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逮捕組長の足取り、鉄道ICカードで判明 山口組最大勢力拠点を銃撃
12/4(水) 14:00配信

 神戸市中央区で8月、指定暴力団山口組(神戸市灘区)系組員(51)を銃撃したとして、
兵庫県警葺合署捜査本部が殺人未遂などの疑いで指定暴力団神戸山口組(同市中央区)の若頭代行、中田浩司(ひろじ)容疑者(60)=神戸市中央区中山手通6=を逮捕した事件で、
鉄道のIC乗車カードの記録が逮捕の手掛かりとなったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者は一時行方が分からなくなっていたが、過去に使用したのと同じICカードを使ったことが判明、駅周辺に捜査員を派遣したという。

 中田容疑者は神戸山口組内の中核組織で、山口組の前5代目組長の出身母体「山健組」の組長も務める。

 逮捕容疑は8月21日午後6時15分ごろ、同市中央区熊内町9にある山口組の中核団体・弘道会の拠点施設前で、同会系組員に拳銃を数回発砲し殺害しようとした疑い。
組員は一時意識不明となり、その後回復したが、全治半年の重傷を負った。捜査本部は中田容疑者の認否を明かしていない。

 捜査本部によると、事件現場周辺の防犯カメラ映像などから中田容疑者の関与が浮上した。
だが捜査関係者によると、11月26日に神戸市内の霊園で行われた組員の法要に参列した後から行方が分からなくなった。
同30日と12月1日には、兵庫県尼崎市内で11月下旬に射殺された神戸山口組幹部の通夜や葬儀があったが、姿を現さず、行方を追っていた。

 その後、駅利用の記録から大阪市内に立ち寄り先があるとみられることが判明。
3日夜になって捜査員が同容疑者を大阪市内の路上で発見、身柄を確保した。

 県警はこれまでに、中田容疑者が事件後に乗り捨てた疑いのある単車2台などを押収。
一方、犯行に使われた拳銃は、神戸市内の運河などで捜索を行ったが見つかっていない。