演技性人格障害の症状としては、前述したように

1・いつも注目されていたい。
2・他人に過度に挑発的に接する。
3・気分が頻繁に変わりやすい。
4・派手な外観や行動で他人の注意を引こうとする。
5・話しはすごいが、おおざっぱで疑わしい。
6・芝居がかった振る舞いをする。
7・周囲の影響を受けやすい。
8・相手を過度に親密だと思い込む。

などの8つの症状がありますが、このうち1では患者はいつも自分が
注目されていたいために、注目されないと不満を感じてしまいます。

また、2では他人に対して過度に挑発的に接し、異性の相手に対しては性的誘惑を行います。
一方、3では気分が不安定で、頻繁に変わりやすく、
4では派手な外観をしたり、目立つように行動して他人の注意を引こうとします。
5では驚くような話を語りますが、その内容は希薄でおおざっぱで、
自分をよく見せるために極端な誇張や嘘をつくこともしばしばです。

6では大袈裟な感情表現や芝居がかった振る舞いをします。
また、7では患者は周囲の環境や廻りの人々の影響を受けやすく、
8では相手にとってはさほどでもないのに、自分は相手が過度に親密だと思い込んでしまいます。

こうした演技性人格障害の患者は一見魅力的なものの、感情や会話の中身がころころと変わるので、
実際には他人に信用されません。そして、上記のような自分の行動が相手に否定されてしまうと、
逆に相手に対して怒りの気持ちを持ってしまいます。