アラビア人の客たちが台を取り囲むようにして集まり、俎板の上の鯉のように身動きもならず、
磔にされた赤井アナの美しい姿態を、食い入るように淫らな目で舐めまわす。

通訳が

「さあ、皆さんで、この日本の女子アナ、赤井野々子の着物を脱がしてやって下さい。」 

と声をかけると、アラビアたちは一人ずつ赤井アナの着物の前をはだいていくことになった。1枚脱がされている度に歓声があがり、ついに帯を抜き取られてからは、あとは、あっという間であった。
赤井アナは懸命に抵抗した。しかし、長襦袢の前をはだけられ、肌着の前を左右に開かれると、遂に、テレビでは一度も見せていない乳房が露わになった。

「ナイスボディー」 と英語でアラビア人たちは感嘆した。

見事としか言いようのない丸さと盛り上がりであった。エレガントな顔つきに似合わぬ、はち切れんばかりの官能美をたたえた乳房であった。
アラビア人たちは代わる代わる、その乳房をシコシコと揉みしだき、その感触と堪能していた。
そして、アラビア人の一人がついに、湯文字の紐をゆっくりと解きにかかった。

「あー!いや!やめて!」

ハラリと湯文字が左右に開かれる。だが、その下に、かげろうの羽根のように薄い和装用の露わになり、
そのパンティーの下に、剃毛された後に生えだした陰毛がうっすらと透けて見えたのが、妙に色っぽかった。

次の男がパンティーの縁に手をかけて脱がそうとするが、脚を左右に90度開いたままで縛りつけられているため、
それ以上は下にずり下ろせない。アラビア人が途方に暮れていると、すかさず、ギャング風の男が、ハサミを手渡した。

そのハサミを見た瞬間、赤井アナは、そのハサミが何に使われるのがすぐに分かった。

「キャー、やめて、おねがい!」

これを使ってパンティーを切られると、もはや身を覆うものはない。それだけは、何としても避けなればならない。しかし、しっかりと四肢を縛られている身ではなす術がない赤井アナであった。

つづく