この一般人は司組長がまだ若かったころから親交があり、司組長はいまだにこの人物を
「兄貴」と呼んで、立てているらしい。そういう人物に、司直系といっていい6代目側の
直参が世話役としてついた上、織田代表と復帰について話し合いに入ったのだ。
この辺りの話は、拙著「山口組三国志」文庫版のためのまえがきを参考にしてもらいたいが、
かいつまんで記せば、こういうことだったらしい。
○司組長自身が六代目山口組の改革を望んでいる。
○6代目山口組に分裂が起きたのは、05年11月末から11年4月に及ぶ司組長自身の服役中、
留守を預かった高山清司若頭による直参に対する恐怖政治が大きく影響した。
そのため高山若頭が来年10月に出所し、現役復帰しても山口組の改革は望めそうにない。
強圧的な組運営を繰り返すことで、逆に直参たちの反発が強まる危険がある。
○山口組改革のために織田代表は必要な人材だ。織田代表だけが山口組に限らず、ヤクザ世界の改革を唱えている。
○組織改革は外からするものではなく、内側に入って行うものと、司組長は考える。
○六代目山口組はしかるべき椅子を用意して、織田代表を迎える。(使者の付き人である直参の私以上に)
織田代表には高い地位に就いてもらう。そのことは覚悟の上だ。