夜の繁華街うろつき威圧 工藤会系組長ら7人逮捕

 福岡県警は3日、夜の繁華街をうろついて通行人らを威圧したとして、特定危険指定暴力団・工藤会系「二代目矢坂組」組長、山本和義容疑者(70)=同市小倉北区泉台=、木村正勝容疑者(70)=同市小倉南区下城野1丁目=ら同会傘下組織組長の男4人と
、幹部の男2人ら計7人を県迷惑行為防止条例違反(粗暴行為)の疑いで逮捕した。
県警は7人の認否を明らかにしていない。平成26年から同会の壊滅作戦が進んでおり、県警は弱体化のイメージを拭い去る意図があったとみて調べる。
北九州地区暴力団犯罪捜査課によると、山本容疑者ら組長5人は6月16日午後8時過ぎごろ、同市小倉北区堺町近くの路上を黒色系のスーツ姿でうろつき、通行人をにらみつけるなどして暴力団の威力を示した疑い。
同日午後10時ごろには組幹部2人を加えた7人が、同市八幡西区黒崎1丁目で同様の行為をした疑い。
パトロール中の警察官が見つけた。
市内の繁華街では15年8月に工藤会系組員が手りゅう弾を高級クラブへ投げ込み11人が重軽傷を負ったり、暴力団員立ち入り禁止の標章を掲げた店の関係者が襲撃されたりする事件が発生。
県警は特別対策隊を発足し警戒に当たるほか、26年9月には同会トップを逮捕するなど壊滅作戦に着手。組員数はピーク時の約730人から約360人(昨年末時点)に減少していた。