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工藤会・収入激減:1000円単位で経費削減 収支報告書
国内 毎日新聞1/8 10:05

暴力団対策法に基づく使用制限がかかり、組員の出入りがなくなった工藤会本部事務所=北九州市小倉北区神岳で「事務室の蛍光灯10本のうち7本を抜きました」。
毎日新聞が入手した特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)の収支報告書など2016年作成とみられる内部資料からは、
収入激減のためにわずかな経費も節約する工藤会の窮状が浮かび上がった。
運営費の原資となる上納金の滞納額も膨らみ、経費削減対象は工藤会トップやナンバー2の関連経費にも及んでいる。

 内部資料では、経費削減策の例を10項目にわたり紹介。
「今月から会館の掃除は入りません(10万2000円の削減)」「携帯のプラン変更などしました(6000円ほどの削減)」
「会館の駐車場側のブレーカーを落としました(1000円ほどの削減)」などが列挙され、1000円単位で経費を切り詰める姿勢がうかがえる。

 別の資料には、上納金の入金状況や直近に逮捕された組員が報告されている他、
暴力団対策法に基づいて使用制限命令が出ている本部事務所の電気やガス、水道を止めたことが記されていた。
本部事務所の電話回線の一つは特定の携帯電話に転送させ、それ以外の回線は全て閉塞(へいそく)したことも報告されていた。

 削減対象は、トップの野村悟被告(71)=所得税法違反で公判中=やナンバー2の田上不美夫被告(61)=組織犯罪処罰法違反などで起訴=の関連経費も例外ではない。
収支報告書によると、野村被告関連の「本家関係経費」と田上被告関連の「会長経費」は16年2月にそれぞれ262万円と100万円だったが、同年5月はそれぞれ142万円と63万円に減額。
野村被告関連では家政婦の家賃などが削減されていた。