A君が涙をこらえながら、こむそう君との思い出を語るなかで、彼の作品の事に触れました。それは、登場人物が去り際に「あの世で会おうぜ!」と捨て台詞を言うシーンでした。まさか自分で体現するなんて、とA君が話すのを聞きながら、私は別の事を考えていました。
こむそう君は映画が大好きで、よく作品の中に映画ネタを挟み込む遊びをしています。「あの世で会おうぜ」の元ネタは、おそらくターミネーター2の「地獄で会おうぜ、ベイビー」ではないかと思いました。
映画では、シュワルツェネッガー扮するT800が若きジョン・コナーにそう言って熔鉱炉に沈みます。そして最後にサムアップで別れを告げます。
「この映画ホント泣けますから是非観て!」と熱く語ったこむそう君を思い出し、(あんなに勧めたり時々サムアップして見せたのは伏線だったの?ここでまさかの伏線回収なのか?!)などと考えていたら、遺影のこむそう君がドヤ顔に見えてきて、益々涙が溢れてきました。