3派に分裂した山口組の中で主流といえば6代目山口組(司忍組長)だろうが、最近、新たな内紛につながりかねない動きが始まった。

 テーマは、誰がどう分裂騒ぎに決着をつけるかである。来年10月ごろ、高山清司若頭が懲役を終え、東京・府中刑務所を出所する。
高山若頭が分裂騒ぎに決着をつけられるとは思えないが、もし高山若頭が決着をつけられたならば、司組長は「無能の組長」として引退し、高山若頭に7代目組長を譲らざるを得ない。

 そうでなくても、高山若頭は4000万円恐喝事件で最高裁に上告しながら、急に上告を取り下げ、あっさり服役した経緯がある。
わざわざ上告を取り下げた理由は何か。さっさと服役をすませ、出所後、司組長から組長の座を禅譲するという約束を取り付けたからとみる向きが多い。

 しかし、山口組の組長は終身が原則である。
しかも高山若頭は司組長より5歳若いとはいえ、脊椎の病気で背が曲がり、自立歩行さえおぼつかない。
余命もおそらく司組長の方が長いだろう。