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かつて激しい抗争、暴力団解散に北見市民安堵 警察は警戒緩めず
11/22 05:00 , 11/22 09:52 更新

北見市内に唯一残っていた暴力団、稲川会系星川組が今夏解散した。北見ではかつて、激しい暴力団抗争が繰り広げられており、当時を知る住民らに安堵(あんど)が広がった。ただ北見署は、市外の暴力団の組員が依然、市内に潜伏しているとみており、警戒を緩めていない。

 今般、長きにわたり地域社会の皆様方に多大なるご迷惑をおかけ致しましたこと、
慚愧(ざんき)の念に堪えず心よりお詫(わ)び申し上げます

 8月9日、星川組の組長が北見署に提出した「解散届」には、筆書きでこう記されていた。

組長は「ヤクザが生きていける時代ではない。金輪際活動はしない」と署員に誓った。
解散時の組員は4人だったという。

 北見署によると、露天商の流れをくむ星川組は1982年ごろ発足。
組員は100人を超え、繁華街を集団で歩く姿が頻繁に見られた。
「用心棒代として金を請求される飲み屋が多かった」。中心街で飲食店を営む男性(64)は振り返る。

 85年には星川組と一和会系花田組の抗争が北見で激化。
スーパーマーケットやキャバレーなどで銃撃事件が相次ぎ、双方の組長ら計4人が死んだ。
事件は全国的な注目を浴び「北見戦争」と呼ばれた。「まるで映画の世界。今考えても震えるほど怖い」。市内のタクシー運転手(53)は話す。