そんな折、公国では地球侵攻作戦が閣議決定される。今にして思えば、連邦のレビル将軍の演説後、休戦の機を逃した公国はかなり追い詰められた状況下にあった訳だが、降下部隊の人員が組織される運びとなった時、私の胸はこれまでにないほど躍ったのである。
 そもそも私は、人工的に造られた筒の中で産まれ、育ち、そしてそこで死んでいく事が耐え難かったのだ。