「思うたより壊れやすかった」と言われた6代目山口組
斬り込み時評 溝口敦 2015年

6代目山口組・高山清司若頭は4000万円恐喝事件のカラミで懲役6年の刑が確定し、2014年12月以来、府中刑務所の独居房で服役している。
が、彼は今年の8月末に発生した神戸山口組の分裂について誰からも教えられず、面会人から事実を教えられたのはごく最近のことという。

 さすがにびっくりした顔をし、「わしが出所する頃には山口組はなくなっているかもしれんな」との感想を漏らしたと伝えられる。

 彼は弘道会(名古屋)の竹内照明会長(山口組若頭補佐)に次代を託したわけだが、「竹内は格好だけで何もできず、神戸山口組にここまで押し込まれたのか」と憤懣やるかたない表情だったという。

竹内若頭補佐は、現在大阪や九州の直径組を回り、組織の引き締めと督励に努めているが反応は芳しくないようだ。

『今回の分裂で動くんは弘道会なんやから、わしらは見とったらええ』と他人事の直系組が多いと聞く。

そのせいか、6代目山口組の生息領域は日ごとに狭まっている。

岡山の直系熊本組(藤原健治組長、玉野市)は11月20日、神戸山口組に移った。

友好団体も尾道市の侠道会(池澤 望会長)が神戸山口組寄りで有るのは当然としても、沖縄の旭琉会、岡山県笠岡市の浅野組、京都の会津小鉄会、極東会なども、神戸山口組と親しく往来し始めている。

「暮れの挨拶にしたって6代目山口組は親戚、友好団体に『いついつに来い』などと舎弟や子分みたいな扱いをしていたから、そりゃどこの団体でもカチンと来ていました。司組長の身から出たサビです。他団体をバカにしすぎていた」(神戸山口組のメンバー)。

そのため、6代目山口組の司忍組長はうつ状態に陥り、竹内照明若頭補佐には顔面神経痛の症状が出はじめたという。