◆「あのハゲだけは絶対に許さん」→正木年男こと朴年男

 休む間もなく最前線に復帰した高山氏は、先述したように人事の刷新に手を付けた。
敵対する神戸山口組から出戻った大物組長を2人、直系組長に昇格させたのだ。

「長期服役だったぶん、情報のズレを危ぶむ声はたしかにありました。でも実際の高山若頭は、外にいる我々以上に細かいところまで情報を把握していた。

各都道府県警の捜査員ですら高山若頭をして『稀代の傑物』と言わしめたそうですから。