暴力やめて多数派工作 山口組抗争が“アピール合戦”に突入

2017.03.16
日刊ゲンダイ

 一昨年8月から続く山口組の分裂騒動。「6代目山口組」と「神戸山口組」がトラックで突っ込み、銃弾を撃ち込むといった派手な話を聞かなくなったが、14日にキナ臭い騒ぎが起きた。東京・赤坂でヤクザ70人が睨み合ったのだ。

「騒動が起きたのは白昼です。赤坂の繁華街に黒塗りのクルマが何台も止まり、ヤクザがズラズラ降りてきた。警官が駆けつけたせいか暴力沙汰にはならなかったけど、緊張が走りました。
対立したのは神戸側の中核組織『山健組』の傘下団体と『住吉会』の2次団体。みかじめ料や債権の回収などシノギに関するトラブルが原因とみられています。
気になるのは住吉側が60人なのに対して神戸側はわずか10人だったこと。赤坂は住吉の本部がある街とはいえ、神戸側の10人は少なすぎる気がします」(捜査事情通)

 そこで囁かれているのが「どうやら東京では6代目側が優勢らしい」という見方だ。