俺は代々木と笹塚の同級生3人で
青山骨董通り沿いに新しくできた
地下のクラブへ出向く事になった。
店の前にセクシー系会社社長の後輩が
迎えにきてくれていて4人で階段を降りた。
後輩がパスを買ってくれていて俺たち3人は
コート、ダウンを預けて中へ入って行った。
ものすごい異空間を感じた、最先端な
クラブ系のレストランだった。
地下がメインダイニング、1Fはバーになっていた。
すぐに1Fのチャッピーと松嶋達の席に通されて奥のソファ席に座った。
世間話もお酒も進んだ頃にVIP席から
大男が出てきた、
あ!平原くんだ!中村くんも一緒だった。
下町の高校に通っていた俺は東陽中学の
仲間も多く昔から下町の先輩達とは面識が
あった。平原くん中村くんご無沙汰してます!
お!元気か?どこのテーブル?って
雰囲気になってチャッピーの席を教えたら
全て会計を払って返って行ったのだった。
シャンパン、ワイン、軽く30万は超える席だと思った。
上まで一緒に行き運転手付きのファントムに乗る2人を見送りデカイ声で今日はご馳走様でした!って見送った。
席に戻ると皆から、あれ平原くん?本物?
かなり質問攻めにあったが、会計を済ませた
事を伝えると大の不良の男達が一気に
平原ファンになる空気を感じた。
ギクシャクしていた見立との関係も今回の件をきっかけに修復していく事になるのだが
まさか見立があーまでも平原くん
絶対になるとは
この時の俺には想像もつかなかった