自分の父は昔から幼稚な性格で、昔から自分が常に正しいと思ったり、他人が気に入らないことをすれば暴言・暴力でその人を従わせようとしたりするような人であった。

そんな父には母も僕も昔から扱いに困ってたのだが、社会的な体裁を保つためか、家族にいつも金を出してくれてはいた。
そのお蔭もあり、つい最近難関大学(ここでは○大とおく)に進学することができた。父はおめでとうといってくれたり、ちょっとしたお祝いを催してくれたりもした。

しかし、人間の性格というのはそう簡単に治るものではないのだろうか。
日常生活においては、相変わらず母や僕に対しては横柄な態度なのである。
それでもって、僕が何かしら反駁すれば「お前は○大入ったからといって偉いと思ってるのか?!大学とか関係ねえんだよ、社会に出れてなんぼだ、だから大人の言うことを聞け!」と逆上するという始末。

もちろんバイトなりで金を貯めていずれは家を出るつもりだが、当分の間はこのような父と一緒に住ませてもらわなければならない。
そこにおいては、しばしば建前と本音というものを考えさせられる次第である。

お互いのことを心の底から思いやり、尊敬しあう親子なんて非現実的な憧憬に過ぎないのだろうか。