松戸発砲事件で稲川会幹部ら逮捕
07月12日 18時08分
去年5月、千葉県松戸市で男性が拳銃で撃たれて大けがをした事件で、
警察は銃撃を指示したなどとして稲川会系の暴力団組長ら4人を殺人未遂などの疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、千葉市に本拠を置く稲川会系の暴力団組長秋田昇容疑者(69)や配下の組員らあわせて4人です。
この事件は、去年5月、千葉県松戸市の国道で、ワゴン車に乗っていた47歳の男性が拳銃で頭などを撃たれ、
一時、意識不明の重体となっていたものです。
警察によりますと、秋田容疑者らは、この事件ですでに逮捕・起訴されている稲川会系の別の暴力団組長に銃撃を指示したなどとして、
殺人未遂などの疑いが持たれています。
また、警察は、事件から1か月余りあとの去年6月に、同じ松戸市で2軒のアパートに銃弾が撃ち込まれた事件について、
事件を指示したとして群馬県太田市にある稲川会系の暴力団組長鈴木郁夫容疑者(73)を建造物損壊などの疑いで逮捕しました。
秋田容疑者と鈴木容疑者はそれぞれ稲川会の幹部の立場にあることから、
警察は、12日、東京・港区にある稲川会の総本部などの関係先を一斉捜索しました。
捜査関係者によりますと一連の事件の被害者はいずれも稲川会から破門されるなどした団体の関係者だったということで、
警察は組織内でのトラブルが背景にあるとみて捜査を進めています。