山口組分裂で警察庁長官が大阪府警を視察
12月4日 18時48分

指定暴力団 山口組をめぐる対立抗争が続く中、警察庁の坂口正芳長官は4日、大阪府警察本部を視察し、弱体化や壊滅に向けて徹底した取締りを行うよう指示しました。
国内最大の指定暴力団 山口組をめぐっては、おととし分裂した神戸山口組との間で対立抗争が続く一方、神戸山口組の傘下団体の一部が離脱して新たな組織を立ち上げていて、警察は、対立の激化につながるおそれがあるとして警戒を強化しています。

警察庁の坂口長官は4日、大阪府警察本部を視察し、およそ200人の捜査員らに訓示しました。
この中で坂口長官は、神戸市で神戸山口組から離脱を表明した任侠山口組の組員が拳銃で殺害された事件を挙げ、
「予断を許さない状況が続いている。暴力団の情報収集や資金源につながる犯罪を徹底的に検挙するとともに、税務当局への課税通報を活用するなどして大きな成果を挙げることを期待している」
と述べ、弱体化や壊滅に向けて徹底した取締りを行うよう指示しました。

4年前まで大阪府警の本部長を務めていた坂口長官は、このあと、全国有数の繁華街、大阪 ミナミを管轄する南警察署を視察し、暴力団の資金源の確保につながる犯罪情勢などについて報告を受けました。

坂口長官は5日、兵庫県と京都府の各警察本部を訪れ、取締りの状況などについて報告を受けることになっています。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20171204/k10011246241000.html