi/kd
Facebook、Amazon、Google、IBM、MicrosoftがAIで歴史的な提携を発表
https://t.co/EdOyEmq7jD
0080見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/10/01(土) 13:55:49.09ID:zPShRlV2
「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた
https://t.co/9tIIVhDYJq
0081見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/10/15(土) 14:22:07.60ID:9GW4nRHo
東映の「わんぱく王子の大蛇退治」をレンタルしてみた。
冒頭のスタッフロールで、原画監督森康二
原画大塚康生、動画大田朱美、小田部洋一(誤字かよ)
演出助手高畑勲といった派手な面子がぞろぞろ。人に歴史ありだな。

ストーリーはスサノオのあちこちでの乱暴・岩戸隠れ・ヤマタノオロチ退治といった
日本神話の有名エピソードが元になっているので、安定といえば安定。
ただアマテラスを岩戸からひっぱりだすシーンに主人公たちが全く関わっていなかったり、
ヤマタノオロチ戦が律儀に一匹ずつ大蛇を倒していって冗長だったりと、突っ込みどころもたくさん。
天才演出助手は仕事してたんすかと尋ねたくなる部分もある。
絵の動き方はとても楽しい。氷の兵隊のアクションがかなり個人的に好み。
海底から月読の国へ下る際の坂道も美しい。

白蛇伝は1年前に見たとき90点の楽しみをえられたが、こっちの大蛇退治は75点。
レンタルで見てまあ損は無いって出来。
0082見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2016/10/28(金) 02:53:54.05ID:sAyOa2oc
白蛇伝はテレビでやっていたのを見たが、キャラが綺麗で面白かった
でもヒロインの妹は失恋する流れなので、ヒロインよりも妹を好きになった人はつらいね
昔のアニメ映画は恋愛の結末に対して逃げないのが潔くて好きだ
0083見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/11/07(月) 23:18:08.77ID:RPkKVR8X
わんわん忠臣蔵をレンタル。。滅多にないくらいバランスの悪い作品だった。

オープニングでいろんなキャラが右から左へと行進していくさまは
『となりのトトロ』を連想させるが、トトロと違って創意工夫というものがなにもない。
ただ歩いていくだけ。そこから始まって、とにかく序盤から中盤にかけての出来は、退屈のひとこと。

絵柄は漫画映画的で、パヤオに相当よく似てる(というか彼のほうが東映動画の絵柄に影響を受けたんだろうが)。
動きもそれなりにまともに描けている。でもパヤオと違って面白くない(後半までは)。
都会のシーンはそれなりだが、森での動物たちのシーンはルーチンワークだとしか思えない。
顔ありの人間が物語の半分を過ぎてから初めて出てくるのも疑問。
出すならもっと序盤から出せよ。さもなきゃ出すな。世界観にぶれが生じている。

だがラスト20分、雪の討ち入りから追跡劇、ジェットコースター上での決闘シーンは東映動画の面目躍如だった。
アクションシーンがコミカルかつ派手に描かれていて、ここに関する限りほとんど退屈しない。
お約束とはいえ、ジェットコースターがだんだんバラバラになっていく中での殺陣はハラハラさせられる。
この面白さの半分でも、前半20分にまわしてやれよ。

パヤオが『折り返し点』の中で、上映時に子供たちが退屈して、劇場を走り回っていたと述懐してたけど、
このつかみの弱さじゃそれも当然だろう。でもレンタル100円で、中盤まで三倍速で見るつもりなら悪くない作品。
0084見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2016/11/16(水) 13:19:40.00ID:w796NDnW
最近の地上波では昭和の頃のアニメ映画をほとんど放送しないですね
今と比べて男の子が主役で勇ましい内容が多いからでしょうか?
人が多く死ぬ内容もありますし
絵柄は今の主流のものとは違いますが、内容はとても面白いので放送してほしいです
0085見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2016/12/01(木) 23:04:52.02ID:77qrpCik
>>84
人が溶けて死んだりとかしているから、今では放送が無理なのかもしれない
昭和時代に見たほとんどの子供達は悪影響を受けていないのにね
0086見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2016/12/12(月) 14:22:55.22ID:tKPpItqm
仮に今、国策で一千億円を投じて2−3時間の超大作劇場用アニメを
作るとしたら、どのようなものが作れるかなぁ。3DCGになるのかなぁ?
0088見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2017/01/02(月) 11:59:38.76ID:tVrJITqt
宮崎駿監督、初失恋の地にジブリを建てる(小原篤のアニマゲ丼)
http://www.asahi.com/articles/ASJDG767MJDGUCVL033.html

この記事の中に、白蛇伝の話がでてくるぞ。
0089見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/01/03(火) 05:51:28.22ID:GHpYXmEz
日本のアニメーション史上、歴史的には「白蛇伝」は
「クモとチューリップ」や「桃太郎海の神兵」などと並んで
記銘されねばならない作品だが、そのお話はつまらない。
声優の使い方もしょぼい。そもそもなんで中国の題材の話を、
しかも実写映画が先行して既にあったのにわざわざ作ったのか。
映像ありきの東映動画のその後の姿勢を象徴するような作品だ。
0090見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/01/05(木) 11:31:44.74ID:oA/EF7Rc
仮に名作「クモとチューリップ」を現代の技術の粋でもって完全に
一から絵を描いてリメークをしても、やはりオリジナルには及ばない
かもしれないなと思うが、どうだらうか?
0093見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/05/15(月) 18:05:53.65ID:bDR1nqgE
DVD『ガンバの冒険 劇場版』をレンタルする。
収録作品は、『冒険者たち〜ガンバと七匹のなかま』、および大賀俊二監督作の二本。
後者は悪くはない出来ってだけなので省略。

前者は出崎統監督。
何でこんなにわくわくしながら観れるんだろうと、見終わったあとつくづく思う。
話はかなり穴もあるんだ。敵役のノロイの催眠術とか、イカサマが船に乗り込んだ経緯とか。
(総集編的だから仕方ないんだろうけど)
でも勢いや哀しみや叙情があるから、とにかく90分客の目を画面に釘付けにさせる。

真にパヤオに対抗できたのは高畑を除けば出崎統だけだったと、大昔誰かが言ってたけど、
本当にそうかもしれない。海や船旅に尺を割きすぎな作品だけど、
それも出崎が海のロマンというものに心底惚れ込んでいたからかもしれないと、
そう思わせてくれる。20年ぶりくらいに見たので、ストーリーなんか完全に忘れてたけど、
去年最高に見ごたえあったキンプリや片隅をも上回る満足度だった。
現代にもこういう作品作れる若手が出てこないかなあ。
菱田正和が最高のスタッフを手に入れるか、吉成曜がさらに一皮剥けるか、
今石洋之がパンスト最後みたいな驕りを捨てるかすればあるいは・・・
まあいいや。とても楽しかったです。

あとオーディオコメンタリーは、出崎も相方もかなり朴訥とした喋り方なので、人を選ぶ。
0095見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/05/25(木) 11:38:28.49ID:jfXBuzid
>>89
当時まだ日本のアニメーションは技術も演出法も稚拙で試行錯誤だった。圧倒的な差があった
ディズニーやソ連アニメを参考にしたくても洋風の風俗の資料も少なく、作ってもみずぼらしいパチ物に
なるのがわかっていた。知られていないが当時中国のアニメは日本より技術的にも演出的にも進んでおり、
東洋風アニメを始めて作る参考として最適だった。そのため最初が中国風になった。
ケチをつけるのはいいがそれなら少しは調べてかけよ。
0096見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/05/25(木) 16:55:06.61ID:2igvXq4l
>>94
93だけど違うよ。100円レンタルで駄作を罵るくらいならとっとと忘れるだけだし。
ノルダはともかく、前作の陽なたのアオシグレは十分に楽しめた。電車内を飛行するシーンとか。
0097見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/08/09(水) 22:46:22.86ID:pqCwCDwr
今だと白蛇伝、TUBEで公開されてるね!
しばらく前だけど、面白い映画だったよ

パンダ…が珍しくて注目の存在みたいだけど、
ぼくとしてはむしろレッサーパンダ?らしきミミーの方が驚きw
ぼくの世代じゃ、ジャアントパンダは有名だけどレッサーパンダが有名になったのってずっと後の時代だと思ってたから
0098見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/08/09(水) 22:48:23.88ID:pqCwCDwr
この映画を見て驚いたのは、舞台になる中国の街並みの風景の再現度だね
昔の時代って海外の資料を得るのってむずかしいんじゃないっけ?
かの三国志の横山先生も苦労したらしいけど

どこかで見たことあるようなこの風景……、
あぁ、大好きなジャッキーの映画で見た景色や建物に似てるんだ!と
0099見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2017/08/09(水) 22:54:41.40ID:pqCwCDwr
それから、このアニメに驚いたのは、悪人がいないこと!だね
主人公と関わる人物は、パイニャンはもちろんシュウセン様に対する好意だし、
僧も妖怪にとりつかれてるから助けなきゃって善意じゃん?
役人だって、悪意なんかあるわきゃない、職務に忠実なだけだ

これがすごく新鮮だった
だいたい、おとぎ話って鬼とか意地悪じいさんとか、悪い奴がこらしめられてめでたしめでたし、
おとぎ話じゃなくて、ヒーローものでも時代劇でも何だってそんなのばっかだ

だから、そう思いこんでた
悪い奴をやっつけてめでたしめでたしwてのはお話としてすごく当たり前

そうでない、悪意をもった奴が一人として登場しないというのは本当に驚きだったよ
昔の時代だからかなぁ

誰も悪人じみたような描写や演出されてないよね
0100見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2017/08/09(水) 22:59:10.85ID:pqCwCDwr
それでいて、もちろん衝突やドラマはあるんだけど
善意を持った人物しかいなくても、誤解や行き違いから衝突することはもちろんあるよね

だからこそ、それらが解決するクライマックスのあのシーン、僧の叫びのシーンは最高のカタルシスがあった!
あの 今こそ〜 のシーン、本当に燃える名シーンだと思うんだけど、どうでしょ?


それから、原典ではいくつかパターンがあって、本来は悲恋ものなんだって・・・?
すごいね、このゆとり仕様(言葉の誤用
ハッピーエンドじゃんw(未見の方ごめん!

昨今、おとぎ話がゆとり仕様に改変されてるって怒ってるみたいな話題見かけることあるけど、
何のことはない、60年前から既にゆとり仕様です!!!!!
こういう人は実に見聞が浅いなぁと思いました
(この人らがオリジナルだと思ってるものだって昭和なり明治なりに改変されて伝わってるものだしね
0101見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2017/08/09(水) 23:01:40.65ID:pqCwCDwr
まぁ、本当は今日ここに来たのは、『わんぱく王子の大蛇退治』を見たからなのよ
すごく面白くてw
痛く感銘を受けて、なんかどっか書きなぐりたくてw
それらしいスレ見つけられなかったらここに漂流w

王子の感想もいつか書きたいと思うけど、昔のアニメってすっごかったんだなー!
美術面の力の入れ具合がだんちだわ
0102見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2017/09/13(水) 01:05:01.85ID:lQm4GAeM
空の神兵に同梱されてた「くもとちゅうりっぷ」を観る。
政岡憲三監督の作品も、商業白黒アニメも初体験。渋谷のツタヤに寄ったら置いてあった。

なるほど、作画の見事さは語り継がれるに足りる。
糸を使った蜘蛛の空中サーカスなどは、現代で同じ動きを描けるスタジオはいくつあるだろうか。
(さすがに同時期のディズニーの名作には一歩を譲るが)

そして悪役の蜘蛛の造形もかなりのものだ。
この部分については、同時期のディズニーを上回ると思う。
蜘蛛がてんとう虫を捕獲するのは予想できたが、まさか他のものにまでその攻撃欲を発揮するとは思わなかった。
嵐のシーンも美しい。非カラーである弱みを逆手に取った、荒々しさと美しさを同時に表現できている。
時間は16分と短いし、たいしたストーリーがあるわけでもないけど、観られて良かった。
ちょっと甘めかもだが90点。
0103見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2017/09/13(水) 01:05:59.77ID:lQm4GAeM
ついで「桃太郎 海の神兵」を観る。
とにかく思ったのが、テンポと動きがいいと言う点。
テンポの良さは宮崎作品や片隅やキンプラと同等か、それ以上。基本的にとても観やすい。

登場人物は鬼(白人)と桃太郎を除き、すべてサルやゾウやワニなどの動物。
桃太郎のキャラデザはまったく現代風ではないが、
白人たちは無様でコミカルだが現代でもそこそこ通用しそうなキャラデザ。
動物たちはみな可愛らしさや凛々しさを見事に描写できている。

動きのよさは、名作ファンタジアやバンビにかなり肉薄している。
(ディズニーのはカラーで、海の神兵は白黒って違いはあるけど)
作品の設計思想が、ジブリあたりを含めた現代の作品群とはまったく違うんだろうなという印象。
とにかく本当によく動いて楽しい。白黒映画を本気で美しいと思ったのは、これがはじめてかも。

ストーリーは単純。後半で米兵を打ち負かすところは、まあご都合主義のきわみ。
でも国策映画でそれを言っても仕方ないよね。
85分がとても短く感じられた。95点。

ついでに高畑の実写「柳川掘割物語」も渋谷ツタヤで借りる。
諸事情で音量オフで鑑賞したが、画面が大変華やかで美しい(部分もある)。
高畑だからもっと地味な作品だと思ってた。お見事。
0104見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2017/09/25(月) 19:30:50.08ID:CdctZVKU
今号の芸術新潮が「日本アニメベスト10」なわけだが
映画だけかテレビシリーズだけかに決めて
特集を組んで欲しかったなー
0105見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2018/03/04(日) 21:58:22.77ID:RSw0y5TN
「地球へ…」を観る。駄作だった。
原作漫画は白黒なので、宇宙空間や超能力戦闘の想像力を程よく高めてくれているが、
アニメで色がつくとダサくなる。でもそれに代わるカラーの美しさは、
エンディングの一枚絵などごく一部を除き、発揮できてない。
また、原作にあった美少年趣味やメカ設定の凡庸さの欠点が、映画だと増幅されてる。
本当に昔はこんな劇場版が名作扱いされてたの? 原作はそりゃ良かったけど。

「少年猿飛佐助」を観る。
作画はよく動いて楽しく、ストーリーはいまいちという東映動画の一典型。
動物たちの挙措動作は、ファンタジアやバンビを日本の林野に移し変えたような見事さ。
ストーリーは、ラスボスと主人公の対決シーンが長すぎない?
(せっかちな現代人の感覚かもだけど)
そりゃアイデアは詰まっているけど。70点。

押井守「立喰師列伝」を観る。
娯楽性ゼロとの評判だったんで怖いもの見たさだったが、案外面白い。
平賀源内のエッセイに、勃たないチンコを(冗談めかして)
やたら文学的に語った作品があったけど、ああいう路線だ。
現代で言うなら筒井康隆の小説のブラックジョークとか。
ただ筒井よりもずっと一般性は低い。あと戦後日本史の知識も少し必要。
鈴木敏夫がネギ抜きのソバを食べた挙句殴り殺されたのは笑った。
カリオストロの城のルパンジャンプにも。
まあ悪い冗談みたいな映画だな。面白がれる超少数派にとっては価値がある。
0109見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2018/06/11(月) 17:24:03.67ID:Am0HyN8J
【大地震なら、W人工″】 プーチンは知っていた <46分> は、核の起爆時刻、電子制御だから、正確
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/liveplus/1528509829/l50
【気の弱い方、注意″】 2010年 3万人増加△  <累計死者200万人!>  2011年 26万人減少 ▼▼
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原発事故警告アニメ、風の谷のナウシカは、公開日が311だった!?
0110見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/06/12(火) 16:06:40.16ID:Agy1RAxY
『空飛ぶゆうれい船』を観る。結構いい加減なストーリー。
作画監督小田部羊一、原画に宮崎夫妻はじめそうそうたる面子が並んでるから
絵は楽しく動けている(シーンもある)。冒頭で主人公が崖を登る際に、
きちんと三点確保が出来ているなど、楽しさだけでなく確実さも欠けてない。
でもどんなに絵に魅力があっても、脚本がお粗末ならどうしようもない。
国防軍の兵器工場に主人公が迷い込むあたりの展開は、客が赤面して下を向いてしまうほど稚拙。
まあ100円レンタルなら見るのもいい作品。迫力の戦車シーンはパヤオ謹製だし(信者視点)。

『安寿と厨子王丸』もレンタルした。俺の素人目には、作画は抜群によいように見える。
(たしか作画汗まみれで、大塚氏がぼこぼこに叩いてた気がする作品なので警戒してたが)
森の火事など炎に関するシーンは、アニメーターに空襲経験者がいたのだろうかと思わせる迫真の出来。
崖っぷちに降る雨や霧、屋敷を襲う暴風雨なども、絵描きがきちんと自然ってものを
直視してないととうてい描けないほどの出来だと思う。
矢が画面奥から手前に飛んでくる戦闘シーンも圧巻。これだけで見る価値がある。
で、シナリオは・・・まあ陰気なのは原作が原作だし仕方ないか。でも憂鬱。

パヤオがエッセイ集出発点のなかで最低呼ばわりしていた『指輪物語』も見る。
なるほど、彼みたいな理想主義者は毛嫌いするだろうなという内容。
底の浅い闇をえんえんと見せられたという印象。深ければまだ見ごたえはあっただろうが。
でも背景美術はなかなか好き。
0112見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/07/11(水) 20:00:18.58ID:tu5ueCKk
「Fantascope -tylostona」を観る。
内容は、天野喜孝の白黒一枚絵の羅列といった感じで、ストーリーが熱を持って成立してない。
墨っぽい絵柄という点では、高畑のかぐや姫を連想させるが、あっちは見事だったんだけどね。
この内容なら、いっそファンタジアみたくストーリーをほぼなくしたほうが良くない?
まあモノトーンの美しさもあまりないけど、天野氏らしくもない非力だ。
監督は天野氏じゃないから、そっちの責任かもしれないけど。

「西遊記」を観る。手塚治虫監督、東映動画作。
おおむね良く出来ている。動きは楽しく、アイデアも盛り込まれている。
牛魔王の部下に西洋妖怪らしきものが混じっていたり、そいつらが宴でトランペットを吹いたり、
牛魔王退治に闘牛っぽく赤布を使ったりするなど、
あえて異国のミスマッチを作品にねじ込むことで、それなりの新鮮味を確かに出せている。
その意味で、東映動画所属の凡百の監督の作品よりはだいぶ見ごたえがある。
手塚氏がアニメ監督としては無能だって説があるけど、別にそれが100%事実だとは思えない。

だが、喉に小骨が引っかかるように、細かいところで気になるところも多い。
パヤオも酷評してたらしい、悟空の恋人の扱いの雑さもそうだが、
実際には大して悪事を働いてない金角・銀角・牛魔王の殺し方とか、芭蕉扇の扱い方とかが。
舞台が中国だから、残虐さも大陸っぽくおおらかさの中に溶け込むと考えたのかもしれないが、
そういう広がりなどを作品から感じたわけでもないし、その他色々と。
まあ、難しいことを考えなければ今でも楽しめる作品かも。
それだけでも充分、偉大といえば偉大だ。
0113見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/07/11(水) 20:00:40.69ID:tu5ueCKk
海外アニメをいくつか立て続けに観た。

「とび★うぉーず」は、子供たちが秘薬で人魚に変身して冒険するというお話だが、
冒頭部分の人間時の子供たちがクソガキすぎて、あまり真剣に鑑賞する気になれない。
たとえば「千と千尋の神隠し」では、冒頭部の千尋はぶーたれた愛想無しだが、
子どもに対する愛情が作り手に充分にあるから、それが丁寧な描写を生んで
観客をひきつける展開になってるけど、そういうのがあまりない。
絵はなかなかだけどね

「ペイネ 愛の世界旅行」は、制作スタッフが充分な絵の才能を持ちながら、
結局美しい作品を創り上げることがかなわなかった失敗作。
異文化に対する低次元の無理解を捨てなければ、どんな才能も苦心も徒労に終わる。
画面全体の暗さもかなりひどい。

「ぞうのパパール」は、ほんと子供だましだけどそれなりに楽しい。

「パリ猫ディノの夜」は、絵柄が相当苦手だったが見てよかった。
いずれもう一度観た時に、感想も最終的に固まるだろう。オチの一部には納得いかないけど。
0114見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/07/19(木) 18:27:33.67ID:vuwu/bX0
「MIDNIGHT ETE ゴクウ」を観る。川尻善昭作品はこれが初体験。
原画に竹井正樹、黄瀬和哉、背景に男鹿和雄、山本二三、動画に尾崎和孝など。
ハードボイルドミステリーに近未来SF要素を加えた娯楽作品だが、シンプルさがいい。
ごく当たり前の素材を、丁寧に楽しく調理したというイメージ。
主人公の義眼はチートだが如意棒はほどほどの強さなのが、バランスが取れている。
次の作品も見てみようと思った。

「ヴァン・ヘルシング アニメーテッド」を観る。これも川尻作品。
吸血鬼ものでギャグシーンも突出してないのに、良くも悪くも軽い印象。特に動きが。
絵柄からもっと重厚な雰囲気を予想していたけど、これはこれで楽しい。
なぜか清涼飲料水みたいなさっぱりした印象。見て損はしなかった。

「火の鳥 宇宙編」を観る。原作手塚治虫、監督川尻善昭、脚本高屋敷英夫・金春智子。
原作は未読だが、アニメ単体で見る限り、キャラクターの心情が成立してない。
一行で言えば「組織を離れた個人ってそう簡単に殺戮に走れないし、愚かにもなりきれないよ」だった。
人類の歴史上最悪の殺人鬼って、アンドレイ・チカチーロ(だっけ)とかそのあたりだと思うけど、
彼らでさえ二桁しか殺人を出来てない。それが個人の悪の限界だ。
この作品みたいな殺戮は、言葉の本来の意味での人間性からは逸脱している。失敗作だと思う。

「ハイランダー ディレクターズカット版」を観る。川尻作品。
不老不死の男ふたりの、2000年にわたる戦いを描いている。舞台は近未来の崩壊したニューヨーク。
劇画っぽい絵だが安心・安定して見れる絵とストーリーだが、そのくせ安易さはあまり感じない。
質が安定しすぎている創作物は、たいてい何かよどんだものを感じるけど、この作品は少し違うかも。
ごつい青年だった頃の主人公が、岩みたいな顔を情けなく歪めて泣くシーンがぐっとくる。
北斗の拳みたいなところもあるけど、見る価値はあった。
0115見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/07/19(木) 18:29:28.22ID:vuwu/bX0
「海のトリトン オリジナル劇場版」を観る。

まずトリトンの育ての爺さんの表情が、能面みたいに
動かないところから始まって、絵が現代の劇場版のレベルに達してない。
数十年前の作品(それもテレビ放映版の総集編)を
現代のオタクの肥えた目で判断するのも、残酷なのかもしれないけど。

ドラえもんみたいなコミカルな絵柄のイルカとかと、主人公の真面目系手塚漫画の絵柄と、
迫力を必要とする場面の劇画調の絵柄が、おおむね調和していない。
特に劇画調の絵柄をカラーのアニメで見せる場合、
杉野昭夫くらいの力が必要だってことは、この作品を見ていて良くわかった。
絵以外にも、シナリオもキャラ造形もいろいろとひどい。ラストのオチを除いても。



「こわれかけのオルゴール 劇場版」を観る。

・いじめイベントで、ヒロインの背中に「ポンコツ」と嘲られた紙が張られていたが、
 それをいじめっ子が実行するには、紙とペンとセロテープがなければならない。
 あの状況でどうやってそれを用意したか、脚本家は考えているのか。
・どうせ男湯なんか見せるなら、モブにショタの裸でももっと入れとけ
・タイトルがタイトルなんだから、オルゴール音にノイズでも混ぜれば
・主人公のシャツが、黒地にドクロ柄ってセンスひどすぎない?
・主人公の名前はけいいちろう。監督は川口敬一郎。なんじゃこりゃ。

べつに萌え絵もべたべたな泣きストーリーも嫌いじゃない。
でも、感動するって言うのはこっちの心の防壁を一部分解くってことなんだから、
いい加減な作品相手にそんなことしたくない。
エクストラエピソードは平凡だけど良かった。
0116見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/03(月) 16:06:02.06ID:3reJvdOz
チラシの裏。
時間が出来たんで、アニメミライの13本を片っ端からレンタルしてみた。
なぜか該当スレが板にないので、しょうがないから類似スレっぽいここに書く。

アニメミライの本郷みつる「キズナ一撃」を見る。
平たく言えば、13歳の格闘幼女のお話を、クレヨンしんちゃんの絵柄でつづった良作。
アクションシーンは漫画的な誇張が激しいが楽しく描けていて、
その描写の楽しさがギャグにも繋がっている。
完全オリジナルで、キャラもシリーズものでない分、先の展開が読めないのも好感触。
格闘幼女はしんのすけほど歪んだ骨格ではないので、可愛らしさもなかなか。

ただラスボスの処遇はいまいち。
あと木を植えた男とけいおんとガンダムだかのパロディー要らない。
キャラはじじい以外かなり魅力あるんだから、
パロで費やした2分を、キャラへの手厚い描写にまわしてほしかった。
いろんな絵柄を若手アニメーターに勉強させるために、パロシーンを入れたのかもしれないけど。

なにはともあれ観てかなり満足。85点。



「たんすわらし。」を観る。監督・原案は黄瀬和哉だが期待外れ。
要するに20代後半のおねーさんが、ショタ4匹ロリ2匹と同棲したかったって話かね。
水彩画っぽい絵柄も効果を発揮してない。鍋物のシーンとかは美味しそうだったけど。
55点。
0117見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/03(月) 16:06:46.24ID:3reJvdOz
「万能野菜ニンニンマン」を観る。

作画はさすがにそれなりだが、ストーリーは凡庸で穴も多い。
パパの棒読みぶりは、庵野や糸井重里を上回るインパクト
(棒読みはオウム返しばかりする父の象徴だろうけど)

女子小学生に、どろっとした白いソースがぶっかけられた食材をむりやり食べさせる
女子小学生の個室のベッドに、家族以外が偉そうに腰をかける
女子小学生のあごをつんつんし、おさげに頬ずりし、唇を奪いそうになる
女子小学生がトイレから出てくるシーンをわざわざ描く
気絶してぶっ倒れた女子小学生の、スカートの奥の太ももを狙う
気絶してぶっ倒れた女子小学生の、頬を仔犬がぺろぺろ舐める
(気絶から目覚めたあと再度舐められ、嬉しそうに笑う)
女子小学生の小さなベッドで、四人一緒に寝る
女子小学生が妖怪の触手に羽交い絞めされ、唇を狙われる
女子小学生が保健室のベッドでうなされる
トトロのメイのかぼちゃパンツを久々に拝む

・・・そういったシーンに価値を覚えるなら85点。そうでないなら20点以上マイナス。
そのくせ主人公の女子小学生が走るシーンは、パヤオの爪の垢を煎じて飲ませたいほど類型的。
「一般紙」でエロを描きたいのかもしれないけどさあ。
あと海岸の描き方が雑。ああいう港(桟橋?)と砂浜と大規模ホテルが両立し、
しかも海岸沿いに商業施設がほとんど見当たらない市街地ってありうるの?
0118見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/03(月) 16:07:58.52ID:3reJvdOz
「BUTA」を観る。
主人公格は、凄腕の浪人ブタと狐少年のふたりだが、後者のキャラが成立してない。
脱獄する際の抜け目なさと、おむすび強奪時に見せた青臭い良心は、ふつうは両立しないはずだ。
(二面性を両立させるには、25分という尺は原則短すぎるだろうし)
そのあたりを無視して物語を進められても、観客は置いてきぼりにされるだけ。
浪人ブタがあそこまでネコを怖がるのも、いくらなんでもご都合主義過ぎだし。
作画や構図は見事なんだから、練り直せば良作になったろうに。50点。

「アルモニ」を観る。
場面の7割が校舎内で描かれ、教室の窓の外は微光に覆われていて景色が映らず、
教室内でのカメラワークは通常より低めの胸〜腰位置に設定されている時も多い。
その辺りが、高校生の世界観の狭さをきちんと表せているようで、好感が持てる。
人物やストーリーには、個人的にあまり興味が持てない(キャラは地に足がついてたけど)。
この作り手たちで、もっと動きのある物語が描けるかは観てみたい。70点。

「おぢいさんのランプ」を観る。
田舎の描写は宮崎や片渕須直を連想したが、
両者があまり描いてこなかった(?)日本家屋の薄暗さが、的確に描けている気がした。
(ランプを題材に選んだのだから、暗闇を上手に描けて当然かもだけど)
作画はテレコムの本領発揮という感じ。女や少女も淑やかさをそなえている。
ストーリーはラストシーン以外は充分予測できるが、ラストはかなり見事。
初回ではこなごなになるが、二回目では消えきらずに残ったところが泣ける。

出来は80点。タイトルの「おぢいさん」がてらっているように感じたので、5点減点。
たまにはこういう文芸作品も良い。
0119見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/03(月) 16:09:44.59ID:3reJvdOz
「パロルのみらい島」を観る。
内容は未来少年コナンや、とりわけ宮崎版ホームズを強く連想させる。
人間たちの街は魔女の宅急便っぽい。パヤオがまだ強烈な娯楽性を備えてた頃の作品群に似てる。
楽しく華やかでよく動き、ストーリーもシンプルかつ17分でよくまとまっている。
ケチをつけるところがほとんどない。強いて挙げれば、CGの花火がやや華やかすぎたところか。
ストーリーに新鮮味は薄いのかもしれないが、勢いがあるため気にならない。95点。
まあ短いからボロが出なかった側面もあるかもだけど。
とりあえずキャラデザ作画監督の亀田祥倫と、監督の今井一暁の名前はおぼえた。

「龍」を観る。
冒頭部の、北海道の雪の船上の寒々しさは、とてもよく描けていると思う。
その他は知らない。なんか美少年美青年の武士ばかりで、
人を殺せる凶悪さを備えた外見じゃないよね。
女性客を当て込んでいるならそれで構わないけど、アニメミライの趣旨は違うんでしょ?
江戸時代末期なら写真もそれなりに残っているんだから、参考にくらいすればいいのに。
メインキャラの美形ぶりを活かすためにも、脇役にむさいのが大勢いるべきだと思う。
45点。

「クロノス」を観る。
作り手がなにを観客に提供しようとしてるのか、それさえ見えてこない作品。
現代日本が舞台で、現代青年っぽい黒スーツの美青年たちが、でかい死神の鎌を持って
五ぼう星魔方陣で死者を迎えに来る設定が、そもそもリアリティーを感じにくいんだから、
そこを乗り越えるためにキャラデザひとつとっても練りこむ必要があるはずなんだけど。
点数をつけるレベルに達してない。
0120見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/03(月) 16:10:09.00ID:3reJvdOz
「大きい1年生と小さな2年生」を観る。
主人公たちの語彙の豊富さが低学年らしくないとか、空想シーンの混ぜ込み方が
赤面するほど下手だとか、欠点はいろいろあるが、それでも微笑ましく見ていられる作品。
(後者については、赤毛のアン・片隅・アイマスといった有名作でも100パーセントは成功してないし)
ヒロインがトトロのメイっぽい表情をするのが愛らしい。花畑は綺麗だしタコのオチも笑った。
次は原作なしで勝負したものが観たい。75点。

「わすれなぐも」を観る。
冒頭部の火災シーンに怖さがない。初期の東映動画作品には、アニメーターが空襲経験を生かして
迫真の炎上描写が時折見られたけど、ああいうのを参考にすればいいのに。
そこから始まって、山道や廃墟の描写に納得できない部分が多い。
まあロリな女郎蜘蛛をゆるく眺める短編としてはなかなかいい。
ストーリーは、あるべきエンドのフラグを立てきれなかったまま突っ走った感じで、かなり個人的好み。
IGの作品としては、これまで視聴した中で一番好きかな。75点。

「デス・ビリヤード」は90点。「リトルウィッチアカデミア」は95点。
他の人々がネット上で色々良さを指摘してるので、付け加えることは何もない。
でも後者は、敵役の迫力を巨大さに頼っている気がする。テレビ版はまだ観てないけど。

スレ汚しの長文失礼。
0121見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/03(月) 16:18:38.42ID:3reJvdOz
「ヴィナス戦記」安彦良和監督を観る。
美術や作画の見事さは突出しているし、メカのデザインは仰々しくて嫌いじゃない。
でも、絵柄やメインキャラの性格に、時代が刻み込まれすぎている。そんな印象。
現代の目で数十年前の作品にあれこれ言っても仕方ない面はあるけど、時代を超えた作品ではないと思う。

「遠い海から来たCoo」を観る。
南国フィジーの美しい自然を描いた美術、善人と悪党がキャラデザ段階でわかりやすい物語、
主人公のショタの可愛らしさを楽しむなら、別に悪い作品じゃない。
作画監督補佐に細田守なんかがいたりするし。それ以上を期待しなければ佳作。
期待してしまえば評価は辛くなる。
0122見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/30(日) 16:52:30.54ID:Zd8UgZTz
「エリア88 劇場版」を観る。
原作は読んだことがないが、原作者の新谷かおるの作品は大昔にいくつか読んだ経験がある。
その記憶から類推すると、アニメ版は原作の長所をおそらく生かせていない。
たとえば、おおむね白黒で描写されるマンガ媒体は、戦闘機などのメカの硬質さを
表現するのに適しているわけだが、アニメで色をつけるのは難しい。
この作品もそこを失敗している。
あと、マッハ1だの2だので飛ぶ飛行機の迫力とかも。
ホーム通過の新幹線の突風とかは相当なものだけど、超音速戦闘機なら
それを大きく上回るはずだが、そのあたりをなにも感じない。
その他欠点多し。

白黒のマンガ媒体で美しいシーンを描くのは、
作り手にセンスと創作経験が充分に足りていれば、なんとかなる。
でも、カラー媒体で美麗な画面を生み出すには、作り手が現実世界をどのように捉えているかが
否応もなく重要になるために、作り手の世界観の広さ・深さの問題をも問われることになる。
なぜなら現実世界は白黒じゃなく、カラーだから。
そんなことを視聴中ぼんやり考える。
0123見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2018/12/30(日) 16:53:56.25ID:Zd8UgZTz
「砂の薔薇 雪の黙示録」を観る。青木康直監督、J.C.STAFF作
こちらも新谷かおる原作だが、上のよりもずっと出来がいい。
色彩設計が有能だってのが理由のひとつなのかな。
主役たちの女傭兵部隊の制服が、いい感じのワインレッドだったり、
無機質なビルの中に適度に観葉植物の緑が配置されてたり、
生活感もある爽やかな台所が描写されていたり、
マンガをアニメにする際に要する濃やかな想像力が、見事に働いていると思う。
50分に満たない作品内で娯楽要素も充分に味わえたし、良作といっていい。
傭兵の動作とかに素人っぽさがちらつくが、まあ重箱の隅だろう。



「吸血鬼ハンターD」を観る。川尻善昭監督のではなく、芦田豊雄監督バージョン。
川尻監督のほうは、感想を書くことで自身の評価を
確定させることが惜しくなるほど素晴らしい娯楽作品だったが、
芦田氏のこっちの作品も相当に出来がいい。原作者の菊池秀行は恵まれてるな。
(原作は両方とも未読)

娯楽性は五分五分か、わずかに川尻版に軍配があがる。文学性は川尻版のほうがずっと高い。
ヒロインはどちらも充分に魅力的だが、個人的には芦田版のほうが好み。
まあ両方とも、満足度のハードルは楽に飛び越えている。こういう作品をもっと見たい。
0124見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/02/01(金) 02:26:51.09ID:+tCkl04q
「劇場版アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」を観る。
原作のやなせたかしは、子供向けにもかかわらず「攻めた」テーマを持ってくることも多いが、
この作品ではアダルト・チルドレン問題をとりあげ、優れた娯楽作品にまで昇華させている。
おそらく、子供向けだからこそシンプルな形で事象の本質に切り込めるし、
また切り込まなければ子供たちに失礼だと考えていたのだろう。

やなせを始めとしたスタッフたちの、的確で愛情深い人間理解が心地よいシリーズだ。
(そこまで辿りつけてない作品群も、もちろん多いけど)
この作品においては、それはゲストヒロインのカーナが夜の公園でケンケンをするシーンや
カーナの実家探索のための張り紙をアンパンマンたちが貼り付けるシーンなどに現れている。
カーナ役の中谷美紀の演技も悪くはない。歌唱力はもっと欲しかったが、
生まれて初めて歌を唄った小鳥だという設定を考えれば、プロ声優よりもふさわしいかもしれない。
(主題歌を中谷でなくドリーミングに歌わせたのも正解だろうが)
52分と短いのに中身が詰まっていて、充実した読後感を得られる。

宮崎駿とともにやなせたかしを得られたのは、日本の子供アニメにとって幸福な成り行きだったと思う。
とこしなえの安らぎが氏とともにあらんことを。

脚本は金春智子、音楽はいずみたく・近藤浩章、キャラデザ兼作画監督は前田実、
美術監督は石垣努・小山田有希、色彩設計は原田幸子、撮影監督は白尾仁志、
編集は鶴渕和子・鶴渕允寿、音響は山田知明・鈴木清司・糸川幸良、
演出は山内東生雄、文芸担当は小野田博之、担当プロデューサーは岩崎和義、
監督は矢野博之、原作絵本はやなせたかし。
……良作のスタッフ名を事細かに知ることは、観客にとり本来重要なこととは思えないが、
このシリーズに関しては、出来の見事さに比してスタッフの知名度が
おおむね低すぎる気がするので、ここに記しておく。
0125見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/02/01(金) 02:28:08.25ID:+tCkl04q
「劇場版アンパンマン シャボン玉のプルン」を観る。
やなせたかしの薫陶が行き届いているのか、劇場版アンパンマンシリーズは
安心して楽しく観られる作品が多いが、これもそのひとつ。
ゲストヒロインとクリームパンダが子供のけんかをしている時に、
画面をのんびりと二匹の蝶が横切っていくシーンが、個人的好み。
真剣かつアホらしく微笑ましいけんかに対し、スタッフたち大人が
愛情を持って見守っているのが、その蝶によって観客にもきちんと読み取れる。
千と千尋の神隠しで、しょげきっている千尋の背後に、美しいアジサイや
可憐なサヤエンドウの花が咲き誇っているシーンにも、通じるものがある。

「天使のたまご」押井守を観る。
眠い。一言でいえばそうなる。
作画は相当頑張っているし、豪華なメンツでもあるけど、天野喜孝の原画の魅力を再現しきれてない
(そんなの不可能だから仕方ないけど)
それになんか、小林七郎の美術にも負けている気がする。
メインのストーリー抜きでも、とにかく絵の豪華さでぐいぐい読ませていく作品って、
サテュリコン・プロスペローの本・劇場版ウテナとかいろいろ覚えがあるけど、
その高みには達してなかった。ウテナは小林氏の美術も抜群だったけど、
作画(というか絵?)はそれ以上だったなあ。
かぐや姫の物語みたいな感じでやればよかったのに、とど素人として無責任に思う。

『アンデルセン物語』を観る。一言でいうと、どうでもいい作品。
静止画だとそれなりに映える場面もあるが、いざ動かすとなるとなんか魂が抜けてる。
0126見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/03/01(金) 04:12:16.88ID:A7EHdSvU
大川隆法センセイの『太陽の法』を観る。
期待外れだな。良くも悪くももう少し狂った作品だと思い込んでた。
悪魔や聖人が色々出てくるが、迫力がない。ごく一部を除き、神々しさや禍々しさを感じない。
結局、監督を含めた現場の人間に、力がなかったってことなんだろう。
「こんなインチキ仕事に本気出す気になれねえ!」って意見は、それは至極当然かもだけど、
狂うためには作り手の尋常ならぬ才能が必要なんだと良くわかった。
(全裸の中性的な少年少女の群れが、仏のハンドパワーで美青年・美女美少女に
 成長するところと、動物が疾走するシーンの一部だけはかなり良かった)
ストーリーにも動きがなく、演説ばかり。あらすじだけを語られた気分。
予算が足りなくなったのか、後半は劇場版とは思えないほど止め絵が多い。

「せかいのえほん ムーミン谷へのふしぎな旅」を観る。
主人公の少女スザンナはジト目メガネ美少女で可愛かったし、絵にも魅力があるし、
見て良かったとは思う。前後編で20分しかなく、絵も一枚絵ばかりだけど。
100円レンタルなんだから別に構わない。

「おいら宇宙の炭鉱夫」を観る。
この手のロボットものアニメを見るたびに、「宇宙の魅力」と「異星の魅力」の区別が
このジャンルの作り手にはついていないんじゃないかと言う気が沸いてくる。
俺を含めた(おそらく)多くの一般客は、宇宙空間にも、宇宙船内のメカにも、
船内の人間関係などにも、大して興味を感じてないのだろう。
一木一草生えているわけがない、彗星とか隕石それ自体にもな。あんなのは地上から眺めるものだ。
ナウシカや未来少年コナンが今なお俺の心をひきつけるのは、それが「異星」の物語、
現実のこの地球とは違った姿の星の物語だからだろう。
小松・星・筒井などが活躍してた初期日本SFの魅力とかも。
0127見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/03/01(金) 04:13:32.76ID:A7EHdSvU
「ARIA 〜ARIETTA〜」を観る。31分のOVA。
脚本・絵コンテ・監督は佐藤順一。演出は竹下健一。

ARIAの第一期を今さら観て、なかなか楽しめたのでこれも借りてみたが、やや期待はずれ。
出来は実際悪くはない。相応に丁寧に作られているし、
作品の熱心なファンなら多分合格点をだしていただろう。
でも直前に、佐藤監督のきんぎょ注意報!やプリンセスチュチュに初めて触れて、
その出来の見事さにおおいに唸った人間としては、今作は首をかしげるところが多い。
OVAを劇場作品と同じ眼で観るのはフェアじゃないのかもしれないが・・・

原作は確か、ベネチアみたいな水上都市を爽やかで精緻な絵柄で描く、穏やかな作品だったから、
それを丁寧さ一辺倒でアニメ化したら、薄味すぎることになりかねない。
アニメの第一期はその弊には陥ってなかったと思うが、OVA版はどうもいけない。
ラストで主人公が先輩の腕にそっとすがりつくシーンは、丁寧でありながら
センシュアルな情感を漂わせる良シーンだったが、あのレベルが30分の中であと4箇所は欲しかった。
佐藤監督ならそのくらい高いハードルでもないはずなんだけどな。
せっかく冒頭部の「悪夢」のおかげで、主人公と先輩の距離感が縮まるフラグは立ってるんだから。
0128見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/04/16(火) 18:55:10.57ID:TQxm5JyS
予備知識ゼロで「妖精姫レーン」を観る。大地丙太郎監督(デビュー作らしい)。
似た方向性としては、尾鮭あさみ作品やぶるまー2000が挙げられる。
とにかくやたら勢いがあり、シナリオの細部なんてどうでもいいと観客に思わせてくれるラブコメ作品。
たまたまレンタルビデオ屋の棚から手に取っただけだけど、本当にとても良かったよ。
でもどうも打ち切りエンドみたいだったな。
それと、DVD75分のうち、ラスト15分は監督インタビューだから注意。

「神秘の世界エルハザード2」を観る。岩崎良明監督。
予備知識ゼロで鑑賞したが、作品の軽やかさを下支えできるだけの
センスや地力が伴ってないという印象。それ以前に志がうかがえないけど。

「ラーゼフォン 多元変奏曲」を観る。総監督出渕裕、構成・監督京田知己。
前情報ゼロで観たが、メカ好きなオタクのためのどうでもいい作品という印象。
0129見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/04/16(火) 18:55:53.18ID:TQxm5JyS
「青い文学シリーズ 桜の森の満開の下」を観る。
マッドハウスにしては低レベルな作品。
監督の浅香守生って人が小さくしかクレジットされてない時点で、厭な予感はしてたけど。
久保帯人のキャラデザは生かしているが、アニメ作品の中に
漫画的描写・小説的描写を上手に溶かし込むことに失敗していると思う。
猪の無用にコミカルな描写とか、突然SD化するキャラとかさ。
まあメガネロリが可愛かったからいいや。

「迷宮物語」を観る。りんたろう・川尻善昭・大友克洋各氏の短編が、一本ずつ。
川尻・大友両氏の作品は眠い。技術的・センス的に見るべきところは多いとは思うが、
なんで冴えないおっさんどもの苦悶の表情などを延々と見なければならないのか?
両氏の才覚をもってしても、一観客の俺にこの疑問への答えを与えてはくれない。
りん氏の短編は、物語の狂言回しが可愛らしい童女(絵柄はやや癖がある)と猫なので、
腐り姫や植芝理一ふうの見ごたえがあるエキセントリックな小品に仕上がっている。
りん氏を正直見直した気分だ。やるじゃん。ただし作品自体は短い。
0130見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/10/05(土) 16:06:13.77ID:9bfge1G+
「テイルエンダーズ」を観る。27分のレース物。
企画・監督・脚本・アニメーション制作はピコグラフ名義。
題材にふさわしく、勢いについては十分ある作品で、楽しい時間をすごせた。
脚本だのヒロインの性格造形だのに甘い部分は多々あると思うけど、
それもさほど気にならない。

「ヴァン・ヘルシング アニメ―テッド」を観る。海外作品。本編は33分。
展開が良くも悪くも速い。日本の手書きアニメではあまり見ないカメラワークが目立つ。
洋ゲーや実写洋画の影響がかなり強いのだろうか。
実写とアニメとゲームとCGの間に、映像的な断絶が少ない国の作品だという気がする。
見せ場やオチの作り方も結構実写っぽいので、アニメばかり見てるオタとしては結構新鮮。
ストーリーは単純だが見せ場は結構多い。なかなか満足。

「ブレンダンとケルズの秘密」を観る。アイルランドの作品。78分。
「ソング・オブ・シー」の監督の過去作なら
水準は突破してるだろうとは思っていたが、予想以上だった。
文芸寄りだが、観たあとあれこれと語る気になれない類の傑作。
外国人たちが「かぐや姫の物語」を観たあとは、こんな気分になるのかもしれない。
バイキングの襲撃がらみの展開とか、院長の運命とか、正直アラはあると思うが、
でもそんなミスは小さなものだと感じさせてくれる巨きな力が作品に備わっている。
またロリコン的には妖精がとても可愛らしい。
・・・というか、ソングオブシーより出来が良くね?今度見返してみるか。
0131見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/10/05(土) 16:06:33.97ID:9bfge1G+
「放課後ミッドナイターズ」を観る。95分。
元気突撃派・知性派・ツンお嬢様の三人の幼女が、人体模型やお化けたちと一緒に
夜の小学校で冒険をするみたいなお話。監督は竹清仁、脚本は竹清仁・小森陽一の両氏。

どうやら原作なしのオリジナル作品で、あらすじも手垢まみれで、
しかも監督の名前を失礼ながら初めて聞いたので、たいして期待してなかった。
だが幼女が消化栓にヒップアタックをかますところでピンときて、
その後の冒頭部のホルマリンウサギやいたずら書きシーンで、センスの秀逸さを確信。
シナリオも王道を踏襲しつつそこそこの意外性も盛り込んできてくれて、本当に満足。

複数シーンを同時に進行させる局面で、
シーンのつなぎ方がややぎこちない箇所が複数ある部分と、
電算室あたりの中盤で、ややだれた部分が見受けられた(それは長所でもありうるが)。
それ以外は目に付く欠点は、個人的には見受けられない。
全編3DCG作画で本気で楽しめたのは、ディズニー含めても今回が初めてだった。
カメラワークが基礎と応用を手堅く押さえつつ、華もあった感じだ。
ラストシーンの幼女三人そろってのあれは、お約束なんだろうが心が震えた。90点。
パッケージ絵より実際は人体模型の出番が多かった点には留意。

この作品を見る直前に、Youtubeの公式配信でプリパラ第一期第一クールを見返したときも思ったが、
丁寧に勢いよく描かれた王道というものが、どれほど観客をひきつけ楽しませるか、改めて感じ入った。
同時に偉大なる宮崎監督が、幼児のいたずら好きな側面をほとんど描かなかったことにも
ついつい思いを馳せてしまう。本作は三人ともみんなやんちゃで微笑ましかったから。
0132見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/10/09(水) 21:44:38.08ID:urTPNuP/
東映チャンネルで放送中の劇場長編の4Kレストア版に
誰も言及しないのかね?
0134見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/10/10(木) 03:03:25.07ID:OOyVvZad
え〜、そんな意地悪なレスされると思わなかった…
ネガスキャンして、フレームの1枚1枚からキズやゴミを取り除き、全体の色のグレーディングを施した
現行では最高画質です。今出てるDVDの比じゃないよ
今のところ、白蛇伝、少年猿飛佐助、ホルス、わんぱく王子、4作が放送済み。11月にどうぶつ宝島、12月に長靴をはいた猫、の予定。
発色もエッジのクリアさも、素晴らしいです。
白蛇伝は確かラピュタで上映してましたね。
0135見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/10/10(木) 17:48:02.78ID:1q8We9N7
ttps://www.toeich.jp/special/anime_theater
ここか

以下今後の放送予定
わんぱく王子の大蛇退治 10月19日の1500から
ホルス 10月26日の1500-1630 および11月16日の1500から
白蛇伝 10月22日の2000-2120
どうぶつ宝島 11月2日の1500からと、11月23日の1500から。

および12月に、長靴をはいた猫、わんわん忠臣蔵、どうぶつ宝島が放映予定。
この三つはまだ詳細スケジュールは未定。

どうでもいいが、東映動画のリンク先にはジブリはないんだな。
あと考えたくもないけど、いずれパヤオも亡くなるんだろうから、
その頃にまた放送されるのかな。
0136見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/10/12(土) 01:11:53.26ID:s+5lJff4
ちょっと高めのブルーレイBoxが出るね
0138見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/11/10(日) 23:35:12.43ID:95usVUVo
来年に上映される、キングオブプリズム総集編にそなえて、
「プリティーリズム オールスターセレクション」を観返してみる。48分。
プリリズシリーズの3年間のテレビ放映から、3DCGのダンスシーンを抽出し大胆に編集した総集編。
総監督菱田正和、総合演出依田伸隆、CGディレクター乙部善弘、プリズムショー演出京極尚彦。
プリズムショーCGタツノコプロ、オリジナルCGモーション制作シンソフィア。

世に腕利きのアニメ監督はいろいろいるが、こと「観た俺を幸せにする」という一点において、
菱田正和with乙部・京極・タツノコCG班オールスターズに敵う者は誰一人いないと、個人的に確信している。
宮崎や出崎のような、娯楽特化の巨匠たちを含めても。
観終わって映画館を出た後、脳内麻薬が暴走したのか空気中に光の粒子が
本当にきらきら輝いて見える幻覚を起こしたのは、後にも先にもこの連中の作品だけだ。
今作でも菱田たちのその力量は遺憾なく発揮されている(菱田は時折大コケもする監督だと思うけど)。

尻から蜂蜜だのプリズム妊娠だの無限ハグエターナルだの、頭のネジが吹っ飛んでる要素も多々見受けられるが、
高度な技能と作品愛が根底にあるため、なぜか鑑賞に堪えうるものになってしまっている。
簡単に言えば気が狂ったアイマスだ。やよいがGetWildを熱唱するレベルのイカレポンチぶりが、
美麗なCGと腋を丸出しにしがちな衣装とともに全編を貫いている。
本来は幼女向けの朝アニメのダンスだろうに、こんな高品質でよくやるよほんと。
ストーリーはこの作品には皆無だが、このレベルならダンスシーンだけで金を払える。
0139見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/11/10(日) 23:36:16.65ID:95usVUVo
「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」を10年ぶりに観返してみる。90分。
監督・脚本原恵一。絵コンテ原恵一・水島努。演出水島努。

私事になるが、2017年1月5日(宮崎駿さんの誕生日)に、
ぶしつけな一観客として宮崎監督に、22世紀についてご意見をうかがったことがある。
「1979年生まれの俺も、1941年生まれのあなたも22世紀までは絶対に生き延びられないが、
そこで遊んでいるジブリ保育園の子供たちには、生きて22世紀を拝める者も数名はいるだろう。
20世紀と21世紀にまたがって子供向けの大きな仕事をいくつも成し遂げたあなたは、
その点について何をどうお考えなのか?」というように。
それに対する氏のご返答は、謙虚さと自負心に支えられたとてつもなく力強い口調だったが、
先日(2019年5月)菱田正和監督「キングオブプリズムSSS第四章」を観て、
クライマックスの決め台詞に22世紀という単語を見つけ、
ようやく未来を見出すための機が、劇場用アニメという大衆芸術において熟し始めたのだろうかと感じた。
その確認の一環として、しんのすけが21世紀の防人を志願したこの作品を再視聴するにいたる。

この傑作を見返していて連想したのが、永井豪の「ススムちゃん大ショック!!(だっけ)」だ。
洗脳されてまともな反応ができなくなった両親に対して、しんのすけはなすすべもなく怯えていた。
小学生や幼稚園児にとって、親(あるいは大人全般)は
本質的には理解不能の他者であり、恐怖の対象なのかもしれない。
同じ2001年に公開された「千と千尋の神隠し」でも、主人公にとってあの両親は不気味な豚ではあった。
0140見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/11/10(日) 23:37:38.58ID:95usVUVo
千尋とオトナ帝国の違いのひとつは、「おじいちゃんおばあちゃん」が主人公のサポートをしてくれるか、だ。
千尋は釜爺、銭婆、あと一応湯婆婆がサポートしてくれてる。オトナ帝国にはそういう人物がいない。
「20世紀/21世紀」という長期に渡る対立軸を持ち出す以上、そのくらいの年長者がいても良かった気はする。
だが夕日町には(その性質上当然とはいえ)、大量のモブキャラの中にさえ子供たちがいない。
角のタバコ屋のばあさんみたいな「老婆・老爺」はいても、「祖父母」が存在しない。
あくまでもこの作品は「オトナ帝国の逆襲」であって「大人帝国の逆襲」ではない。
カタカナでない大人の中には、孫を持った祖父母たちも当然含まれているのだから。
・・・そのあたりの作品構造は、30年後においてこの傑作のウィークポイントになりうるだろうか。
そんなことを考える。
0141見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/11/11(月) 20:16:35.82ID:e1JB8eF6
「なつぞら」の影響で「白蛇伝」が注目されているけど。ハッキリ言ってそんな面白くない
初期の東映長編映画で面白いのは「わんぱく王子の大蛇退治」「太陽の王子 ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」「どうぶつ宝島」だよな
0142見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/11/26(火) 00:31:58.99ID:sBPV50SE
「劇場版かいけつゾロリ ZZのひみつ」を観る。監督藤森雅也、脚本吉田玲子、原作原ゆたか。
このシリーズは完全初見だが、本作は出来が結構いいときのクレしん劇場版くらいのレベルに到達してる。
アクション・ギャグ・(子供向けとしての)ロマンス、叙情などが
なかなか高いレベルで上手に配合されている印象で、見ていてシンプルに楽しい。
もっとも、オトナ帝国やヘンダーランド、また同じテアトル配給のアンパンマンのいくつかの傑作のような、
大人の心を深いところでわしづかみにするプラスアルファは混じってない。良くも悪くも安定しすぎてる。
まあいいや。キャラ設定も知らずに観始めたのにすんなり作品に入り込めたのはGJだ。
またラストシーンで砂浜にダブルゼットが描かれた後のくだりは、かなり意表を突かれた。良作。

「河童の三平」を観る。原作水木しげる。監督は平田敏夫。美術は龍池昇。
内容自体は、公開当時はともかく、今現在見ても仕方がない。
出来の良し悪し以前に、作品が成立するための諸条件を数十年の時の流れが押し流してしまっている。
だが美術には一見の価値があるかもしれない。
草木の美しさを、鄙びたしょぼくれぶりを失わずに描けている部分が、随所にある
(全箇所ではない以上偶然かもしれないし、登山が趣味だから気づけたのかもしれない地味さだが)。
かぐや姫の物語みたいな淡彩というのとも違う、アニメでは自分は初めて見た表現だ。
田舎描写ではジブリのツートップや男鹿和雄さんがあまりに有名だが、彼らとも違う感受性のなせる業かもしれない。
この作品を視聴中にふと、新海誠の背景では日本の過去を描けないかもなあと気づき、長年の疑問がひとつ氷解した。
べつに新海氏も悪くない監督だし、その洞察は彼の卓越した同時代性を裏側から証明しているとも言えるだろうが。

「浮浪雲」「ふしぎ遊戯OVA」「燃える仏像人間」「マジック・ツリーハウス」
「STARDRIVER劇場版」「バトルアスリーテス大運動会OVA」「パタリロ スターダスト計画」
「鉄コン筋クリート」「ねむれ思い子 空のしとねに」
も観たが、語るところなし。
0143見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/11/26(火) 00:35:54.94ID:sBPV50SE
「永遠の法」を観る。製作総指揮大川隆法尊師。監督は今掛勇(カウボーイビバップ)。
音楽は水澤有一(大河ドラマ)。SFXはロードオブザリングだかの有名スタッフたち。

説法が嫌なので音楽はほぼミュートし、BGMにアロマゲドンとかを流しっぱなしで視聴する。
ストーリーは主人公たちが天界と地獄を巡るってだけなので、それで充分理解できる。
だが以前見た「太陽の法」よりは、アニメとしてだいぶ見ごたえがある。
才能ある現場スタッフが充分な努力を重ねたんだろう。
また、冒頭部の主人公の大仰などアップとかは、現場スタッフたちの
「言うまでもないけど、俺たちはここの拝み屋どもの信者ではありませんよ(仕事には手を抜かないけど)」
的なほのめかしを感じたりもして、不信心者の自分としては好感が持てる。
左隣の人物に同意するシーンで「右に同じく」とか言わせてみるひねりかたなどにも。

唐突にどこぞのバイク屋とかを天使として登場させる面の皮の厚さ(機械仕掛けのイブあたりを見習ってほしい)、
恥知らずなほど華やかな天界描写、9分以上ある尊師謹製の挿入歌?など、つっこみどころにも事欠かない。
(考えてみると、天国を真正面から長尺で描写したアニメって、これまで記憶になかったなあ)
地獄編での妙に恰幅のいい伍長どのも楽しい(これ絶対ベジタリアンじゃないだろ)。
ニーチェの扱いはもっと史実に基づいたものにしてほしかったが。
「神は死んだ」の例の喝破にせよ、実際はその前後のフレーズあってのものだし。
0144見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/12/03(火) 16:15:01.14ID:P0B/qQWF
>>137
白蛇伝の制作資料、12月7日から東映太秦映画村の文化館で展示されるよ。
先日、京都文化博物館の京都ヒストリカ映画祭で一部が展示されてた。
0145見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/12/19(木) 16:49:13.25ID:Ypp3O32a
「イワンと仔馬」を観る。57分。ジブリライブラリー。
作画については、たぶん黄金期ディズニーの影響を濃厚に受けつつ、自分なりに消化している印象。
本家を上回っている部分が多々あるところは、かつての東映動画の絵に似ている。
アニメーターが絵を動かすことをとても楽しんでいるという印象だ。
ストーリーは、通常の作劇術に慣れている眼からすると、かなり不思議で魅力的に見える。
ラスト付近での悪役やその他の人々の扱い方には、おおらかな残酷さといったものを感じて新鮮。
全然作風は違うが、江戸川乱歩や橘外男の一部作品を連想した。かなりの問題作かもしれない。
過剰なヒューマニズムに自分がどれほど毒されているか、久々に自覚できた気がする。

「灰色首の野がも」を観る。20分。「イワンと仔馬」と同時収録。
子供向けのシンプルな作品だが、こちらもとてもいい。作画はやはり抜群。
悪役の扱い方を見ていて、自分はヒューマニズムだけでなく
過剰な作劇術にも毒されているなと気づかされた。
終わり方を予想しながら観るのは観客の悪癖だと昔から思っていたし、
意識的にはそこを排除していたけど、無意識的にはそうじゃなかったんだろうな。
ともあれかなり満足。

「ごんぎつね」を観る。
なんじゃこりゃ。挿絵とナレーションのみで構成された、完全な紙芝居だ。
レンタル100円だからいいようなものを。
制作(撮影)の虫プロダクションの不実な仕事ぶりは特筆に価する。
それとも俺が何か勘違いしているのかね。

「TAMARA2010」を観る。91分。監督・脚本・原作t.o.L。
大幅に劣化した湯浅政明みたいな印象。続編も出ているみたいだし、好きな人はいるんだろうな。
小手先でごまかしているように思えて、俺はだめだったけど。

「ウォーターシップダウンのうさぎたち」を観る。海外作品。88分。
作り手であるヨーロッパ文明の住人は不幸だなと、観終わった後つくづく思った。
「もののけ姫」を作れずに、こういう作品を作らざるをえない必然性を抱えているんだろうから。
・・・具体的な内容は、パヤオと比較するくらいだから、良い部分はいろいろとある。
でも不愉快な部分も、特に前半部に多い(見応えはあるけど)。
まあブルドーザーも猟銃も生み出したのは毛唐どもだし、積悪の報いというものなんだろうね。
また娯楽色は序盤ほど薄く、後半はそこそこ濃くはなる。

「スレイヤーズぷれみあむ」を観る。32分の劇場版OVA。
原作神坂一、監督・脚本佐藤順一、演出紅優。原作やテレビアニメ版は未読。
タコ語しか喋られなくなった主人公カップルが、タコ魔人一派から海辺の町を救う、みたいな話。
ギャグ8割シリアス2割で、良い意味で中身が無く、頭を空っぽにして楽しめる。
女主人公が相方に何度もアイラブユーと囁かれて、そのたびに照れていたのがとても可愛らしい。
またストーリー自体は緩いが、作りはかなり丁寧で技巧も充分施されている。
強引な展開もあるが、ギャグ比率が高さでそこもついつい観客が許せてしまう。観てよかった!
0146見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2019/12/19(木) 16:50:50.74ID:Ypp3O32a
「劇場版アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ」を観る。
あえて無粋なジャンル分けをするなら、本作は百合映画ということにもなる。
アンパンマンと同格の力と過去を持ち、善悪二つの心を備えた少女英雄・ロールパンナ、
その妹の可憐なレギュラーキャラ・メロンパンナ、
そして今回のゲストヒロインのボーイッシュな姫君・ローラ姫。その三者の。
(まあ多面性を備えた作品ではあるけど)

歴然たる子供向け映画にこういう難しいテーマをぶちこんでくるのは、
やなせたかしが自己の技量と子供たちを深く信頼しているからだけではなく、
その長期的な視野に基づくバランス感覚ゆえでもあるのだろう。
主役のアンパンマン、敵役のバイキンマン、キーパーソンのゲストキャラという三者だけで
映画の骨子を作りつづけていたら、5年単位で測れば重大なマンネリに陥り、
やなせは作家として死に瀕しかねない。それを避けるためのこの題材でもあろう。
宮崎駿が(トトロを一応例外として)頑として続編を作らなかったマンネリ回避を、
やなせはシリーズ物という別種のステージでなしとげようとしていた。
おふたりとも危ういほどに誠実だな、とつくづく思う。まあだから惚れ込んでるんだけど。

その誠実さゆえなのか、本作の完成度は、シリーズ中の他の傑作群よりはだいぶ低い。
だがその低さが作品の傷にはならず、善悪のはざまで揺れ動くロールパンナには
かえって相応しいのではないかという感嘆の念も、アンパンマンオタの自分は抱いたりする。
もしラストでメロンパンナとローラ姫のどちらかでもあの唄を歌えていなかったら、
ビターエンドになっていた恐れはかなり高い。
ハッピーエンドがなかば宿命づけられているこのシリーズではありえないんだろうけど、
そんなifを空想するのも楽しい。
(まあうきぐも城がまごころ草の群生地である以上、あのエンドも案外ご都合主義じゃないんだが)
そして「ハッピーエンドは物語の死である」という
厄介なドラマツルギーの真実への処方箋も、この物語には暗示されている。
0147見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/01/21(火) 02:30:47.84ID:q0AxUYgp
「劇場版アンパンマン ハピーの大冒険」を観る。これもこのシリーズの良作のひとつ。
51分。原作やなせたかし、脚本米村正二、演出島崎奈々子、監督矢野博之。
ゲストキャラは強さに憧れる(7,8歳くらいの)少年ハピー。適度に視野狭窄なお年頃だ。
このシリーズの劇場版の場合、メイン観客層と同じくらい幼いゲストキャラが、
アンパンマンたちとの絆を得てどんな「成長」を遂げるかが肝のひとつだが、
本作ではアンパンマンがラストバトルの最中に某愛用品を失ったときの、
ハピーの一言「ボクがアンパンマンの○○○になる!」に、それが集約されている。
強さに憧れるその本質は変わらないまま、たしかに一皮剥けたせりふだ。
(序盤のお助けシーンに伏線もある。アンパンマンが顔をあげすぎた後あたりの展開に)
またゲストキャラが少女だった場合、まず出てこない一言でもある。
やなせたかしという作家の力量は、少年のわんぱくさをうかつに捻じ曲げることなしに
善性へと導くことが出来るんだなと、それをとても嬉しく思った。
まあその観点から見ると、ラスボス打倒後の最終シーンは少し甘いと思うけど、
子供向け作品だしそれも作家の判断ではあるのだろう。
拳の強さが必要とされるのは非常時のみっていうのも確かだろうし。


「スケバン刑事」を観る。48分と46分の前後編。
原作・監修和田慎二。総監督・脚本ひろたたけし。絵コンテ三條みなみ。演出中村憲由。
内容は相当優れてはいるが、純然たる娯楽作品なので詳細は語らない。
ただラスボスが、逃げようと思えば簡単に逃げられるシチュエーションにもかかわらず、
あえてああいう道を選んだところは、悪のカリスマ性を強く感じた。観てよかった。


「怪-ayakashi-」を観る。
脚本横手美智子、キャラデザ総作画監督橋本敬史、シリーズディレクター中村健治
絵のセンスや技術はあるのかもしれないが、作品内容は独りよがりだというよくあるパターン。
こういう「奇想の系譜」みたいな絵柄って、アニメにはかなり向いてないんじゃないのかな。
絵柄自体が一般的であるからこそ、作画やストーリーの動きによって
作品に躍動感や魅力が付与されるというか。


「+チック姉さんOVA」を観る。
クレしんカスカベボーイズとかと同じく、水島努監督の「性格の悪さ」が前面に出た作品。
この種の気質が良質のブラックジョークを生み出すことって、Rumbleとか
相当に稀なケースでしかありえないから、やめておいたほうがよかったんじゃないのかね。
作り手が悪意をもって事物を眺めているのは一向に構わないんだが、
その悪意を自分自身に向けていないように見える中途半端さが、好みじゃない。
まあ幕張とかと同じで、好きな人は好きなのかもしらんが。


「新・破裏拳ポリマー」を観る。新房昭之監督。
変身ヒーロー物はチャイルディッシュになりかねない強い傾きがあるジャンルだろうけど、
そこを乗り越えたり活用したりするための諸要素が欠けていると思う。
絵のセンスは良いところも多いとは思うんだけどね。


「海底三万マイル」を観る。
原作石ノ森章太郎。演出田宮武。東映動画。
冒頭部の主人公のサッカーシーンは悪くない。その他の部分は、大人が見ても仕方がない。
子供を上手にだませるレベルには達しているとは思うけど。


「ヒピラくん完全版」を観る。
木村真二監督。原作は木村真二・大友克洋の両氏。
作画は悪くない。ストーリーもそこそこ。
だがたまたま放課後ミッドナイターズを観返した直後の視聴だったので、どうも印象が薄い。
3D作画、キャラデザ、舞台など偶然いろいろとかぶっていたし。
0148見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/01/21(火) 02:31:57.98ID:q0AxUYgp
「ソング・オブ・ザ・シー」を観返してみる。アカデミー賞受賞だかノミネートだか。
アートアニメ寄りだが見応えある作品だし、素晴らしい部分はとてもたくさんある。
だがこの構成は明らかにおかしいと思う。90分ほどの長さなのに、冒険に突入するのが30分以降って・・・。
その原因もはっきりしていて、おもに主人公たちの「いじわる」な祖母を馬鹿丁寧に描きすぎたせいだ。
湯婆婆みたいに意地悪さがキャラの味になる描き方にしたり、赤毛のアンのマリラみたいに、
大人の視点から見た場合に気づける、意地悪っぽさの底に潜んでいる明確なやさしさを描けばよかったのに。
あるいは祖母のキャラをまったく変えないままでも、日本のテレビアニメ的ないくつもの省略技法を使うとか、
作品自体に一切手を入れないまま、祖母の声優だけを
愛らしいハスキーボイスにでもして、好感度の減少を食い止めるとか。
もし監督がそこに気づけてないんなら、Pとかメインスタッフが指摘しろよ。絵コンテ段階で充分わかる穴だろ。
前作でも思ったけど、この監督は生身の女の描写がさほどではないよな。観察力はたぶん充分にあるのに。

馬鹿丁寧な描写にも、時代の底流に作者が応えようとしたそれなりの必然性があることはわかる。
前作「ブレンダンとケルズの秘密」と違い、現代のアイルランドを舞台にしてファンタジー冒険作品を
作るという困難に対処するために、監督さんはファンタジー世界と現実世界でキャラをダブらせる手法を使った。
祖母描写の長尺ぶりも、ひとつはそこを活かすために生じたのだろうけど、
でもこの手法が効果を発揮するのは、基本的にかなりの大長編作品だ。
90分アニメでは使いづらい手法のはずだし
(マイマイ新子などでも使われているが、あちらはさらに一ひねりしてある)
現に祖母以外にも父親描写でも不手際がだいぶ生まれてしまっている。
また、あまりダブってない主人公二人や母の描写がいささか減ってしまう弊害もあった。

まあ細かいいちゃもんをつけなければ、30分以降は素晴らしいと言い切ることも出来る。
また「サポートキャラ」の設定や扱いぶりは、この作り手たちが凡手ではないことをはっきり表している。
夜の海原描写も恐ろしく、かつ美しい。夜間遠泳とかしてみたくなった。前作に恥じない出来ではある。
0149見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/03/05(木) 02:53:29.61ID:OXB2uHC+
「逮捕しちゃうぞOVA」を観る。
キャラデザ総作監中嶋敦子。美術加藤浩。色彩設計石井健一。古橋一浩監督。
原作は未読。主人公の婦警二人がミニパトで都会を駆け巡るという設定上、
都会の背景が上手に描けているかどうかが肝だが、なかなか見事だった。
美術スタッフは都会の背景に嫌悪感を抱いてはいないのだなと、そこに好感が持てる。
(宮崎駿の看過すべからざる特性のひとつが、都会の美に呼応しないその感受性だと思う。
その部分が現代日本、あるいは後期資本主義社会全般のニヒリズムと共鳴したときに
彼の商業的な成功が最終的に約束されてしまったようにも思えるから)
夜の都会の美しさなら、ミステリーやハードボイルド題材のアニメを中心にいいのがいくつもあるが、
昼の都会をそこそこ納得いくレベルで描けているのって、
パトレイバーの一部やさらざんまい、あとごく少数しか知らないし。
主人公たちのかわいらしさも、原作を生かしつつアニメ特有の良さも加味できていると思う。
(原作者の絵は、大昔に女神さまの斜め読みでしか知らないけど)
また彼女たちの変顔を見せるときも、ガラス窓に反射させ、しかも置物の陰で半分隠したりして
観客の無用な不快感を半減させるような配慮があったり、匠の技という感じがする。
ストーリーは・・・悪くないしむしろ結構レベル高くはあるが、個人的にはもう少し地味なのが好き。
というか、派手な素材を派手に料理するときにはどこに留意すべきかという問題か。


「逮捕しちゃうぞ the MOVIE」を観る。88分。
脚本十川誠志、演出守岡博、監督西村純二。そこそこ楽しめたが、OVAの方が出来がいい。
OVA版でも仄見えていた作品構造の弱点が、劇場版であからさまになってしまった印象だ。
たとえば真犯人の設定だ。30分のOVAなら悪役の思想背景まで描く必要はないかもだが、
90分の劇場版では描く必要が出てくる。主人公たちの行動の動機は「仕事だから」ですむけど、
悪役の動機は綿密に設定しないと説得力が生まれない。特に警察物なんかは。
同じ警察物の劇場版パトレイバーなんかは、1も2も悪役を思想犯としてきっちり設定していて、
それが作品の土台の確かさとなっているけど、
当作品のスタッフは押井守たちほどひねくれてなかったんだろう。


「種山ヶ原の夜」を観る。
原作宮沢賢治、脚色・作画・演出男鹿和雄。27分。たしかジブリライブラリー。
一本のアニメとして評価した場合、いまいちだな。
岩手県の田舎を描いた背景や、味のあるおっさんたちを描く筆運びは見事だけど。
題材にふさわしい様式を見出せてないのが不満の一因だと思う。これじゃ紙芝居だ。
ライアーソフトの腐り姫とか、Project-μの忘れな草とか、テレビアニメの蟲師とか、
それ以外にも様式模索の参考になりそうな秀作はいろいろあったんじゃないかな。
この作品の発表時期は知らないけど。


「不思議の国のアリス・イン・パリ」を観る。
51分。海外作品。主人公のブロンド幼女が、スヌーピーみたいな絵柄でかわいらしい。
内容は明らかに子供向けで、しかもパヤオみたいに大人の鑑賞に堪えうるような
才気も感じられないが、妙に肩の力を抜いて見られる作品だ。
相当昔の作品みたいだが、子供向け作品って古びにくいな。
ディズニーやジブリが覇権を握った理由のひとつもそれか。
他の年齢層向けの作品だったら、この程度の中レベルの作品は20年で無残なまでに古びるだろうに。


「ミヨリの森」を観る。
106分。山本二三監督。内容はいまいち。
トトロ、千尋、鬼太郎、カッパの三平などと比べるとわかりやすいが、
二次大戦以降の日本を舞台に広義の妖怪物を描く場合、妖怪のキャラデザにおそらく工夫が要る。
「現実世界には妖怪などいるはずがない」って世界観が支配的になっているのだから、
そのギャップを乗り越えて作品世界に妖怪を登場させるには、
そこを乗り越えるだけの作家性を、キャラデザの工夫でまず示す必要がある。
トトロと仲間たち、湯婆婆たち、片目の印象的な少年である鬼太郎などがそうだ。
カッパの三平は、キャラデザを既存の河童のイメージに頼りすぎていて、
しかもぬりかべや一反木綿とは違い、メジャーすぎる河童というキャラクターを持ち出してしまい、失敗した。
この作品も同じ轍を踏んでしまっている。キャラデザ面に限らず。
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2020/03/05(木) 02:54:47.12ID:OXB2uHC+
「劇場版アンパンマン 勇気の花がひらくとき」を観る。56分。
監督篠原俊哉、原作やなせたかし、脚本米村正二。今回で4回目の視聴。
「いのちの星のドーリィ」あたりと並んで、アンパンマンマニアのトップクラスの支持を集める作品。
20年以上続くシリーズ中、たぶん唯一の「アンパンマンの淡い恋」を描いている。

一瞬だが黒騎士モードになり、またアンパンマンを本気で火葬にかかる極悪バイキンマン、
またマニアの絶大な支持を集めるロールパンナの活躍、つるつるのハゲが露わになるジャムおじさんなど
マニア受けする部分が数多い。初心者や子供でも楽しめるだろうが、他の劇場版などで
このシリーズの方向性を知ってからのほうが、ずっと真価を味わえる作品だ。
それに鉄の星まわりの展開は完成度が高くない。雛形あきこの演技力も低い。

また初見では気づきにくい伏線も多い。
某イベントの場所が、瓶が割れた場所と一致している点や、
「キララ姫と臣下」「アンパンマンと子供たち」の関係性が呼応している点などは、
俺は二回目でようやく気づいた(だからふたりはお似合いなんだな)。
「愛と勇気だけが友達さ♪」という歌詞のアニメで、
「アンパンマンたちの初恋と勇気、そして友達以上?の関係」を
描こうとしたスタッフたちの心意気には、今回気づいたというていたらくだ。

見所は観客によって異なる作品だが、個人的にはゲストヒロインのキララ姫だ。
アンパンマンによる救済を否定した結果として、
ふたりに勇気が生まれ、恋心が昇華され、エンディングにいたる。
皮肉というか二捻りしてあるというか、力量豊かな制作陣だなとつくづく思う。
(やなせ没後の作品はどうもいまいちだけどさ。やっぱりアニメ制作にはカリスマが必要なのか)
キララ姫がスタースティックを振りかざすシーンが好きだ。星が生まれるとはこういうことかと感嘆する。
なんでスティックのデザインがここまでシンプルなのかは、よくわからないけど。
篠原監督の他作品も見てみたいが、どうも長編アンパンマンはこれだけみたいだ。なぜだ。
ともあれとても好きな作品。虎は死して皮を残す、か。

あととうの昔に過去ログになったけど、一応シリーズ専用スレを紹介。
劇場版 それいけ!アンパンマン
https://kohada.5ch.net/test/read.cgi/animovie/1241636176/
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2020/05/08(金) 21:02:50.66ID:Fi3fHXZl
「彼女と彼女の猫」を観る。27分。原作新海誠、監督坂本一也、脚本小川成基、
絵コンテ坂本一也・太田里香、演出坂本一也・伊東優一。原作は未読。
世の中にはこの作品を必要としている若者もいるんだろう、と確かにそう思わせる作品ではある。
べつだん不出来でも嫌いでもない。ただ俺は苦手だってだけで。
新海氏について俺にわからない最大の点は「なんで完全オリジナルじゃない、他者に原作を提供したり
他者から依頼されて作ったデモムービーでも、この人がらみの映像は似た味付けになるんだろうか」って点だ。
もしそれが彼固有の何らかの「欠点」や体質によるものではなく、彼の外側の理由によるとしたら、
あまり楽しくない仮説が浮かび上がってくるかもしれない。
彼のエロゲ時代のその手の作品は、BSFやminoriがらみのムービーしか知らないけど。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所TheFinal 両津勘吉最後の日」を観る。
47分のTVSP? しぎのあきら監督。内容はローマの休日+そっくりさん入れ替わり+誘拐もの。
内容はおもいっきり緩いが、誘拐発生以降はアクションも多くそれなりに楽しめた。

「夢の世界ノクターナ」を観る。
82分。スペインで権威ありげな賞を取ったらしい。
確かに内容は、子供向けでありながら娯楽性と芸術性を高いレベルで両立させている。
冒頭部での大胆な赤の使い方は、劇場版少女革命ウテナを一瞬連想したが、
あれとやや近い質の満足を得ることが出来た。
長所は数限りなくあるので割愛する。数少ない短所のひとつは、
サポートキャラの猫男を強キャラかつ出ずっぱりにしてしまった点だろう。
そのあたり「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」と比べると、
パヤオの老獪さが歴然とする。

旧作レンタルだった「劇場版幼女戦記」を観る。98分。原作その他は未読。
監督上村泰、絵コンテ七人、演出四人。総作画監督の下に作画監督が14人もいる。多すぎない?
内容は、ケチをつけたいところは無数に存在するが、主人公や敵少女の顔芸や声など
結構楽しめたところもあるのでよしとする。エンディングの一枚絵とかも。
でも絵柄や題材がブラックラグーンとやや似ているのが損だな。つい比較してしまうから。

桜井弘明監督「アキハバラ電脳組 2011年の夏休み」を半年ほど前に借りたら、抜群に楽しめた。
中盤までは勢いを楽しめる作品で、後半あたりからはやや叙情的な切なさが表に出てきて充実している。
視聴前はたかが萌え系とどこかで侮っていたが、自分の浅見を恥じなければいけない充実度だった。
ラスト10分のアクションは個人的にはいまいちだったけど。
レンタル屋を再訪したら廃盤になっていたので、内容の詳細は書けないが、
相当の良作としてここに書き捨てておく。IGの作品で一番好きになれた。
後半の切なさを醸し出す題材として、非常事態宣言っぽい状況でほぼ無人になった東京を
描いてしまった点が、計らずもこの作品に文学的な価値を与えている。
それが偶然の産物でなく、練り上げた脚本や演出の意図通りだとしたら、本当に大したものだ。
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2020/05/08(金) 21:03:12.85ID:Fi3fHXZl
「エンシェンと魔法のタブレット」を観る。25分。神山監督作品はたぶん初見。
原作神山健治。脚本神山健治・土城温美。絵コンテ・副監督・演出佐野隆史。
本編であるひるね姫は未読で、しかも評判が芳しくなかったらしいが、ともあれ購入。
レンタル落ち200円ってのは残酷だな。作り手たちも相応に心血を注いだだろうに。

欠陥や未熟な部分は、この短さにもかかわらず、挙げていけばきりがない。
シナリオや世界設定には、SFとしても冒険ものとしても疑問点は多数。
作画上の凡ミスも色々ある。キャラ設定や配置にも、オリジナリティーにも、
機械と「魔法」の世界の根底にあるべき思想性にも、身体表現にも、作り手の想像力にも、
さまざまな細部の練りこみ具合にも、モブである大衆の把握にも、文句は山ほどある。

だが、それにもかかわらず、一本の作品(前日譚)としてかろうじて成立している。
理由は主人公の少女エンシェンの魅力だ。
単純に外見(特にバイクを颯爽と乗りこなす場面)と声が可愛らしく、
俺という萌え豚をひきつけたって点もたしかにある。
でもそれ以上に、19分時点で窓を開けてからの描写と言動が、クライマックスにおける
主人公として相応しいものだったからだ。作品の核が見事にできあがっているのだから、
枝葉がいかにボロボロでも、それはそれで問題ない。

なまじ作品としての完成度が低いために、かえってさまざまな物思いにふけって楽しめる。
俺にとってはどうやらそういう作品だ。
人間の清らかさや高貴さが現代で成立するとすればどういう条件のもとでありうるかとか、
道具が人間の本質的な魅力を高めうるという、現代では忘れられかけている側面とか、
優しさから生まれた愚行が、それでもいずれ賢さと偉業へとつながりうる希望とか、
そういった種類のことだ。ともあれ観てよかった。

あとどうでもいいことだが、ラストの「モーゼの海割り」については、
ひるね姫本編が車の自動操縦がらみの作品(らしい)と知らない場合、理解不能になるだろう。
その点は注意すべきかも。





「フェアリーテール 鳳凰の巫女」を観る。85分。藤森雅也監督。原作などは未読。
原作真島ヒロ、脚本十川誠志、絵コンテ藤森雅也・須間雅人、演出根岸宏樹・西本由紀夫。
かいけつゾロリ劇場版が結構良かったので、同じ監督のこれも見たが、どうも期待はずれ。

冒頭1分の奇襲描写からして、まるでなってない(俺は軍オタじゃない)。
敵をこっそり暗殺しようとするやつが、抜き身の剣を振りかざして相手に近づくか?
祭祀場を襲撃する一個小隊の兵が、あんなふうに隊列をまったく組まずてんでばらばらで突撃するか?
夜闇の中の大火がどのように目に映るか、実物なりせめて動画なりをきちんと直視したことがあるのか?
その他ツッコミにもならない常識レベルの疑問が、冒頭から最後まで頻発する。つまり安易。

雑魚が冷凍と発火解凍を繰り返すところ、祭りでのお約束、
舞台劇への乱入からのアクション演出など、創意工夫レベルはあちこちに転がっている。
つまりアニメ制作の職人として、部分部分で相当良い仕事はしている。
だがそれのみでは、作品の根本部分の安易さは消えないし、下手をすれば増幅してしまう。
もともとアニメでの魔法戦闘ものってイージーになりがちだけど、
その側面とかがスタッフたちの有能な職人ぶりと、悪い意味で共鳴してしまった部分がある。
エフェクトにかなり頼りがちだったり、効果的だからってモノクロ描写が三回もあったり。
良い部分はたくさんあるけど、どんなに飾りが素敵でも、
幹や枝葉がしっかりしてなきゃまともなクリスマスツリーは出来上がらない。
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2020/06/30(火) 18:05:33.04ID:cTn30wxf
「Genius Party」を観る。
7本で合計102分の短編オムニバス。福島敦子、河森正治、
木村真二、福山庸治、二村秀樹、湯浅政明、渡辺信一郎の各氏がそれぞれ作成。
内容は、おおむね言葉余りて心足らずだ。センスや技術は上等だが、一般性に欠ける。
なかむらたかしの寫眞館や、パヤオのパン種とタマゴ姫みたいな、娯楽性と芸術性が
両立した掘り出し物が見つかればなと思って観ていたが、願いはかなえられなかった。

「Genius Party Beyond」を観る。
5本で合計81分の短編オムニバス。
前田真宏、中澤一登、大平晋也、田中達之、森本晃司の各氏がそれぞれ作成。
内容は、真上に記した前作よりは、一般客にとってだいぶ見ごたえがある。
少女がスカートの裾の中に蝶を閉じ込めようと試みるシーンが好み。あからさまだけど。
観ていて彫刻家のロダンだったかの「芸術に独創はいらない。生命が要る」という名言を思い出した。

「妖獣都市」を観る。82分。原作菊池秀行、監督・キャラデザ・作画監督川尻善昭、
美術監督男鹿和雄、脚本長希星、原画や動画に竹井正樹、小池健。
設定丸山正雄。1987年製作。第5回日本アニメ大賞OVA最優秀作品賞。原作は未読。
都会の夜を、ただの夜ではなくきちんと闇として描くには、監督なり美術監督なりに
しっかりした考えが必要だろうが、それが出来ている稀な作品。
ストーリーは多少の変化球を織り交ぜつつシンプルだが、わかりやすさとともに迫力もある。
物語の基礎に人間界と魔界の対立があり、その上に今作品のテーマが重なり、
その丈夫な土台の上にキャラクターの愛憎や復讐や笑いが花開いている。
だから主人公とヒロインのキャラの味付けをさっぱり風味にしても、作品から華が失われはせず、
えぐめのセクシーシーンや魔物も下品にならず、場合によっては気品さえ生み出せている。
娯楽作として相当に見事であり、時代を超えうる作品だろう。
同時にいくつかのシーンには、出来がよすぎるがゆえの危うさも感じたけど。

「魔界都市<新宿>」を観る。78分。原作菊池秀行。監督・キャラデザ川尻善昭。
作画監督恩田尚之。脚本岡村香織。設定丸山正雄。原作は未読。1988年製作。
前作の妖獣都市にくらべ、エログロが減り、より少年漫画っぽくなっている。
またそうでありながら、前作より静の演出も増えている気がして、なかなか只者ではない。
78分をノンストップで手に汗握りつつ、楽しく観ることが出来た。
だが(ネタバレは避けるが)ひとつふたつ拍子抜けな箇所もないではない。
こっちも大いに観る価値はあったけど、俺は前作のほうが好きかな。
あとラスボスの声が次元大介っぽさがかなり強い。最後は慣れたけど。

「劇場版アイカツスターズ」を観る。二本あわせて87分。
どのキャラもまあとても可愛らしい。そして同時に没個性もきわまっている。外見も中身も。
現実の小中学生(や、観客でもある?幼稚園児)に突出した個性なんて
ないに決まっているのだから、そのあたりを忠実に反映したキャラ構築だともいえる。
要するに客を舐めてるがゆえに客に媚びてるってことなんだろうね。
シャボン玉が寄り集まって人化するところとか、
ライブでカメラワークがペア描写しているところは面白かった。

「劇場版アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!!」を観る。56分。
1995年の作品。原作やなせ氏、脚本翁妙子、絵コンテ矢野博之・川越淳・篠原俊哉、監督矢野博之。
冒頭部でアンパンマン一行とバイキンマン一行の海水浴がそれぞれ描かれるが、
昼の砂遊びやゴムボート(年上キャラに引っ張ってもらう)などの平和な遊びは前者、
夜の打ち上げ花火連発(保護者なしでライター使用)などの、大人びた遊びは後者で描かれている点は、
子供たちの遊びの意識について、作り手たちが良く承知していることを象徴している。
そこから始まり、相変わらず最後までレベルは高い。
だが今回は複数箇所に、わずかとはいえ作画の緩みが見られる。
タイミングのコントロールについて、少しだけテンポが悪い箇所あり。
まあそれも重箱の隅か。ロールパンナの悪堕ちシーンは、子供だと怖がるだろうなあ。
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2020/06/30(火) 18:06:59.47ID:cTn30wxf
「HELLS」を観る。
企画丸山正雄、脚本山川吉樹・ふでやすかずゆき、監督山川吉樹。
117分。マッドハウス。前半40分くらいは、冗談抜きで傑作の雰囲気だったんだけどね。
でもバレーボール大会が駆け足で終わった後の展開が、詰め込みすぎかつ則を外れている。
仲間キャラが入れ替わりすぎたり、カインとアベルの要素が前面に出すぎたり、その他いろいろ。
つまるところ構成ミス。前半は千と千尋の換骨奪胎っぽかったから、そのノリでいけば好みだったのに

「探偵オペラミルキィホームズ サマースペシャル」を観る。今回が初見。
原作やテレビ版は未読。23分。J.C.STAFF。OVA?
脚本ふでやすかずゆき、作監・演出沼田誠也、絵コンテ・監督森脇真琴。
いままで観たすべてのアニメの中で、トップスリーに入るほどテンポがいい。
(ふでやす氏の奇矯な脚本は当たり外れが大きいが、相当に大当たりの部類だと思った)
キャラクター紹介や伏線など、通常の作劇術で必須とされるものをかなり省略して、
かわりに勢いの良さや意表を突く演出で突っ走ったという作品だ。
かなり大勢のキャラが出てくるが、メインの金髪とピンクだけわかれば
作品に没入できる、短編のひとつの模範的な構成になっている。
同じ森脇・ふでやすコンビのプリパラは4クール以上の長編的な構成だが、
そのあたりをここまで使い分けられるあたり、本当に見事なものだ。楽しかった!
(ちなみに直後に勢いで観たテレビ版一期はおおむねいまいち。メインキャラの人間関係が
基本的にシリアスなのに、ストーリーのかなりの部分をギャグ色強めにしてしまったゆえに、
終盤以外の演出やギャグがうわすべりしがちだった。森脇ほどの才能でもこんなミス犯すんだな)

「劇場版プリパラ み〜んなのあこがれ レッツゴープリパリ」を観る。73分。
監督森脇真琴、脚本ふでやすかずゆき、演出佐藤まさふみ・伊藤良太・原英和、
絵コンテ・副監督佐藤まさふみ、CGディレクター乙部善弘、ライブ演出菱田正和・今中菜々。
まあもう20回くらい見ている大好きな劇場版を、あれこれ語っても仕方がない。
あじみ先生のライブは相変わらず笑うしかないし、らぁらはJSのくせして自然にヒーローだなと思う。
パヤオが「もう少年が主人公の作品しか作りません!」とか怒鳴ってた理由がよくわかる。
(その兄弟子たる高畑の遺作が、ふつーに少女主人公で突っ走れたというねじれも含めて。
たとえばなんでアニメ界ってボーイソプラノの名曲がろくにないんだろう?)
あとちゃん子のライブで足元の接地面をあまり写してないのは逃げだと思うよ。
CGでは重量感を現しにくいってことだろうけど、乙部さんたちならなんとかなるんじゃね。
あとなんでファルルの一部に作画崩れがあるんだよ。崩すんならギャグキャラのドロシーとかにしろって話。

「アヴリルと奇妙な世界」を観る。105分。海外作品。
アヌシー国際アニメ映画祭グランプリとのことだが、崩壊する橋をダッシュするシーンは
ポッピンQの感銘に遥かに劣る。東映動画創立60年記念のほうがマシな称号だな。
主人公の少女がいわゆるブスで、かつアクション要素がある程度ある傑作というと
「千と千尋の神隠し」「アリーテ姫」が連想されるが、このふたつにもまったく及んでない。
両者ともブスに設定するだけの強い必然性があったし。
(余談だがこのふたりを高畑勲の最優秀の弟子二人として捉え直すと、ポストジブリという
胡散臭いお題目が実は孕んでいた、かなり大きな希望が仄見えてくる気がする。
そもそもはじめてポストジブリという単語を耳にしたとき、
「それを成し遂げる確率が最も高いのは、宮崎駿当人じゃね?」と思ったし。
鈴木・丸山・真木・西村といった有能なPたちが集まって雑談でもしなければ、
希望が実体化する確率は低いだろうが)
世界観の構築も甘い。たとえば「幼少期の反動か?」という心理学をかじった的な物言いは、
フロイトに大して名声がなさそうなこの世界線のこの時代に、あっていいものなの?
ほか欠点は多数で、そこをくつがえすだけの熱量も感じられない。
ラストに月や火星がああなるオチだけは悪くなかった。画面が小さいけど。
0155見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/08/09(日) 18:40:49.53ID:B08XGzc2
「劇場版アンパンマン つみき城のひみつ」を観る。
原作やなせたかし、脚本岸間伸明、監督永丘昭典。59分55秒。1992年の作品。
欠点も長所も山盛りという、いまのアンパンマン劇場版にはあまりないタイプ。
たとえば少年王子は役柄的に、よほど慎重にシナリオを練らないと
アンパンマンにお株を奪われかねないキャラクターだが、そこへの配慮は見られない。
ドキンちゃんや食パンマンも使いこなせてない。
つみき城国民も、子供向けとは言ってもアホすぎる。
(というかシナリオに安易さが見られる。一時間以内に収めなきゃならない尺の問題かもだが)
だが折鶴が空を飛んだり、折り紙の風車や雲がたなびく姿などはかなりぐっとくる。
城のギミックも好み。架け橋の件もいい。強引だけどな。
子供がぼんやり夢想するような世界を、作品として結実させるって点において、
アニメでは劇場版アンパンマンが随一かもな。原作者が絵本作家だという点も関わりがあるのか。



「おジャ魔女どれみ♯」を観る。26分。テレビアニメ版は大昔に2クール分くらい見た。
キャラデザ作画監督馬越嘉彦、脚本栗山緑、監督五十嵐卓哉。
内容はまあ、一度見る価値はあったけどリピートはいいや。
大友むけじゃなく幼女向けアニメなんだろうから、姉妹の仲違いネタを持ってくるのはかまわない。
子供にとってはいろいろと切実なネタだってのは理解できるし。
でもこの短い尺に陰気なイベントを二つも挟む必要はあるの?
天界の花の扱いもずいぶんと雑だし、無理やり感動っぽいエピソードで終わらすし。
この監督さんって確か、師匠筋に佐藤順一と幾原邦彦がいたよね。あの二人に薫陶を受けてこの程度?
脚本がダメだったとしても、それを突き返したりまともに改変するのも監督の職責だろうし。



「も〜っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ」を観る。26分。
キャラデザ作画監督馬越嘉彦、美術監督行信三、脚本栗山緑、監督山内重保。
こちらは小品としてはかなりいい。たぶん企画時点から尺は30分以内と制約されていたんだろうが、
そこをクリアーしたり逆手に取ったりするための職人芸が、シナリオにうかがえる。
「かぐや姫の物語」みたく童謡をストーリー展開(および説明)に組み込んだり、
過去編の謎解きなどをたぶん意図的に放棄し、ストーリーの常道を無視している点がそうだ。
ラストの感動エピソードも、子供という生き物の特性と自然に絡めているように俺には思える。
(声の演技がすこしナニだが)
あとお面を主人公がああいう風に扱うとは予想してなかった。
なるほど長期シリーズの主人公の貫禄は確かにあると感じた。
また、子供たちが初対面の爺さんのひざに簡単に座り込むところや、
宮崎コナンも真っ青の超速ダッシュなども、子供の身体感覚を表せている。なにより観てて楽しい。
あと、美術はジブリ風田舎だがかなりいい。
よかれあしかれジブリは田舎描写においてひとつの基準を作り上げてくれたから、
2001年公開のこの作品のように、それを改良したり批判的検討を加えることで、
美術の風格は増すということなのだろう。
真上の♯と違って、夏が舞台ってことを前面に持ち出せている点も、
作品の確固とした印象につながっている。
また♯の基本フォーマットはアクション(追跡物)だろうが、カエル石のほうは
文芸ものであり、その点も尺の短さと相性がいい。
観てよかった。
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2020/08/31(月) 21:14:17.12ID:UT5fdgZS
「サイコダイバー 魔性菩薩」を観る。神戸守監督。マッドハウス制作。
原作夢枕獏。絵に力があって見ごたえがある。
たしか上下巻の小説を60分足らずのOVAにしたにしては、破綻もあまりない(と思う)。
幼少時のヒロインが、私立小学生っぽい服装で電車内でぽつんと
腰かけている描写などは、感情移入を誘われてずるいなーと思う。
なかなか満足。



「アジール・セッション」を観る。アオキタクト監督。ピカレスクロマンとして成立してない。
ロックと高層ビルへの落書きしかしてない不良たち相手に、悪の魅力を感じるのは無理だし、
警官たちの非力さもありえない。そのくせ警官を皆殺しにすることも出来ない、中途半端な良識ぶりだし。
主人公のキャラデザもアレだ。重要な器官が集まっている顔面に、
タトゥーをあのように施す彫師はいないし、激痛や後遺症もあるんだけどな。
そのほかキャラの芝居も、炎や霧や夕焼けの描写も、人間把握も、さまざまな点が基準値に達してない。



「映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」を観る。
71分。脚本山口亮太、監督伊藤尚往。プリキュアシリーズはこれがほぼ初見。2013年の映画。
なかなか出来がいい。
「思い出の品などが古びて忘れられる・捨てられる」ことへの憤りが悪役の行動原理だが、
老若問わず観客の心に響きうるテーマだ。まあふたご姫とかでも見覚えあるけど。
悪役を楽器のクラリネットにしたことも、音楽とストーリーを無理なく融合させる職人芸の一端だろう。
そのあたりは劇場版アンパンマンのカーナを連想する。外見のしょぼさ以外は見事だ。
また愛犬や祖母がらみの伏線の張り方や、一部敵キャラの不気味さは、子供だけでなく
大人をもほどほどにびっくりさせる効果を生み出せている。
愛犬が○○した日は、首輪のリードにほつれがあり、また雨の日で視界が悪かったことにして、
ご都合主義に一定の歯止めをかけている。「神の手」をあえて使うならこういう作品に仕上げてほしいものだ。
まあウェディングドレスの扱いとか、空飛ぶクジラのイメージの陳腐さとか
アラもそれなりに多いけど、充分に楽しめた。
作り手は手を抜いてないし、子供向けジャンルを侮ってもいない。それがよくわかる。



「劇場版機動警察パトレイバー1」を観る。99分。押井守監督。脚本伊藤和典、原作ヘッドギア
原案ゆうきまさみ、作画(作画監督?)黄瀬和哉、演出澤井幸次、録音演出斯波重治、
レイアウト渡部隆・田中精美。1989年だかの作品。視聴は10年ぶり二度目。
近現代を舞台にスケールのでかい物語を描こうとすると、「お偉方の会議シーン」が時として生じる。
風立ちぬの海軍、ブラックラグーンの三菱?重工、夜明け告げるルーのうたとか色々。
どうやったって退屈になりがちなこれらをどうこなしていくかが、監督の地力の見せ所ではあるが、
押井氏の手法もまた達者だ。枝葉の話だけど。

読後感は10年前と変わらない。娯楽性と作家性が、この監督の既読作品中では一番バランスよく楽しめる。
全体的に、きわめて丁寧な描写が多く、しかもそれが娯楽要素を妨げず、逆に後押ししている。
9分50秒前後で、シャッターの閉じるSEと零式のアップを重ねるシーン、
10分10秒前後での、搬入用エレベーターの底部を点滅させるシーン、
51分22秒時点で、後藤隊長から主人公がほんの少しだけ距離を取るシーン、
57分06秒時点の画面のわずかな揺らぎなど、ここまでやれてるのは他の巨匠の傑作でもそうそうない。
そのあたりのアイデアが、演出担当やレイアウト担当の発案ではなく、押井氏の発案だったとしたら、
この作品こそが氏の作家性の最良の発露だと思う。ほかの作品の大半には小賢しさが混じってるし。
「一部観客が小賢しさと受け取るほかないような特質」が混じっていると、そのほうが正確な表現だが。

あと、冴えない男どもが変顔を見せても、ヴイナス戦記みたいには滑っておらず、
逆にオスって生き物のどうしようもないアホらしさへの憐憫なんてものまで、呼び覚ましてくる。
そこまで計算しているんなら本当にたいしたものだ。氏の批評的知性なら計算してるかもしれないけど。
0157見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/08/31(月) 21:19:35.45ID:UT5fdgZS
「タッチ 背番号のないエース」を観る。杉井ギサブロー監督の作品は、真剣に観るのは初めて。
原作の一部の展開がひどくご都合主義らしいことは、うっすら聞き及んだ上での視聴。
で、内容は、繊細かつ粘り強い描写が多い。
後者の要素は、作り手がなにかを信じていなければ作品の表に出てこない性質の気がする。
ボクシング描写や野球描写では、スポーツらしいふつうにスピーディーな描写になっているところを見ると、
他の部分での粘り強さは意図的なものだろうな。
なるほど、この監督さんも巨匠のひとりとして挙げられるだけのことはある。

序盤でテニス部の集中砲火を浴びるところと、中盤で兄弟が小石を川に投げるところのカメラワークが、
怖い作り手だなと思う。ブラックラグーンのネオナチ回で、これとそっくりの演出と、
正反対(?)の演出が一回ずつ見受けられたが、そのとき感じた戦慄と同じだ。
(もののけ姫でもあったかな。パヤオがたぶん、この作品に限って解禁した難描写だ)
軽投擲物と投射武器の違いがあるから、タッチのほうはあっさりめの演出に仕上げてあるけど、それがまた。

まあ、それほどの力量をもってしても、後半部の例の展開は糊塗しきれていない。
いろいろと手を打っていることもわかるんだけどね。
この展開で観客をねじ伏せるんなら、君が望む永遠の体験版方式でいくか、
猫目石のように大怪我覚悟で突っ走るか・・・でもそれはこの原作で、しかも劇場版では許されないだろうしな。
まあいいや。この監督の力量の大きさは垣間見えたし。
あとでも、ヒロインがあまりにお人形さんっぽすぎるかな。原作がそうなのかもしれないけど。



人狼(沖浦啓之)
ももへの手紙(沖浦啓之)
スカイ・クロラ(押井守)
マインド・ゲーム(湯浅政明)
劇場版あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない(長井龍雪)
さよならの朝に約束の花をかざろう(岡田麿里)
ワンピース FILM STRONG WORLD(境宗久)
ペンギン・ハイウェイ(石田祐康)
台風のノルダ(新井陽次郎)
サカサマのパテマ(吉浦康裕)
ガラスの花と壊す世界(石浜真史)
宇宙ショーへようこそ(舛成孝二)
田舎医者(山村浩二)
虹色ほたる(宇田鋼之介)
ブレイブ・ストーリー(千明孝一)
劇場版機動戦艦ナデシコ(佐藤竜雄)
とある飛空士への追憶(宍戸敦)
伏 鉄砲娘の捕物帳(宮地昌幸)
ねらわれた学園(中村亮介)
蛍火の杜へ(大森貴弘)
スチームボーイ(大友克洋)
11人いる!(出崎哲・冨永恒雄)
劇場版花咲くいろは(安藤真裕)
ハル(牧原亮太郎)
マジック・ツリーハウス(錦織博)
ときめきレストラン MIRACLE6(今千秋)
紫式部 源氏物語(杉井ギサブロー)
花とアリス殺人事件(岩井俊二)
金色のガッシュベル 101番目の魔物(志水淳児)
犬夜叉 時代を越える想い(篠原俊哉)
或る旅人の日記(加藤久仁生)
戦場でワルツを(アリ・フォルマン)
老人Z(北久保弘之)
プリキュア ミラクルユニバース(貝澤幸男)
フラグタイム(佐藤卓哉)

は観たが、特に語るところなし。上8つの作品は人によっては評判がいいらしいけど。
0158見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2020/09/02(水) 12:16:54.83ID:IjFIUJck
キモスレage
0159見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2020/09/05(土) 20:45:12.56ID:GrVJzHoP
>>156
あなたのレビューをチラ見してやっと観る気になれた
ありがとう
観て良かった
0160見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/09/30(水) 19:55:47.57ID:XvR2AD2W
「魔法少女リリカルなのは theMOVIE1st」を観る。監督草川啓造、原作・脚本都築真紀。
130分。テレビ版などは未読だが、主人公格のふたりのキャラはなんとなく見知っている。
いわゆるオタクたちの間で一世を風靡したシリーズとはどんなものだったのかと思い、視聴。

序盤の出来はいろいろとひどい。
総集編映画なんだろうからシナリオの細部には目をつぶるとしても、
クリーチャーの何も考えてないデザインや、手抜きを派手さでごまかしている空中戦闘は
スタッフたちの能力や意欲を疑ってしまう。時空管理局だの次元干渉だのといったSF用語も
舞台装置とはいえずいぶんと陳腐だし、絵やシナリオに底力がないからまともに受け取る気になれない。

だが中盤の、雨の海上戦闘あたりからすこし違ってきた。
張りぼてに過ぎないけれんみと、物語世界を支えうる真正の力や華やかさと、
作品からようやく漂ってきた誠実さとが、強引に接着されて奇妙に見応えある画面が生まれている。
105分時点で挿入歌が始まったあたりで、やっと作品に没入することが出来た。
挿入歌と同時に呟かれた立ち直りのきっかけの一言が、相方の励ましの言葉のまんまであったことが、
この作品をある意味で象徴しているともいえるけど。

ふたりの子供たちの友情と救済の物語ってのは「普遍的」なテーマかもしれないが、
だからこそそれを商業作品として提出するときに、観客の立ち位置を「具体的」に問われる場合がある。
子供向けの作品ならそこがぶれるケースはあまりないし、オタ向けであっても
アニマスみたいに職業物の体裁をとっていたりすれば、ジャンルの基盤が強固だから問題ない。
でもこの作品の場合は……ということにもなる。
無限の繰り返しはいつだって永遠とは似て非なるものだし、
それゆえに無限に思えたものもいつか必ずすりきれる。観客の心も、ある種のシリーズの真価も。
縮小再生産だの閉じコンだのって単語の本質はそれだろうなと、そんなことをぼんやりと考える。



「劇場版おじゃる丸 満月ロード危機一髪!」を観る。49分。制作ぎゃろっぷ、脚本池田眞美子、
原案犬丸りん、演出六反田等、キャラデザ総作画監督渡辺はじめ、監督・絵コンテ大地丙太郎。
スタッフロールで、監督名のあとに共同制作NHKエンタープライズ、制作・著作NHKと表示された。
アニメでこういう並び順なのって見た覚えないな。NHKの大企業病ぶりの宣伝として効果的だ。

このシリーズは完全未見でキャラを一人も知らず、予告編の類も目を通さなかったが
冒頭でヒョウタンみたいなサラリーマンの、スピンしつつの珍妙な走りで、作り手の技量を見せつけられた。
直後に自転車で水上を走って壊れたのが一輪車二台に分裂し、
追いかけっこが継続されるあたりで、こっちとしては脱帽するほかなかった。
中盤はなんかBGMがラップ調になって、その歌詞とともにストーリーが展開するとか、すげーノリだ。
ウテナでの決闘BGMとか、かぐや姫でのお迎えBGMとか、あれらと同じくらい驚いたかもしれない。
ここだけで観る価値はあったと思う。

ゲストキャラの正体や最後のオチのつけかたは、ほどほどに子供だましだが、
出来れば付き添いの親たちもだましちゃうぞー的な、スタッフのゆるい情熱も
感じないではなかった。そういうのはわりと好みだ。
○○○○○こそが○○の○○だった!?と一瞬思わせてからの「やっぱり違いました」展開は笑った。
相当に楽しめたよ。
0161見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/09/30(水) 19:57:38.62ID:XvR2AD2W
「おじゃる丸スペシャル 銀河がマロを呼んでいる」を観る。54分。
脚本今井雅子、演出宮下新平、絵コンテ・監督大地丙太郎。
大人が視聴する場合、前作?の「満月ロード危機一髪!」には数段劣る。
宮沢賢治とかの下敷きがあるのにこれしきのストーリーって、相当にひどい部類だ。
こういうゆるい雰囲気のシリーズに真剣に怒ったって仕方ないかもだけど、
脚本家って手を抜いてませんか? プロの作劇じゃないだろ。演出も凡だけど。
大地監督は充分に有能な人材のはずなんだから、しっかりスタッフを統率してほしい。
(ひょっとしたら制作中に大トラブルでもあったのかもしれないが)
ラストの機関室へ向かうくだりだけは、それなりに見応えあった。


「映画スイートプリキュア とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ」を観る。70分。
監督池田洋子。脚本大野敏哉。2011年。テレビ版とかは未読。
まあ、悪くはない。石化した音楽家の夫妻が、音を奪われているにもかかわらず楽器を
弾き続けるところなんかは、えぐい上に相応の独創性もある。その他良いシーンもいくつかある。
でも全般的に、シリアスな世界の中でのギャグシーンの混ぜ込み方が下手だったり、
ヒロイン同士のいさかいのさせ方や、シナリオの細部の練りこみ方がかなり甘い。
このレベルの作品に高評価を与えてくれるなんて、ファンたちは心優しくありがたい善人なんだな。
俺はプリキュアファンじゃないから、それなりの感想しか抱けないが。
アクションシーンとか、ちんまいオレンジが復活したあとの展開は大味ながら悪くないんだが


「ガンスリンガーガール」OVAを観る。真野玲監督。原作は大昔に少しだけ読んだことあり。
原作は嫌いじゃなかったけど、アニメのほうは路傍の石だな。
ヒロインたちはそこそこかわいいけど、アクションはとろく、他の見せ場もない。
麻枝准が作詞作曲をしたエンディング曲だけは良かった。


「わが青春のアルカディア」を観る。129分。松本アニメをまともに観るのは初めて。
企画・原作・構成は松本零士、脚本尾中洋一、作画監督小松原一男、監督勝間田具治。
1982年公開で、作画監督はナウシカと一緒だが、宮崎駿がもたらした新時代の前では
退場するほかなかった作品だなというのが偽らざる感想だ。
冒頭の飛行シーンからして甘い。自分も多少のアウトドア趣味を持つからわかるが、
空の高さに一個人がまともに向き合ったときに感じるはずの戦慄が、まったく描けてない。
剥き出しのメーヴェに乗ったナウシカの震えおののく魂は、
先日初めてスクリーンで見たあの作品に、あますところなく描かれていたものだが。
絵だけじゃなくシナリオもペケだ。序盤の酒場での乱闘シーンは情けなくてあくびが漏れる。
自由や愛や友情を本気で描ききろうとするなら、それに立ちはだかる悪役の魅力も提示してくれ。
なんで酒場の兵士(それも総司令部のお膝元でしょ?)を三下のゴロツキ同然として描いたんだか。
その他もろもろがあれだ。まあいいや。不必要なものが時代の隅に追いやられるのは、
商業芸術の分野ではおそらく正しいことなのだろう。それだけ。


「ガールズ&パンツァー劇場版」を観る。120分で、見所は25分・48分の、3D中心のふたつの戦車戦。
脚本吉田玲子、キャラデザ総作画監督杉本功、3DCGI監督柳野啓一郎、CGI制作グラフィニカ、
アニメーション制作アクタス、監督水島努。テレビ版は未読だが総集編映画とOVAは既読。
内容は、戦車戦以外の廃校問題とかのパートは並。会議シーンあたりは、短くまとめてるのはいいけど凡庸。
戦車戦パートはアバンギャルドなスナック菓子を頬張っているようで、ゲテモノ食いとしては実に楽しめた。
Gガンダムとか風魔一族の陰謀とか、そういうギャグ7割のアクションものだ。
遊園地を舞台にした冒険は、ピノキオ中盤とかわんわん忠臣蔵とかいろいろあると思うが、
その手の中でも出色の出来といっていい。戦車をトライアルバイクやミズスマシ、
はたまた体操選手のように捉える発想の持ち主が、こういう奇観を生み出したのだろうか。
なるほど、あの激戦区だった2016年に名を挙げただけのことはある。見事だ。


>158 気分を害したなら謝る。精魂込めて作られた作品群が一行でなで斬りとかなんて、実際馬鹿げてるよね。
>159 こんなオナニー連投が多少でも役に立てたんなら嬉しい。
0162見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2020/10/30(金) 19:04:41.45ID:9f46Y0t3
「太陽の牙ダグラム THE MOVIE」を見る。原案高橋良輔・星山博之、監督高橋良輔。79分。
たぶんテレビ本編の総集編なんだろう。ロボアニメは全然見てないが、
銃火やミサイルの爆発シーンの一部に、この手のアニメで初めて死の不吉さを感じた。
(ファーストガンダムでもすこし感じたかも)
(たとえお話のなかとはいえ、人を殺す業火なんだから、それを感じさせないほうがどうかしてるんだけど)
爆炎のあれこれからして、たぶん意図してかっこよさではなく不吉さを描こうとしているのだろう。
そこに限らず、人間・政治(謀略)・革命・現実といったものを、アニメというせせこましい枠の中で
きちんとストーリーに定着させようと努め、ある程度それに成功している作品だ。
総集編ゆえなのか、ストーリーのつぎはぎ具合はひどいし、敵軍が撤退した理由は強引すぎるけど。
またダグラムの単純な○○を拒んだクライマックスの主人公の叫びと振る舞いは、
きわめて若く未熟であるがゆえに、かえってまっすぐこちらの心を射抜いてきた。
高橋氏の作品にはたぶん初めて触れたが、なるほどアニメ界の重鎮として誉れある出来栄えだろう。
同梱の「チョロQダグラム」はコロコロコミック的な作品。子供なら喜ぶだろうな。

「沈黙の艦隊」を観る。高橋良輔監督。かわぐちかいじの原作は既読かつ結構好き。
ウェラ・ガルフ戦まで一気にやる以上、原作のかなりの改変は仕方ないとは思う。
戦闘シーンは奇をてらわずに緊張感を保って描写できている。見応えある。
でも、政治シーンのトンデモぶりが、今となってはね・・・アニメ版というより原作版からの弱点だけど。
(そしてトンデモというよりは、あえて過激な展開にすることで現実世界の政情を逆照射しようとしたんだろうけど)
マンガならスルーできる過激な展開が、アニメという映像メディアになって声までつくと、直視がやや辛くなる。
たぶん作り手もそれらをある程度察していたから、日本再占領計画という単語を
米国大統領の口から言わせず、レポートのテロップにとどめたりとか、工夫したんだろうけど。
まあいいや。尺や時代状況などの限界の中、充分見るに値するものを作り上げていると思う。

「沈黙の艦隊2」を観る。高橋良輔監督。真上の続編。OVAが二本収録で合計114分。
戦闘パートと政治パートのすりあわせが、前作よりだいぶこなれたように思える。
監督及びスタッフの力量や経験が上がったのか、原作の構成によるものなのか、
それとも俺がこの作品に慣れただけなのかはわからないが。
傑作マンガや小説では、自ら作品を読み進めなきゃいけない読者の集中力は前のめりに高められ、
傑作アニメや映画では、一時停止ボタンを押さずにソファーに
横たわる観客の集中力はおおむね受身な方向で高められるものだが、
原作マンガとアニメでは、そのふたつの集中力をそれぞれ味わえた。稀有な作品だといえる。
高橋監督作品はこのレスに記された三つしか知らないが、氏はアニメ監督では珍しく、
政治というものを真正面から捉えようと努める資質があるらしい。
だから沈黙の艦隊のアニメ監督のオファーも来たのかもしれない。
良い作品を観せていただいて、一観客として深く感謝する。
また北極海の描写は作画を省略していながら迫力とリアリティーがあり、自然というものを
監督や美術監督などメインスタッフたちが十全に把握していることを表している。

「青い文学シリーズ 蜘蛛の糸・地獄変」を観る。
2話合計46分。マッドハウス。キャラデザ久保帯人。いしづかあつこ監督作品はほぼこれが初見。
内容は、あけすけに言えば、監督としての総合的な力量の物足りなさを、
題材やシナリオの味付けの濃さや、イマジネーションの豊かさによって補填した印象だ。
短編としては間違ってない作り方だろうし、不得手な側面を上手に隠すのもプロの力量のうちだが。
また原作者じたい長編型ではなく短編型作家である点も、作品にプラスに働いている。
蜘蛛の糸における地獄描写は、仏教の極楽描写を巧みに取り入れ反転させ、創意工夫となりえている。
だが地獄変における例の描写は、蜘蛛の糸と違い現実世界で起こっているのだから、
幻想描写に寄りかかりすぎるわけには基本いかないはずだが、その点に顧慮は払われていないようだ。
まあいいや。シナリオはともかくキャラデザや作画はいい仕事をしている。馬鹿殿も嫌いじゃない。
また久保帯人は以前にもキャラデザをやっていたが、アニメとの相性は案外よさそうだ。
0163見ろ!名無しがゴミのようだ!
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2020/10/30(金) 19:05:53.46ID:9f46Y0t3
「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」を観る。2014年。71分。
今千秋監督、脚本成田良美、音楽高木洋、キャラデザ佐藤雅将・大田和寛。テレビ版などは未読。

シリーズ10周年となる本作のテーマは「プリキュアは人間を幸せに出来るか?」だったらしい。
こんなものの答えは、子供にとっては「出来るよ!」の一言だろうし、大人の観客には
「そういう素敵なファンタジーを味わうために、人間は映画館の暗闇にまで出向くんでしょ?」
でしかないはずだが、主人公のピンクは作中で、子供でも大人でもない中学生なりに、本気でこの問いに取り組む。
そういう蛮勇はかなり好きだ。作品に力が無ければ、こんなテーマは猿芝居以外の何物でもなくなるから。

蛮勇を支えるだけの技術や練りこみ具合が、作画にもシナリオなどにもきっちり備わっている作品だ。
たとえば主人公のピンクは最重要ゲストヒロインと絡み、二番手の青は次に重要な男ゲストと絡ませるバランス。
その青は男ゲストに一目惚れし、たがの外れた元気の良さで子供を笑わせ、大人を微笑ませる前半部の展開。
(ピンクとゲストヒロインとの関わりの後半部は、テーマからして重くならざるをえないから、前半部で和ませたかったんだろう)
またゲストヒロインの設定に、客の幼女たちが大好きなダンスやぬいぐるみを深く絡めてきており、
しかもプリキュアたちよりも外見が可愛らしい、黒髪ロングの古典的美少女とした点。
そしてゲストヒロインやテーマに尺を取られてもいいように、また彼女の不幸に説得力を与えるために、
ラスボスをシンプルに悪の権化にした点。どれも作品の設計図として精密だなと思う。
厄介なテーマに挑むぶん、他の部分は極力キャッチーかつ単純明快にしておきたいと
いう、作り手の明確な意思を感じる。挿入歌もとても好みだ。
それとプリキュアたちが光の矢になって突撃する最終攻撃は、風で全員の前髪がはだけて
4人の顔の印象が等しく凛々しくなる。「私たちは4人でひとつのチームなんだから」みたいな
作中の台詞を、絵の演出によってこれ以上ないくらい端的に表現できた、最高のシーンだ。
(序盤の、強風を巻き起こす敵相手のバトルとの比較もなしうる。そのための配役でもあるかも)
技巧派の作り手には、自分のテクニックをひけらかすだけのキャンディー売りも珍しくないが、
今回のスタッフたちにはそういう臭みもなく、目的のために技術を活用している感がある。
個人的に大いに好感が持てる出来栄えだ。

作品に抜群の力が渾もっているために、ゲストヒロインに真摯かつ痛切な励ましを贈る主人公を、
大人の観客は自分自身とすんなり重ね合わせることが出来る。俺にとってはそうだ。
その高みにまで至れる娯楽作品は、そうそう存在しない。
この監督さんには、以前ジャンクをつかまされたので警戒してたが、結果的には今回観賞してとても良かった。
まあ、瑕疵がないわけではない。青と男ゲストの絡みでは、取れる拍手をいくつか逃している。
黒繭内部の描写も甘い(メインふたりの会話に集中させたいって意図ゆえでもあるだろうが)。
呪いバレとその後のあれこれも、苦心はいろいろわかるがもう少し何とかして欲しい。
あとプリキュアへの変身シーンで、女子中学生4人をあえて全裸にせず
バスタオル一枚にとどめるとか、たぶん札付きの変態が編み出したアイデアだろうな。
とはいえそれも重箱の隅だ。子供向けの商業シリーズが抱える「矛盾」の結節点に自ら食らいついたという点では、
泥棒の癖になにも盗んでないからこそシリーズの金字塔となりえたカリオストロの城や、
清廉な無性のヒーローアンパンマンの初恋を描いた「勇気の花がひらくとき」を連想させる。
つまりは傑作だ。シリーズの制約内であの境地に辿り着けてしまった主人公の遣る瀬無さをも含めて。
0164見ろ!名無しがゴミのようだ!
垢版 |
2020/12/31(木) 17:20:30.92ID:YkU7OB1e
「映画魔法使いプリキュア! 奇跡の変身キュアモフルン」を観る。テレビ版などは未見。脚本田中仁、
監督田中裕太、絵コンテ田中裕太含む三人(字が小さくて確認できず)。冒頭の掌編を加えて71分。
かなり悪くはない。仏をそれなりにきちんと作って、魂も八分がた吹き込んだといった作品だ。
人型プリキュアに変身したぬいぐるみはとても可愛かったし、それで充分だとも思う。
細かく見ていったら、どのシーンもあと一言なり一枚なり追加して、キャラの感情に
説得力や筋道をさらに持たせるべきだとかは思ったけど。まあ物語の幹ははっきりしている。
またテレビ版を通読しているファンたちには、追加の一言や一枚は必要ないのかもとも思うことは思う。
つまりはウェル・メイドだ。毎年延々と送り出される超長期シリーズ物の
高品質工業製品として見れば、文句をつける筋合いもない。

シリーズ物としての枠を外して観賞すれば、比較対称は題材からすると、
魔女の宅急便や劇場版リトルウィッチアカデミアになるのだろう。
宮崎駿も吉成曜も、監督業以前にアニメーターとして一流の才能だから、
プリキュアが二人の作品ほど魅力的に動いてなくても、それはそれでしょうがない。
でも、ほうきでの飛行シーン以外にも、ごく序盤で電車の窓を開けて顔を出した時の風が弱かった時点で、
才能以前に、スタッフには子供特有の素敵な飛翔感覚を描く発想は無かったんだなとうかがえる。
子供たちにとって乗り物は、未知の場所に連れて行ってくれるわくわくとともにあるんだけど、その発想も無い。
(千尋の列車シーンの見事さの一因は、そのわくわくを裏側から描写したゆえでもある)
最終決戦のアクションも、出来はいいけどエフェクトやアイデアでごまかしている部分が多い。
カメラがロングにひいているシーンもやけに目立ったし。それもウェル・メイドのゆえんだ。
最後まで見終わったあと思い返すと、序盤の祭りシーンが作品に上手く溶けこんでない点が、
いろんな意味で「やっぱりね」という感慨を呼び覚ます。客(まして子供客)にとり、
好きなアニメをテレビでなく劇場で観れるのは、お祭りの楽しさに等しい経験のはずだから。

まあでも、上の段落なんて全部いちゃもんみたいなものだ。
ラスボスとの最初のバトルでは、巨大ほうきがラスボスに痛撃を加えると同時に、その根城を崩壊させている。
つまり二番目のバトルでは、戦いのステージが根城内部から夜空での空中戦へと
無理なく移行し、自然と新鮮味を感じさせてくれるようになってる。
・・・そういう基本的で重要な娯楽の手練手管をいろいろ押さえていて、
75点は取れている佳作だからこそ、さらなる魅力が上乗せされてればなーって感想になる。
この監督なりメインスタッフなりが、自分の所持しているテクニックを自分で乗り越えようと
足掻けるようになるのかは、いささか興味がある。次作も気が向いたら見てみよう。
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