古来より、ヤクザにとって大事なのは「辛抱」「我慢」だと言われてきた。
理不尽な出来事に耐えて男を磨き、貧乏を耐えてカタギに奉仕し、懲役にも耐えて親分を支える。
これがヤクザだとされてきたのだ。

もちろん牧野親分も「辛抱」「我慢」の大切さを若い衆たちに説いていた。
そして、それ以上に大事なものがあるという話もしていたのだ。

それは「珍棒」「我慢汁」である。
若い衆の中には、これを忘れないように刺青として文字を身体に刻んだ者もいるそうだ。

昔は「牧野クンニ泰」と呼ばれるほどオマンちゃんをペロペロするのが好きだった牧野親分だが「珍棒」という言葉に出会い、心を入れ替えてチン派になったそうだ。
さらには、喧嘩っ早くて「口や手より先に、精子が出る」と恐れられていたが「我慢汁」という言葉に出会って改心したのだ。

今回のチン物語は、濃厚すぎたぶん、短いがこれで終わりにしたい。
読書の汁がスッカラカンになるのを避けたいという配慮である。