山口組分裂騒動に影響はあるのか? 関東の雄・稲川会が代替わりし、新体制へ
2019.04.17

 4月7日、大安吉日。かねて噂となっていた稲川会が代替わりの継承盃を執り行った。六代目会長に就任したのは、これまで理事長として組織を牽引してきた内堀和也氏だ。
先代となった清田次郎五代目会長は総裁へと就任。これによって稲川会の新体制がスタートすることになった。

 本来なら継承盃が執り行われた後には、当代となった親分と先代の傘下にいた親分衆たちの間で、舎弟関係になる兄弟盃、そして親と子になる親子盃が執り行われるのだが、稲川会では代々、兄弟盃は執り行われていない。
そのため、先代体制で執行部にいた親分衆のうち、新体制では名誉職に就く方々には、当代との盃はないことになるのだ。これは、稲川会の創設者である稲川聖城初代会長の方針によるものだという。

「稲川初代は、会内に舎弟分をつくってしまうと、組織運営に携わる若い衆の親分衆が、叔父貴となる舎弟衆の親分に気を使い、やりにくくなるのではないかと考えられ、組織内に舎弟を置かなかったとのことです。
その伝統は、新体制でも脈々と受け継がれたということでしょう」(ジャーナリスト)

 また内堀会長体制では、他組織の親分の後見がつけられていない。それは先代となった清田総裁が渡世から引退するのではなく、会内をより高所から見守ることになったことも関係しているのではないだろうか。

>また内堀会長体制では、他組織の親分の後見がつけられていない
>また内堀会長体制では、他組織の親分の後見がつけられていない
>また内堀会長体制では、他組織の親分の後見がつけられていない