3月19日 14時04分
警視庁・新宿警察署の23歳の女性巡査が、捜査の対象になっている暴力団員に捜査情報を漏らしたとして書類送検されました。
暴力団員とは、仕事を通じて知り合い交際していたということで、警視庁は巡査を停職6か月の懲戒処分にしました。

書類送検されたのは、新宿警察署・留置管理課の23歳の女性巡査です。

警視庁によりますと巡査は、組織犯罪対策課で勤務していた去年12月、交際相手の30代の暴力団員の男に捜査の情報を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いが持たれています。

暴力団員から「自分が捜査の対象になっているか教えてほしい」などと頼まれ、この暴力団員が関係する事件の資料を確認して内容を伝えていたということです。
捜査関係者によりますと、去年、暴力団員が傷害事件で逮捕された際に面識ができ、男が保釈されたあとにメールをやり取りしたり旅行に行ったりしていたということです。

警視庁によりますと、巡査は事実関係を認め、「交際が発覚すると警察官を続けられなくなると思ったが、情報を教えれば黙ってくれると考えた」などと供述しているということです。

警視庁は19日、停職6か月の懲戒処分にし巡査は辞職しました。