1996年頃に島田紳助が出した本の中に、蛭子さんの事が書いてあった。

>蛭子さんの年俸聞いたら、びっくりするよ。思ってたより、絶対多いから。
>この間、大阪で蛭子さんをいじめる飲み会をやって。本人から聞き出してね、びっくりしたんです。
>
>その飲み会で言うたもん。
>「なめてんのか、もらいすぎや。オレはな、別に自分が天才やとか才能があるとか思ってない。
>オレももらいすぎやと思ってた。けどな、蛭子さんのを聞いたら、もらってもいいと思った!」と。
>蛭子さんみたいな人、住之江競艇へ行ったら二百人おる。そやのになんで、そんなにもらえるんや。
>どんな努力をしてるのか、述べよ、と。すると蛭子さんは、
>「ぼくは、ディレクターやプロデューサーに無理な要求されても怒ったことがない。そういう努力をしてます」と。
>わかった。それでも、怒らない蛭子さんが住之江競艇にまだ五十人はおる。他にどんな才能があるのか、言うてみい!
>
>「・・・あの、漫画が描けます」そこで、ぼくは言うたんです。
>「住之江の五十人の中にあれよりうまい漫画描くやつは七、八人おる」って。
>だって、蛭子さんの漫画の単行本、仕事帰りに東京でもらったから、大阪までの飛行機で読もうとしたんです。
>そしたら、ペラッと開いて、離陸する前に読み終わってしもた。絵が大きいんです。それを責めたら、
>「・・・どんな大きさでどんな細かい絵を描いても、雑に描いても、原稿料は一緒なんです」
>って言うから、なめてんのか!ってまた怒って。
>
>その場に一緒に松尾貴史クンもいて。彼より、蛭子さんのギャラのほうが多いねん。
>松尾クンのほうが知識もあるし、モノマネもうまいのに。
>
>「ぼくはショックです」って、青ざめてました。
>たぶん、野々村真や風見しんごよりも多い。だから、二人に伝えたらなあかんねん。