劇団ひとりに学ぶ“通行手形”としての手堅さ 怒りと無縁の生き方
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191009-00000319-oric-ent

「怒られるうちが華」。芸歴26年の劇団ひとり(42)は身にしみてその言葉の重みを
感じている。「怒られることがなくなると、怒ってくれるのは自分しかいなくなりま
すよね。例えば、僕が『仕事に遅刻しました』って言っても、たぶんもう怒られない
と思うんですよ。陰口は言われると思うけど、表立っては『しょうがないですよ』っ
てなる。そこで『まぁーいいや』じゃなくて、自分自身に対してちゃんと怒れないと、
また同じミスをする。怒られないっていうのは、実はデメリットかもしれないですね」。
舞台では喜怒哀楽を自在に操っているが、実は“怒り”とはほぼ無縁の芸人人生を歩ん
できて、今の立ち位置を築き上げた。

「考えすぎかもしれないですけど…」と前置きをしながら、こう続けた。「バラエティ
ーの収録で『この人、この間怒っていたやつだ』ってなるのが嫌なんですよ。さっき、
マネージャーさんに厳しく当たっていた人が、収録になった途端、おちゃらけていても
笑えなくなっちゃうんですよ。だから、あんまりそういう顔を同業者に見せたくないで
すね。影で号泣していた人が、笑顔で頑張っていても笑えないんですよね。だから、
僕は笑い以外の別の感情を見せたくないのかもしれないです」。