立体の把握や正確に描き取る行為をしていた人が、自身の絵を記号に変化させる場合と、
最初に記号から入る人とでは違いが出ると思います。

人体をある程度把握した人が記号化する場合、既にある自分の経験を元に記号化した絵を描くわけですから、
ある程度オリジナリティのある絵柄になると思います。
一方、三次元を意識しない絵を描く人は、どこから絵を学ぶかといえば他の絵描きの絵(他人の作り上げた記号)からになるので、
○○の劣化コピーというものが出来上がるのだと思います。

最近は子供の頃から漫画を読むせいか、子供の頃から描き出す絵が「三次元から二次元」を意識したものではなく
「二次元をまねして二次元」のものが多いように思います。
自分も(若くはないですが)、漫画(他人の記号)の絵ばかり描いていて、さらに顔しか描いていないヘタレでしたが、
最近になって全身をさまざまな角度から描きたいとか、キャラクターを自由に動かしたいだとか思い始めたのですが
全く描けないので、立体を描いてみたり模写をしてみたりしています。

こんなヘタレなので「商売としての絵論」はわかりませんが、お客様のことは置いといて、「絵描き」としてどうなのかいろいろ聞いてみたいです。