2. トロイの木馬とウイルスの決定的な2つの違い
2-1. 自身が感染するための宿主となるファイルを必要としない

実在する病気のウイルス(例えばインフルエンザ)が人に感染して発症するように、コンピュータのウイルスも感染するための「ファイル」が必要です
自らを感染させる「ウイルスの宿主」となるファイルが存在しなければウイルスは活動することができないのですが、
トロイの木馬は単体でソフトウェアとして動作することができるため、感染するためのファイルを必要としません
https://japan.norton.com/blog/wp-content/uploads/2014/12/virus_trojan.png

2-2. 自己複製しない

ウイルスやワームが自分自身を複製し、他のコンピュータにも感染を広げる可能性があることに対し、トロイの木馬は原則として自己複製をすることがないため、
感染したコンピュータから他のコンピュータに侵入し感染することはありません
(例外として複数の特性を持ち合わせたマルウェアも存在します)

この特性がかつてのワームのような世界的アウトブレイク(大規模感染)がトロイの木馬で起きない大きな理由になっていますが、
感染していることを悟られることなく密かに活動をするためには必要な特性であると言えます