本物は虚勢を張らない
小物ほどハッタリが多い
弱い犬ほどよく吠えるもな

●広瀬淡窓 蘭

  孤り幽谷の裏に生じ
  豈世人の知るを願はんや
  時に清風の至る有れば
  芬芳自ら持ち難し

蘭は奥深い谷間に独り生え、世間に知られることを願わない。
しかし一たび清々しい風が吹けば、その香を自ら隠そうとしても隠せない。