主要キャラは全員が被害者でもあり加害者でもある
じゃあ無抵抗主義で時が過ぎるのを待ちますかと問うても世界は残酷だからそれを許さない
座して死を待つのか死を覚悟して戦うのかの二者択一しか選択肢を与えられていない
アルミンやハンジが話し合いでなんとかしようと主張するのは理解できてもそれは相手がそれに応じて初めてできること
個人間の信頼関係は話し合いで多少なりとも築けても国家間となれば話は違ってくる

巨人化できる人種・・・現実世界に存在していたと仮定すれば間違いなく皆殺しの対象とされるだろうな
或いは頭の切れる国のトップなら捕獲して徹底的に人体実験を施して自国の戦力に利用しようと画策するな
そしてそれをしたのがマーレ
マーレは国としてはかなりえげつないものとして描かれてるが
収容区に纏めて追いやって家畜並みの扱い方をしてたとはいえ
衣食住は許されて取り敢えず最低限の人間らしい日常は保証されてる
ただ戦争時には使い捨ての駒としてしか考えられてはいないが

何が言いたいかというとこの物語には何処にも救いが無いという事だな
始祖ユミルがハルキだか何だかよく分からない物に寄生されて巨人になっちまった時点から悲劇の連鎖
そして現実の人類史に当てはめてもそうだが権力者は人間を物としてしか見られなくなるということ