>>688
宇垣美里 人世はロックだ  初回2017年2月

「主役か、脇役、監督に脚本家。あなたはどれになりたいの?」
 これは私が中学時代、吹奏楽部に入部し、楽器選択の祭顧問の先生に
投げかけられた問いなのですが、皆さんなら何を選びますか?

 「誰よりも印象に残る悪役で」
 そう答えたのが、私のすべてのような気がしてなりません。
 
「宇垣は油断したときに目に闇が宿る」「心の中にアウトローを飼っている」
と先輩に指摘されたことも。バレからには仕方ない。このコラムも本音で書きます。

社会に出て学んだのは、「何かあったときに「びええ……」と泣き寝入りせず、
「びええ……今に見てろ、刺し違えてもやってやるからな」といいう強い意志が
必要不可欠だといいうこと。

電車で帰れる距離に実家があって、友達もたくさん近所にいます、みたいな人を
うらやましく思う半面、絶対に負けてたまるか、馬鹿にされてたまるか、という強い
反骨精神を持ちつつ、ここ東京で手負いの熊は爪を研いでおります。