少し経つと見立とは付き合うよになったようだ。
なぜ俺がそんなことを知ったかというと、見立がローンを組んで家を買ったようで、会社の在籍や納税関係の書類をすべて柴田が用意した。
柴田が用意するということは会社で動く人間がいる。
動いた人間が誰かに話せばすぐに回る。
この時だけではなく、柴田と関東連の付き合いは社内でもたびたび話題になっていた。
柴田は隠しているつもりだったかもしれないけど、所詮寄せ集めの会社だから口の軽い奴ばかりで、知りたくもないことも聞こえたりもした。