暴走族の少年を殺人容疑で逮捕 東京・高校生刺殺事件

2000.10.21(23:11)asahi.com
 東京都練馬区で14日、都立高校3年の村井純一さん(18)=練馬区錦2丁目=が暴走族グループに襲われ刺殺された事件で、
警視庁光が丘署の捜査本部は21日までに、襲撃した少年4人を特定し、世田谷区内の都立高校1年の男子生徒(15)を殺人の疑いで逮捕した。
さらに16―18歳の少年3人についても、殺人容疑で逮捕状を取り指名手配した。
男子生徒は「襲ったが、先輩が刺した」などと話しているという。
 調べでは、男子生徒ら4人は世田谷区や杉並区などを拠点とする暴走族「関東連合」のメンバー。
14日午前1時ごろ、練馬区内をバイクで走っていたところ、歩道で友人(18)と一緒にバイクを修理していた村井さんらを見つけ、
金属バットを振りかざして襲いかかった。
村井さんらが逃げたため4人は約30メートル追いかけ、うち1人が村井さんの背中を包丁で突き刺し、殺害した疑い。
 村井さんは病院に運ばれたが、約2時間後に出血多量で死亡した。もう1人の友人は逃げて無事だった。
 男子生徒らの所属する関東連合のメンバーやその仲間は今年9月26日未明、世田谷区内のファミリーレストランの駐車場で、
練馬区内などを拠点とする別の暴走族グループに襲われ、少年ら3人がナイフで背中や足などを刺されて重傷を負った。
村井さんが襲われた現場近くでは民家の壁などにスプレーで「殺すよ」などと相手を威嚇する落書きがされていた。
関東連合のメンバーは報復のため、毎日のように練馬区内を走り回っていたといい、村井さんは巻き込まれたとみられる。