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押収された覚醒剤1トンの末端価格は約600億円といわれるが、
別の関係者は「事前に日本側が払った覚醒剤の代金は2、3億円」と言う。
密輸された覚醒剤は暴力団の下部団体を通じて、全国に売りさばかれるため、末端価格は巨額になる。

 だが、この巨大密輸ビジネスを成立させるため、日本のヤクザたちは「リスク」を負わねばならないという。

「取引の際、組の幹部から若頭クラスを人質に差し出さなければいけないんです」

 組長が社長とすると、若頭は取締役、その他幹部はいわば課長級の中間管理職。

「人質は取引完了まで、台湾のホテルに軟禁される。豪華なホテルなので、不自由はないが、過去には取引が失敗して殺された人質もいた。

下っ端ではダメ。ある程度のカネと格がある幹部でないと、相手が納得してくれない」