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宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど
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0001通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 00:50:40.43ID:XfFrIQoe0
小説書いたこともなければスレッド建てるのも初めてなんだけど、もし誰か見てるなら投稿してみる
0019通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 09:54:01.12ID:ZP6wXkc30
エピローグとプロローグの違いが本気で分からん奴の文章なんて読む気しない
0020通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 10:07:36.07ID:XfFrIQoe0
おお!反応が!

ほんとだ、エピローグてwwwwwww
申し訳ない、プロローグですw

富野監督の小説は読んだことないんだけど、似た感じなのか

確かに一人称で書くにはタラタラしてたかも
勉強になるなぁ、ありがとう
0021通常の名無しさんの3倍
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2019/07/24(水) 10:14:51.75ID:XfFrIQoe0
嬉しいなあ!反応あるとちょっと続けてみようかなってなるね
とはいえ基本あんま褒められたもんでもないようなので、ちまちま投下することにします
エピローグじゃなくてプロローグwが終わったんで、こっから本編です

あんま書き溜めてないからほんとちょっとずつになるかも
0022通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 10:16:20.50ID:C78kUYni0
昔はこういうSSが多かったけど最近殆ど見ないのでなんか嬉しい
0023通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 10:17:43.23ID:XfFrIQoe0
「闇鍋だぜ、こりゃあ」
 名簿を表示したパッドをフリックしながらアトリエ中尉がそうこぼしたが、無理もない。
 エゥーゴは反地球連邦組織という形をとっているものの、将校の多くが地球連邦軍所属である。
 反地球連邦ということでジオンあがりの人間も多いが、ティターンズ反対派と元ジオン兵の利害が一致して組織化している故にこうしたことが起きていた。
 エースとして名高いクワトロ・バジーナ大尉もジオンあがりだと聞いている。
「ティターンズもエゥーゴも厳密には地球連邦軍だからな。内紛だよこれは」
 「そうはいってもジオンとはこないだまでやり合ってたんだぜ?ティターンズが主流派になるのは当然だと思うけどなあ俺は!」
「じゃあ何でここにいるんだ」
「ティターンズはエリート集団だからよ…俺みたいなのはエゥーゴ位しか行くところなかったのよ!」
0024通常の名無しさんの3倍
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2019/07/24(水) 10:20:22.63ID:XfFrIQoe0
>>22
お、返信ってこうやってやるのね
そうなんですね…僕自身も何処に投稿したらいいかすごく悩みましたw
0025通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 10:21:42.97ID:XfFrIQoe0
 いつもの問答である。アトリエ中尉はMSの操縦に関しては非常に腕がいい。
 とはいえ素行に問題がある為上層部からは持て余されてきた。作戦通りに動かない癖に戦果だけは上げてきた為、非常に扱い辛かった様だ。
 こういうはみ出した人間もエゥーゴにとっては大切な財産と言える。
「しかし大尉、ここだけの話あんたは元々ジオンの人間だろ?エゥーゴも地球連邦に変わりないってんならティターンズ潰したとしてもその後どうすんの」
「そんな事は潰した後で考える。今私が考えているのは、何故あなたが上官に向かって敬語を使わないのかという事だ」
「俺のほうが人生経験豊富だからな!階級1つ違いの若造に敬語なんか使ってやるかよ」
 私より2歳ほど年上の中尉は、耳のピアスを弄りながらぶっきらぼうに笑ってみせた。
0026通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 11:54:48.47ID:JJHzVB3S0
つまらん。
要らん会話が多すぎる。誰が何を話しているのか判らん。
会話だけで進めるな。
0028通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 17:20:09.42ID:crnxQ/4E0
>>27
感想ありがとうございます!
もう少し流れが分かりやすくなる様に練ってみますね

プロット、とりあえず簡単に人物から書いてみます!

主人公
"私" "サム・ワーウィック大尉"
 この物語の中心人物。サイド3出身。
 元々ジオン軍にてMS部隊に所属。生真面目ではあるが考え過ぎる事も多く、その鬱憤をMSに乗る事で晴らしている節もある。
 自らの行いに苦悩もしつつ、それから開放されたい思いで再び戦いに身を投じる。
 現在はエゥーゴに所属。

"ベイト・アトリエ中尉"
 "私"のエゥーゴでの同僚。地球生まれ。
 一年戦争時から連邦軍に所属し、MSの操縦に長けている。
 特別何かの思想に縛られることがない為、親しみやすい人物でもある。
 短絡的な面もみられるが、持ち前の正直さと気さくさ、操縦技術で戦いを生き抜いてきた。
 現在はエゥーゴに所属。

まだ登場人物はそんなに出てこないのでとりあえずこれだけ。
0029通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 17:28:55.46ID:crnxQ/4E0
あらすじ!

 宇宙世紀0087。舞台はグリプス戦役。
 表面化したエゥーゴ・ティターンズの内紛は地球での戦いにも及び、各地で熾烈な争いが繰り広げられていた。
 元ジオン兵の"私"は、かつての一年戦争の時の過ちを繰り返さない為エゥーゴに参戦。新たな戦いに身を置くのだった。
 エゥーゴの支援組織カラバから試作機を受領するべく、仲間と共に拠点を目指して移動を開始していた。
0030通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 17:38:18.49ID:FhHGsZk/0
ちゃんとした小説サイトに垢を作って投稿した方がしっかり残せるし誤字や脱字もいつでも改稿出来るで
0031通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 17:48:54.27ID:crnxQ/4E0
>>30
アドバイスありがとうございます!
元々物書きじゃないんですが、ガンダムが好きなので何か楽しめるもの作れないかな?ってことで書き始めました!
ガンダム好きな人が集まる場所が良いかなと思って名前知ってたここを選んだんですが、ガンダムみたいな2次創作の話題でも盛り上がれそうな小説サイトってどこかありますかね?
自分でも調べてみてますが、探し方が悪いのかピンとくるところがないんですよ…
0033通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 18:08:06.64ID:Iml2W8AAO
別に良いじゃん、ここで。どうせ板全体が過疎っとるんだし。せっかく立てたスレがもったいないわ。
0035通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 20:48:37.79ID:crnxQ/4E0
>>32
ありがとうございます!ちょっとその辺から詳しく調べてみますね!
0036通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 20:51:01.07ID:crnxQ/4E0
>>33
ありがとうございます、そう言っていただけるようならここにも引き続き投下してみます!

>>34
若くはないですよ!w
26の男、仕事は楽器販売員やってます!
今日はなかなか暇でした…w
0038通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:00:08.77ID:crnxQ/4E0
>>37
仕事柄自分より若い子沢山来るんで、あんまり自分が若いって体感ないんですよー…
ガンダム年齢層あんまり関係なく楽しめるから良いですよね!
因みに1番好きなのはターンエーです!シリアスだけど和やかな感じが良いですね
0039通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:16:15.16ID:UaKK51+k0
新シャア板にはSSスレあるけど、あっちも止まっちゃってるからなぁ。
頑張って。
0040通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:16:56.65ID:crnxQ/4E0
皆さんがレスもくださってるんで、引き続き投下していきます。
色々意見いただけると励みになりますんで是非に!


 我々は旧式のホバートラックに乗って、カラバの基地へと向かっていた。カラバは主に地球においてエゥーゴを支援している組織だ。
 山中での相棒との問答の後、私は住み慣れた街を出て昔の仲間にコンタクトを取っていた。
 幸いエゥーゴでは引き続き人員を採用していた為、元々MS乗りだった私は比較的スムーズに入隊出来た。きっとジオン系の人間というのも対ティターンズ戦においては配慮されたのだろう。
 エゥーゴによるティターンズへの攻勢は続いており、現在も戦力は足りていない。今回私達はカラバから機体を受領後エゥーゴの部隊へと編入される手筈となっている。
0041通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:18:58.98ID:crnxQ/4E0
「サム・ワーウィック大尉とベイト・アトリエ中尉、只今到着致しました」
「御苦労。私がハヤト・コバヤシだ。よろしく頼むよ」
 彼は一年戦争時に地球連邦軍でRX-78を運用していたニュータイプ部隊、元ホワイトベースのクルーだ。現在はカラバの指揮を執っている。
 私とそれ程歳は変わらない筈だが、死線を越えてきた故か落ち着いた雰囲気の男だ。
「案内しながらで申し訳ないが、君達に渡す機体の話をさせてくれ」
「どうも訳有の機体らしいじゃないですか。気になりますねー」
 どうやらアトリエ中尉は外部の人間には流石に敬語を使うようだ。少し安心したような、舐められているような、複雑な心境である。
0042通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:41:55.99ID:crnxQ/4E0
「改めて説明させてもらうと…アナハイムが元々エゥーゴに渡す筈だった機体なんですが、ティターンズ側との兼ね合いがありましてね。
 生産ライン自体はティターンズの為に運用することになったそうです。とはいえ先に受け取ってしまっていた試作分がこちらに残ってまして…運用しないのは宝の持ち腐れでしょう」
「なるほど、これやっぱり例のマラサイってやつですよね」
「よくご存知で」
 アトリエ中尉は機体に関してもかなりの情報通だ。ゲルググ辺りで止まっていた私のMSに関する知見も彼のおかげでかなり現代仕様になってきた。
0043通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:45:33.15ID:crnxQ/4E0
「偽装も兼ねて塗装や装備を変更してお渡ししますが、希望はお二人にお聞きしておいた内容でよろしいですね?」
「ええ!俺の機体はとりあえず色は白っぽい感じでオーソドックスな武器あれば大丈夫ですよ!
 どっかの誰かみたいな偏屈な仕様じゃなきゃ大体のものは乗りこなすんで!」
「誰の仕様が偏屈だ。エレガントなだけだ」
「よくいうぜ」
 中尉の仕様は非常にシンプルだ。白を基調に赤を差し色にしたカラーリング。
 装備もGM2のビームライフルやザクマシンガン、クレイバズーカなどを必要に応じて携行する予定で、サーベルを2本という最低限で留めている。
 それに対して私の仕様はかなり凝っている。銃火器の類いは基本携行せず、通常のサーベルの間合いの外で戦う為に片刃のビームナギナタを延長したものを装備。
 極めつけに海ヘビと呼ばれる試作品装備も左腕に搭載しており初見殺しに持ってこいだ。
0044通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:47:25.97ID:crnxQ/4E0
「まあまあお二人とも…。しかし、こういうカラーリングにすると…やはりモノアイの機体はジオン色が強いですね」
「私もそう思いましてね」
 私の機体はかつての仲間達と戦った時と同じ様に、グリーンを基調に仕上げてもらった。
 これから共に戦う仲間の事を全く配慮していない訳ではないが、戦う理由を見失わない為に必要な事だった。
「しかし大尉、スパイクが無いとちょっと弱そうだな」
「あんなトゲ無くてもいいんだよ。今どきタックルしなきゃならない程接近されてたら詰んでる」
「一理あるな」
 ビームサーベルで切り結ぶなんて状況は瀬戸際も瀬戸際だ。
 かと言って遠距離でライフルなんて早々当たるわけもなく、中距離で付かず離れずの戦いをするのが1番いい。
 一理あると言っている中尉自身は遠近どちらもこなすのだが…。
0045通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 21:54:31.15ID:crnxQ/4E0
「さて、到着しましたよ。あなた方の機体です。要望通りにしたつもりですが、いかがでしょうか」
「これがマラサイ…素晴らしいですね」
 見上げた先には、連邦には似つかわしくない、単眼の巨人が立っていた。それはまさしく私を奮い立た存在であると同時に、私が打ち勝たねばならない独立戦争の亡霊だった。


1話 "独立戦争の亡霊"


とりあえず今日はここまで!
ぶっちゃけ3話途中までしか書けてないのでこのままだと早々にスッカラカン・ダカランになりますw
0046通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 22:01:26.62ID:Iml2W8AAO
コメントと小説本文はきちんと分けた方が良いわ。
読みにくくなるからさ。
0047通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 22:02:40.48ID:1PTNjVdQ0
ガンダムが大好きで一生懸命に謙虚に自作を発表しているという姿勢に好感を抱いています。
作品を批評できるような経験値はありませんが楽しませてもらえたら嬉しいなぁという気持ちで
拝読させていただきます

富野監督の著作はガンダムとZガンダムとイデオンと万丈とアベニールしか読んでいませんが
私には似ているとは思えませんでしたし読みにくいということもありませんでしたよ

ここにいる人たちはガンダム作品世界設定についてはwiki同様の知識を持っているから
細かい説明を省略して話をドンドン進めていくってのは
読者を置いてけぼりと言うことにはならないから安心(?)しても良いかも
0048通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/24(水) 22:10:39.59ID:NMlTTnhu0
お疲れ様です!

主役機が
旧ザク→マラサイ(カスタム機)
なんですね。
思えばマラサイって口元が旧ザクっぽいし
ガタイはグフのようで、順当な進化という感じがします。

しかしマラサイが2機というと、ジェリドとカクリコンを思い出しますな。
あの二人はどうにも強いという印象が...w
ワーウィック大尉とアトリエ中尉の健闘に期待するとしましょう。
(20世紀の映画か小説から取ってきたようなネーミング、嫌いじゃないです!)
0049通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 08:59:29.41ID:roFBIhtU0
要約すると
元ジオンのパイロットがグリプス戦役時代にカラバに所属して地球を舞台にティターンズと戦いを展開していくって事でいいのね?
0050通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 15:04:35.38ID:c0M0VDzc0
>>49
エゥーゴ軍人が地上のカラバから機体を受領する流れだネ。
Z本編ではエゥーゴからカラバに機体を流してたのと、未だにカラバの実態がはっきりしないから紛らわしいけどw
0051通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 15:12:26.18ID:lho3lwgd0
>>50
それおかしいよね
エゥーゴはアナハイムから兵器提供を直接受けてる描写があるけれど
カラバは地球連邦の一部の部隊とルオ商会の協力に拠る戦力補助だからな
0052通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 15:34:23.10ID:f9enfDGS0
>>46
確かに!分けるようにします!

>>47
おお!楽しんでいただけてたら嬉しいですー!
色々読まれているんですね、愛が伝わってきます。
どこまで説明すべきかなぁと思いつつ、分かってる体で進めちゃってる部分が多々ありますねw
同じ感じでキャラや状況がわかりにくそうなので、もうちょい練っていかないとですね…

>>48
マラサイってどう見てもジオン系ですよね!笑
ハイザックと悩みましたが、性能や配備の経緯からマラサイを選びました。

グリプス戦役って一年戦争と違ってエリートやほんとにベテランっぽい連中も増えてくるので、パイロットの強さに説得力出しやすいかなと思う部分もあります。
名前に関しては、わかる方は凄く笑っちゃう名前ですw
普段楽器弾いてるので、そこから拝借しておりますw
0053通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 15:42:27.63ID:f9enfDGS0
>>49
>>50
>>51
要約して頂いた形がわかりやすくて助かりますw
基本的にエゥーゴを中心に書きたいところなんですが、カラバの描写を挟みたかったので少し煩雑になってしまいました…下手くそですみませんw
この辺凄く悩んだんです!議論していただけて嬉しいですー!

カラバって地上版エゥーゴみたいなとこありますが、アナハイムや地球連邦自体との絡みが凄くわかりずらいんですよね。
リックディアス→ディジェみたいなパターンがあるのなら、その逆もあるんだろうか?とか考えてみました。
特にマラサイに関してはあけっぴろげにエゥーゴへ供給してしまうと不味いでしょうし、カラバの様な組織を介しておこうっていう描写もアリかなと。
0054通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 15:58:09.50ID:lho3lwgd0
>>53
リックディアスをディジェに「改造」したというのはやはり無理があると個人的には思える
ドム系からゲルググ系というフレームも携行武器もまるで異なる機体だしな
ディジェ自体が元々はアクシズの機体(本来のリゲルグ?)として考案されていた機体だからな

ディジェはカラバとルオ商会を始めとしたカラバ協力企業に依ってリックディアスのデータをベースに「新たに開発」した機体というのが当時のムック等の見解で個人的にもすんなり納得した
0055通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 21:04:28.76ID:aTRtG+M80
>>54
おー、凄く納得です!
デザインの話で言ってもリックディアスとディジェってシルエット位しか似てませんしw
デザイナーさんはアムロが乗ると知っていたらもっと見た目をそれっぽくしたなんて話も噂では聞いてますが、作中の技術的にも全くの流用って感じは確かにしませんね。

アナハイムとカラバが何かしらで繋がる時どうルオ商会が間に入るのかとかも気になりますし、公式作品でその辺の話もしてくれたら面白いんですけど!
0056通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 21:05:57.34ID:aTRtG+M80
ついつい小説より設定の話で盛り上がっちゃいますねw
バタバタしてて全然執筆進んでませんが、そろそろ投下します
0057通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 21:23:50.29ID:aTRtG+M80
 機体を受領した我々は、カラバの超大型輸送機ガルダ級と共にエゥーゴの拠点へと進路を向けた。
「しかしでけぇな!こりゃ密航でもされた日には探したって見つけらんねぇよ」
 MSの格納庫を離れ、個室のある区画へ向かっていた。
 ペイロードは言わずもがなだが、人員が行き来する艦内も確かにかなり広く、ブリーフィングルームや休憩室を始めとしたいくつかの区画に分かれていた。
「軍艦で密航なんて、世間知らずのお姫様でも無い限りやらんだろう」
「大尉は変な例えが好きだな…だが一理ある…ん」
 中尉が何やらこめかみを抑えた。
0058通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 21:28:05.05ID:aTRtG+M80
「どうかしたか?」
「いやね…高いところ飛んでるから気圧が」
 たまにこういうことがあった。本人は軽い頭痛持ちだと言っていた。
 健康そのものである私にはあまり共感出来ないが、度々悩まされているようだ。
「これからが本番だからな。あまり酷い様なら今のうちに少し休んでおくといい」
「何だ…えらく変な気分だぜ今回は…」
「?…!」
 歯切れの悪い中尉の後ろで一瞬だが人の気配を感じた。この貨物区画に居る乗員は我々だけの筈だ。
「…誰か居るのか?」
 返事はない。
「どうしたんですか大尉。遂にMSだけじゃなくて貨物もお友達になっちゃったんですか」
「変な時だけ敬語を使うな」
 確かにはっきりと感じた。本当に誰か潜り込んで来たのか。とても大人が隠れられる様なスペースは無いが。
「気のせいだって!そんじゃ、ちょっとだけ休ませて貰うよ…」
 そういってアトリエ中尉は区画を出ていった。
0059通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 21:58:29.51ID:9GQLTwgk0
「…」
 独りになった私は乱雑に積まれた大小の貨物に目をやった。貨物区画内は最低限の灯りしかない為に薄暗く、とても隅々まで探して回る気にはなれない。気のせいだったかもしれないと、私もこの区画を後にしようとしたときだった。
「…緑色が好きなのね」
 貨物の奥から女の子の声がした。子供のそれはやや落ち着いてはいたものの、好奇心が抑えきれなかったのが伝わってきた。
「…そうだな。君は好きな色はあるかい」
 何故緑色と言ったのかは解らなかったが、ここから引っ張り出す前にこの貨物の姿をしたお友達と少し位話をしてやってもいいと思った。
「あたしは青が好きよ!いつも近くにあるんだもの」
「緑だって近くにあるじゃないか。緑色じゃだめかい」
「あたしはあなたとは違うわ。いいえ、誰とも違うのよ」
 そう言ったきり、また貨物は静かになった。
0060通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 21:59:07.85ID:9GQLTwgk0
「…まあ…君が何色を好きだろうと、無賃乗車は良くないが」
「あのおじさんはあたしに気づいてたわ」
 中尉のことか。そうは見えなかったが。
「バレてたんなら正直に出てくるべきじゃないかな貨物ちゃん」
「あたしは貨物じゃないわ」
「だったらやっぱり無賃乗車だな」
「じゃあ貨物ちゃんでいいわ」
「そうはいかんな」
 やれやれと、私は声がする方の積み上がった貨物をどけた。そこには、ウルフカットの少女が体育座りで貨物の間に収まっていた。まだ小学生低学年くらいか。密航者にしては身なりはみすぼらしくなかった。
「どうやって忍び込んだ」
「どうやったんでしょうね」
 貨物ちゃんは余程可笑しかったのか、意地悪くクスクスと笑った。
0061通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 22:14:09.08ID:9GQLTwgk0
「…こっちに来ないと思ったら誰と喋ってんだよ全く」
 中尉が気怠げに区画へ戻ってきた。こちらを見るなり面食らった様だったが、彼女と目が合うと嫌に神妙な面持ちになった。
「そうか、さっきのはお前が」
「どうかしら。あなたを苦しめるのはあなた自身じゃないかしら」
 何を言っているのかは全く解らなかったが、真面目な顔をした中尉と、哲学的な事をのたまう貨物ちゃんがそれぞれどうにもアンバランスだった。
「二人は知り合いか?」
「いや、知らんよこんな餓鬼」
「あたしは知ってるわ」

 その時だった。照明が赤色に変わり、艦内放送がけたたましいサイレンと共に響いた。
『乗組員につぐ。現在ティターンズのTMAと思われる機体が複数急接近している模様。第一戦闘配備!』
0062通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 22:15:25.63ID:9GQLTwgk0
「全く!次から次へと!」
 中尉が天釣りのモニターに向かって吠えた。貨物ちゃんを抱き上げた私は、そのまま中尉に押し付けた。
「あ、おい!」
「どうも貨物ちゃんはあなたの事を知っている様じゃないか。ここに置き去りにも出来んからな。」
「俺は知らん!貨物ちゃん!?」
「そうよ、あたしは貨物ちゃん」
「私が出る。中尉なら多少命令通りに動かなくともいつもの事だろう?
 彼女と安全な区画で待機しておいてくれ。それが中尉の今日の持ち場だ」
「ああ!?指揮系統があやふやだからってまた都合のいい事を…。おい!待てよ!!」
 まだ何やら言っている中尉を背に、私は格納庫へと駆ける。
0063通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 22:17:04.44ID:9GQLTwgk0
 エゥーゴへの参加が決まり今日機体を受領するまで、演習を含めたシミュレーションはやってきた。
 中尉ともその中で知り合ったが、彼のおかげもあってかなり勘も取り戻せたように思う。
 予期せぬ形ではあるが、後は実戦あるのみ。しかし…彼女はどうやって此処に?何の為に?

 頭を切り替えた。自然と落ち着いている自分に気づく。しかしあの日この星へ飛び込んだ時の、剥き身の興奮はない。
その代わり、幾らかの恐怖のようなものが首をもたげているのを感じた。それを振り払う為にも、私はただ先を急いだ。

2話 "あたしは貨物ちゃん"
0064通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 22:19:34.95ID:9GQLTwgk0
2話も放出しきってしまいました…
明日明後日はあまり時間が取れないので更新少なめかと思いますが、次の話までまた色々お話していただけたらと思います!
それでは今日はこの辺で!
0065通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/25(木) 22:24:34.62ID:9GQLTwgk0
>>39
見逃しちゃってました!すみません!
頑張ります!完走できるかわかりませんがお暇なときにでもお付き合いください!
0066通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/26(金) 19:41:39.11ID:Yk51uyGu0
シリアスにいきなり登場の貨物ちゃんwほほえま。
この先どう絡んでいくのか楽しみです。

一応、SS書き経験者としてアドバイスをひとつ。
見どころの話やクライマックスは早めに考えておきましょう。
そして書きながらさらに、やがてくるその名シーンを細かく脳内修正しつつ進めるのが
物語の起承転結をきっちりまとめて完走するコツです。
一話一話全力投球もいいですが、先を考えておかないとモチベの維持が難しいです
過疎板ですしね。
0067通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/26(金) 19:47:29.86ID:bh/8l8860
それと、、、結末をどうするかまで前もって考えておくのが小説家及びクリエイターとしての最低限のスタイルだそうだ
それを考えていないと3流どころかなろう系小説サイトで運営に消された奴らの末路になる
0070◆tyrQWQQxgU
垢版 |
2019/07/27(土) 00:29:54.97ID:oqULMaBj0
>>66
貨物ちゃんはしっかり本筋にも絡めていこうと思ってますよ!乞うご期待!w

なるほどなるほど…参考になります!ありがとうございます!
ざっくりは考えているんですが、書き始めると山場が思ってる様にならなかったり難しいですね…起承転結もっと練ります!!

>>67
着地点は決めてます!今回は史実?がある話なのでストーリーとしては設定しやすいんですが、キャラクター一人ひとりの着地点という意味ではまだまだ曖昧なところもありそうです…
運営に消される…?怖いですねそれ普通に…(泣)
もうちょい先回りして構成しないとですね。

>>68
鳥てなんだろと思ってググりましたが、トリップっていうんですね名前固定するの!なんか毎回変わるなぁと思ってましたが…笑
勉強になります!ありがとうございます!
0071◆tyrQWQQxgU
垢版 |
2019/07/27(土) 00:31:56.86ID:oqULMaBj0
>>69
ありがとうございます!是非隅々まで読んでみてください!
僕も多分書き足りない設定とかあるので、気になることがあればご指摘ください!

さてさて、遅くなってしまいましたが貯めてる分を少しずつまた投下します!
0072◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 00:37:36.66ID:oqULMaBj0
 格納庫へ到着した私は早々にMSへと乗り込む。
 流石に全天周囲モニターは圧巻だ。ジオンのコックピットとはまるで違う開放感は言うまでもないが、スマートに纏められた機器の機能美にはうっとりとせざるを得ない。
 しかし今はうっとりとしている場合ではない。オペレーターの指示を仰ぐ。
『来ましたか。もう奴らはかなり近くまで来ています。直ぐに迎撃態勢へ移ってください!中尉はどうしたんです』
「わかりません。頭痛がすると言っておりましたから、すぐには動けないのかもしれません」
『いくら腕が立つといってもこれじゃあねぇ…。とりあえずカラバの部隊と大尉で連携してください。SFSは使えるますね?
それから相手は3機。中尉抜きでも戦力比ではこちらが有利です。よろしく頼みます』
「了解」
 すまんな中尉。後で奢らせてもらうよ。特に悪びれてもいないが心の中で謝りつつ、乗機をSFSに固定しカラバのネモ隊に続いて発進した。
0073◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 00:43:29.69ID:oqULMaBj0
 ジオンにいた頃もこうして出撃したことを覚えている。当時は連邦の機体との空中戦といっても航空機が相手だった。
 私は射撃がからきし駄目なようで、専ら文字通りはたき落とす様に戦った。所詮豆鉄砲しか撃てない玩具など、巨人の拳1つで容易く潰すことができたのだ。
 しかし今回は違う。被弾すれば簡単に装甲は爆ぜるし、敵の間合いに入れば到底無事では済まない。
 だがこの機体のビームナギナタの間合いは私のテリトリーだ。銃を取るか剣を取るかの一瞬の迷いが、私にとっての絶好の機となる。
 敵の隙を伺いながら、ひたすら銃撃をかいくぐる。
0074◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 00:45:14.63ID:oqULMaBj0
 ネモ隊と敵のTMAが小競り合いを始めていた。円盤状のその機体は間違いなくアッシマータイプ。
 その巨躯に見合わぬ機動力で、こちらの部隊をからかう様に飛び回っている。

 背後を取られたネモ隊の1機が足元を撃ち抜かれた。SFSを破壊され自機のバーニアですがりつこうとするも、瞬時にMSへと変形した敵機に踏みつけられ落ちていく。

 私はその機を見逃さなかった。
0075通常の名無しさんの3倍
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2019/07/27(土) 07:31:16.54ID:6R7Qs1tn0
カラバのSFSってドダイ改だったかな?
ベースジャバーはティターンズと何故かアクシズ軍でも使っていた記憶がある
0076◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 13:08:42.93ID:WLVTclXZ0
>>75
僕もド・ダイ改の想定で書いてます!
主人公もドダイの方が思い入れあると思いますしね!
ベースジャバーは正規の連邦のイメージが強いです!逆シャアとか後の方のイメージが強いからですかね?
0077◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 13:13:21.79ID:WLVTclXZ0
 SFSを敵機に向けて突撃させ、自機は飛んだ。
 敵機は先程のネモを蹴落とした体勢からSFSを躱すため、無理に上体を反らす。無防備な腹を見せた敵機へ間髪入れずナギナタを叩き込んだ。
 腰部から一文字に両断された敵機は虚空へライフルを放ちながら暫し落下し、そして爆散した。どうにか乗機を再びSFSに拾わせ、次の敵を探す。
0078◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 13:14:14.16ID:WLVTclXZ0
 どうだ。私はまだ戦えるぞ。かの山にて眠るMS-05にも聞こえただろうか、私は力の限り吠えた。
 時代が変わり、私自身も、MSも、そしてこの世界そのものも変わってきた。
 それでも、惨めに這いつくばってでも、こうして守り抜いてきたちっぽけな私の存在意義を証明する為に戦うのだ。
 重力の井戸の底へただ落ちていくのではない。この螺旋を抜け出し、あの日夢見た自由の為に、私自身の旗を掲げる為に。

 巨人は再びこの星を駆け抜ける。
0079◆tyrQWQQxgU
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2019/07/27(土) 13:15:47.28ID:WLVTclXZ0
 再び敵機との交戦に戻る。しかし残りの2機は先程までとは違い、一定の距離をとって随伴する様に飛行し始めた。
 近づいてきたネモの1機がこちらの肩を掴み、通信が入る。
『こちら1号機。やるな!SFS飛ばすなんてのは度胸が無きゃ出来ん』
「友軍の誘導あってこそです。私はハイエナみたいなもので」
『落ちた2号機は別の部隊が回収してくれるだろう。こちらはそのハイエナのおかげで星1つだ』
「しかし妙ですな。残りの連中は手を出してきません」
『お前さんの動きで血相変えてやがるのさ。マラサイのシルエットも異様に映っているだろうしな』
 それなら良いが、何か様子見しつつ待機しているようにも思える。まだ何かあるのか。
0081◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 11:29:06.41ID:R2AgQOOp0
>>80
そうですよね…是非上げさせてください!
折角なのでこういうスレで投稿する時にも読みやすい形ないかもうちょい考えてみますね!
0082◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 16:42:07.05ID:R2AgQOOp0
 睨み合いが続くと思われた時、突然レーダーに新たな反応があった。機種は不明。どうやらこれはかなりデカい。
『敵のMAがこちらに向かっています!確認出来てますか!?ガルダ級にも収まらないなこれは…!』
 オペレーターからの通信通り、ガルダ級の格納庫にすら収まりそうもないサイズの黒い塊がこちらへ向かってきているのが視えた。
 距離感が狂いそうだった。それはかつての木馬と同じくとても空を飛ぶ代物には見えなかったが、ミノフスキー粒子で形成した力場を利用して浮遊していると思われる。
 それを確認した様に2機のアッシマーは戦線を離脱し、迫りくる黒い塊だけが徐々に大きな陰をつくっていた。

3話 巨人は再びこの星を駆ける
0083◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 16:45:43.28ID:R2AgQOOp0
さてさて、3話まで投下した訳ですが…
分割されてどうにも読みにくいとのご意見も頂いているので、pixivにでも1話ずつ投稿したもののリンクをこちらに貼っていこうかと思いますが如何でしょう?

直に読みたい方もいらっしゃればこちらに優先して投下しつつ纏まったらpixivにもあげていきますよ!
0085通常の名無しさんの3倍
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2019/07/28(日) 18:10:05.77ID:tTSCv0Wm0
>>83
pixivは不慣れなもので、出来ればこちらで直読みしたいです。

黒い塊......黒いガウでしょうか?(すっとぼけ)
(敵の引き際からして王道的展開ですが、ワクワクするものですね)
0086◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 21:21:02.07ID:R2AgQOOp0
>>84
僕もティターンズ側の話も突っ込んでいきたいんですよね…!!
状況を纏めるのが少し苦手ですが、うまく繋いでティターンズサイドも書く予定です!お楽しみに!(設定は既に練ってます!

>>85
ありがとうございます!そしたらこっちにも引き続き投下していきますんで。

ガルダに牽かれるガウに牽かれるミデアに牽かれるガンペリーに(ry
まだまだ序盤ですが、盛り上がる様に頑張ります!!
0087◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 21:22:40.43ID:R2AgQOOp0
とりあえずpixivのアカウントも作ってみました!まだ殆ど作りたてですが、こちらも情報追加していきます。
まとめ読みはこっちの方が楽なので、是非チェックお願いしますー!

https://www.pixiv.net/novel/series/1155468
0088◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 23:27:41.74ID:GcNAPgPG0
『これ以上接近される前にこちらから叩く!包囲しながら有効な兵装を見極めろ!』
「待て!何かある!」
 ネモ隊が散開する。こちらは私を含めて4機。確かに、いくら敵機が大きかろうと囲い込んで集中砲火を浴びせればタダでは済むまい。
 しかし、敵もそんな事は承知の上だ。何かある。
「あれは…Iフィールドか」
 散開したネモ隊のビームライフルを尽く弾いている。こちらの攻撃に対して反撃は無いものの、着実にガルダ級へ近づいていた。
「兵装を見極めるも何も、全員ライフル装備じゃないか」
『取り付いてみる!』
 そういうと1機のネモが敵機に急接近した。側面から肉薄しようとしたその時、黒い塊が動いた。補助翼の様な部分が形を変え、巨大な腕が姿を表す。
『こいつは…!』
 そういった時にはもう遅かった。ハエでも払うように、弾き飛ばされたネモは体勢を崩された。敵機は落ちていくその姿をあざ笑うかのように指差すと、指先の砲門から放たれたビームがコックピットを的確に貫いた。
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2019/07/28(日) 23:36:39.49ID:GcNAPgPG0
 撃墜された僚機を目の当たりにして前に出ようとする1機を隊長が制する。
『抑えろ!闇雲に単機で突っ込んでもやられるだけだ』
「連携しながら更に懐に飛び込むしかない!私が陽動する」
 『了解。こちらの方が運動性で優る!まずはかき回せ!』
 容易く言ってくれる。私は正面から近づくと、敵の伸ばしてきた腕に巻き付くように紙一重で掴みを躱した。
 緩慢に見えた敵機だったが、末端速度は尋常ではない速さだった。本当の巨人というのはこういうもののことを言うのか。
 関節部を叩こうとするが、流石に簡単にはやらせてくれない。残るネモ隊も攻めあぐねているようで、決定打になる一撃が入らない。
 まずい。先程よりは速度が落ちているとはいえ、ガルダ級との距離は少しずつ縮まってきている。
0090◆tyrQWQQxgU
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2019/07/28(日) 23:39:59.16ID:GcNAPgPG0
 私は意を決して敵機の上部を狙った。おおよそMSのコックピットは中央か上部だと相場は決まっている。
 巨大なMAとはいえ、少なくとも腕には乗るまい。SFSから敵機へ飛び移るとナギナタを突き立てようとした。

 しかしその時、自機の足場が動いた。このMAには、腕があるなら頭もあるのか。機体上部が割れ、頭部と思しきものが姿を現そうとしていた。
 敵機の変形の過程で弾かれた自機をどうにかSFSに着地させた時、向かい合った黒いそれが見せた顔は、"かの悪魔"だった。
「…ガンダム」
 一瞬で体中の毛が逆立つ様な感覚に襲われた。その瞬間、敵機の口元の銃口が粒子で明るくなる。まずいと思ったその時、もう避けられるだけの時間は無かった。
0091◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 03:26:04.90ID:UjUX7dCm0
何だか眠れないので書き進めました!
きりのいいとこまで投下!
0092◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 03:26:38.38ID:UjUX7dCm0
『ボサッとしてんじゃねぇよ!』
 敵機の顔面に弾丸が炸裂する。ハッと我に返り弾道の元を辿ると白い機体が視えた。
「子守してる間にあんたが落とされてたら目も当てられんわ」
 中尉のマラサイがバズーカを担ぎ、私を見下ろしていた。
 流石に今のは効いたのか、黒いガンダムはふらつきながら高度を落とし始めた。
 何かを求める様にこちらに手を伸ばしたが、掴んだ掌は宙を切り、そのまま我々から離れていった。

 ガルダ級を落とし損なった未練か、それとも何かを手に入れたかったのか…私には知る由もない。
0093◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 03:27:51.01ID:UjUX7dCm0
 時間にしてみるとあまりに早い幕引きだったが、物凄い密度だった。
 敵機の反応が離れていくと共に全身から力が抜ける。呆然としている私の傍に中尉の機体が近づいた。
「何だありゃ?デカけりゃいいってもんでも無いが、なかなかの迫力だったぜ」
「未登録の機体だった。中尉が来なければやられていただろうな。軽率過ぎた」
「焦る気持ちもわかるけどよ、まだ始まったばっかりじゃねぇか。とりあえず例の貨物ちゃんは俺の部屋で大人しく待ってる筈だ」
「すまん。人生経験とやらも伊達じゃないのかな」
「一理あるぜ」

4話 …ガンダム
0095通常の名無しさんの3倍
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2019/07/29(月) 05:47:54.29ID:X2pXWOG/0
MSのコックピットは 中央か上部

個人的には 腹部か頭部 という描写の方が好きかなあ
人型兵器という観点で配慮すると人体の部位で例えた方が伝わり易いかと思った
0096通常の名無しさんの3倍
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2019/07/29(月) 07:07:13.05ID:gS1lrem30
乙です!

腕がある!頭まである!とワーウィックが畳み掛けるように困惑するシーンなので
一人称モノとしては、人体より一物体のバースとして見る流れで良いと思います。
逆にNTパイロットなら「頭部を...アタマがあるのか?!」くらいのケレン味で良いかと。
0097通常の名無しさんの3倍
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2019/07/29(月) 08:49:33.95ID:X2pXWOG/0
>>96
腕、頭という表現も使っていたから人型兵器の部位に関してだったら人体例に統一した方が読者側に分かりやすいかな
と俺は思った
色んな表現を使う事が悪いというワケでは無いんだがガンダムを始めロボット物の描写ってメカニズムを想像出来ないと結構難しい
特に詳しく無い読者にも分かりやすくした方が親切かなと考えた

無論余計なお世話だったら申し訳無い
0098◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 09:10:43.27ID:3Q+4/N6x0
>>96
>>97
レスありがとうございます!
確かにMSのコックピットの話に関しては体の部位で書いた方がわかりやすいですね…
後半はなかなか悩んだ部分でして、ワーウィックからすると人型なのかどうかがはっきりとわからない段階から徐々に形がわかってくるシーンっていうのを念頭に置いて書いてみました!
まだまだ吟味する余地がありますね…!
0099◆tyrQWQQxgU
垢版 |
2019/07/29(月) 09:13:26.14ID:3Q+4/N6x0
あと触れていただいている部分で書いて差し支えないので言っちゃいますが、ワーウィック大尉に関してはNTではないです。
操縦もなかなかの腕前ですが、冷静さに欠いて早々にやられかける辺り、まだまだ頑張ってもらわないと今後は大変だよ?って感じですw
0100◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 19:03:44.00ID:Qf4aJzAq0
仕事が早めに終わったので、今日も投下します!
0101◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 19:05:19.02ID:Qf4aJzAq0
 敵機の撤退を確認しガルダ級へと帰還した我々は、整備班に機体を預け、今回の交戦について意見を述べ合う為ブリーフィングルームで皆と合流した。
 到着した者からばらばらと席につく。先程の戦闘で共に戦った部隊が集められているが、1機は離脱して1機は撃墜。私と中尉を含めて5人でのミーティングとなった。

「まず本題に入る前に…」
 部隊長と思しき40代くらいの女性が皆を前にして口を開いた。
「まともな挨拶をする前に先程の襲撃だったからな…簡単に自己紹介しておく。
 私がMS部隊を任されているライン・W・バッカス少佐だ。地球で生まれ、地球で育ち、今は似非地球至上主義者どもからこの星を奪い返す為にここに居る。」
 褐色の肌にドレッドヘアの彼女は、カツカツとブーツを鳴らしながらモニターの前を歩いた。
0102◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 19:05:56.81ID:Qf4aJzAq0
「先程の防衛戦、皆よくやってくれた。帰還出来なかった者も居る。彼の為我々がまた戦うことが出来るなら、また死力を尽くそう。
 絶えず戦わねばならないというのは酷な事だが、諸君なら互いに背中を預けられると信じている」
 そう話しながら彼女は、椅子にふんぞり返ったアトリエ中尉の前で足を止めた。
「ベイト・アトリエ中尉。エゥーゴ所属だったな。戦闘配備の指示があった時貴官は何を?途中まで姿が見えなかったが」
「…頭痛が酷かったんですよ。こんなバカでかい艦だとそんな状態で格納庫まで辿り着くのはひと苦労でしたからなぁ」
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2019/07/29(月) 19:06:36.11ID:Qf4aJzAq0
「アトリエ中尉」
「ん…?」
 小生意気な態度で少佐を上目に見据えたアトリエ中尉の顔に、彼女の鉄拳が飛んだ。
 派手に椅子ごと吹っ飛ばされた彼は、何が起きたかよくわからない様子でひっくり返っている。
「理由はわかった。しかし、その態度でそれを口にする貴様の為に同志が犠牲になったと思うと私はやるせない。
 貴様の様な男にいい機体をやって、運び届ける為に戦うのが我々の仕事だ。だが次また足を引っ張る様な真似をすれば、この程度の修正では済まさん」
 憐れむように中尉を見下ろし、そう言い捨ててまた少佐は歩き出した。中尉は呻きながら切れた口を拭っている。
「サム・ワーウィック大尉。貴官もこの男の上官ならば然るべき指導をしろ。
 先程の戦いでも感じたが、貴官自身にしても度胸はあるが同時に迂闊だ。肝に銘じておけ」
「申し訳ありません」
 私を一瞥した後、また話を再開した。
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2019/07/29(月) 19:07:44.11ID:Qf4aJzAq0
 色んな意見が出たものの、結局先程のティターンズの動きについては単にこちらの移送を狙っての事だったと結論づけた。
 ガルダ級自体数が限られる為、恐らくマークはされていただろう。マラサイの偽装が裏目に出て、敵からすれば未知の新型を輸送しているとしか見えなかったのかもしれない。
「問題の黒いMAだが、まだ詳しい情報は入っていない」
 少佐は、先程交戦した際の不鮮明な画像をモニターに映した。
 その姿を見るなり、ノーマルスーツを着たままの口髭を蓄えたオールバックの男が口惜しそうに膝を叩いた。
「ティターンズの考えそうな事だな。性懲りもなくガンダムとは!…おう、俺はトキオ・サドウスキー大尉だ。よろしく」
 大きな手でがっしりと握手された。豪快に笑うが、屈託のない笑顔だ。
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2019/07/29(月) 19:08:26.55ID:Qf4aJzAq0
「恐らく、あの姿や戦闘力から考えてもかなり重要な代物なのは間違いあるまい。
 あのMAもアッシマーの部隊と共にこちらを追っていたのか、あるいは急遽参戦したのか…すんなり引いたのも気になる」
 少佐はそう口にしながら考えを巡らせているようだった。
「…わかっていることが少なすぎます。とにかく予定通りの行路を進みましょう。こちらの移送を阻みたいのであれば、また動くはずです」
 そう進言したものの、私自身もまだ敵の出方は予想出来なかった。
「…モグラ叩きみたいなもんですよ…頭を叩きゃいい…」
 アトリエ中尉が頬を擦りながらそういった。
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2019/07/29(月) 19:09:33.41ID:Qf4aJzAq0
「…シェクター少尉はどう思う」
 サドウスキー大尉にそう言われた華奢な黒髪の青年はそのまま押し黙っている。
「悪いやつじゃないんだが…その…シャイなのさ。4号機に乗ってたスティレット・シェクター少尉だ」
 サドウスキー大尉は苦笑いして頭を掻いきながら続ける。
「まあ…俺もとりあえずひよっこ2人の移送を優先していいと思いますよ、少佐」
 モニターから目を離し、皆を見回しながらひと呼吸置いた少佐は考えをまとめたようだった。
「ふむ、皆の意見はわかった。整理して艦長に話をしてくる。また招集がかかるまで自室で待機しておいてくれ」
「「了解しました」」
 バッカス少佐が退出すると、残る我々もばらばらと席を立った。
0107◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 19:10:26.57ID:Qf4aJzAq0
「あの女…今どき体育会系かよ…」
 アトリエ中尉が小声で悪態をついている。
「あれは中尉の態度が悪いな」
「誰の為に殴られたのかわかってて言ってんのかよ全く…」
 ヨロヨロと立ち上がるアトリエ中尉に手を貸しながら、サドウスキー大尉とも話をした。
「サドウスキー大尉は何処の出で?」
「俺は地球生まれだよ。少佐とは旧知の仲でな、付いていく形で今はカラバだ。シェクター少尉は…あら、何処行った」
 シェクター少尉は既に退出しているようだった。
「あいつは黒いやつに落とされた子と仲が良かったんだよ。後で話をしておくさ」
 力なく言った大尉は、私達にウインクをして去っていった。
 撃墜された僚機を追って突っ込もうとしたネモはシェクター少尉だったのだろう。
 中尉や私が加わると出来る話も出来なくなる。今はシェクター少尉のことは大尉に任せて、我々も自室のある区画へ向かう。
0108◆tyrQWQQxgU
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2019/07/29(月) 19:12:46.53ID:Qf4aJzAq0
「遅かったじゃない!放ったらかしにして!」
 部屋に戻るなり貨物ちゃんが飛んできて、アトリエ中尉の脛をけたぐっている。
「女性人気1位だな中尉」
 金髪の坊主頭に耳のピアスと腕のタトゥー…控えめに言ってもかなり厳ついアトリエ中尉だが、何故か本当によく人に好かれる。
 ここに来るまでの演習などでも和の中心にいた。今回は痛い目に遭っているが。
「殴られたり蹴られたり散々だぜ」
 尚も暴れる貨物ちゃんの首根っこを掴んでベッドへ放り投げると、私と並ぶようにソファに座った。
0109◆tyrQWQQxgU
垢版 |
2019/07/29(月) 19:13:51.64ID:Qf4aJzAq0
「しかし…どうするかな中尉」
「どうするも何も、次に寄港なり拠点入りするなりした時に降ろすしかないだろうよ」
「降りないわよあたし。降りたら大変な事になるんだから」
 ベッドに倒れたまま、思いの外真剣なトーンで彼女はそう言った。
「まぁ確かに、軍艦に密航した上に軍事拠点ではいサヨナラとは行かんだろうな流石に」
 私は席を立ち、3人分のドリンクを手に取る。
「そういうことじゃないのよ!
 うーん、とりあえずひと段落したんでしょ?偉い人に会わせてよ」
 貨物ちゃんは私からドリンクを奪い取ると一気に飲み干した。
「このまま此処に居られても困るしな…ブリッジに連れていこうぜ」
 中尉は迷惑そうに手で払う。
「説明が面倒だが、先程中尉が殴られた分の弁明も少ししないとな。」
「少しじゃなくて大いに頼むわ」
 ドリンクを受け取りながら中尉が呆れ気味に言った。

5話 モグラ叩き
0110通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/07/30(火) 19:44:18.67ID:iJ/uyUep0
これはいい話だ。
何より落とされた仲間のことを考え、悼むキャラがいるというのは良いねぇ。
世界に「モブ」なんて存在はいないのだよ。
0111◆tyrQWQQxgU
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2019/07/31(水) 01:41:17.86ID:5D8ukfkk0
>>110
作劇の都合でそういう描写って省略されがちですが、可能な限り書いていこうと思ってます。
そういうところは"リアル"系って言われるガンダムらしさでもあるのかなと!
0112◆tyrQWQQxgU
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2019/07/31(水) 01:42:24.09ID:5D8ukfkk0
今日はちょっと時間を割けなかったので、明日からまた投稿しようとおもいます!
僕が居ない間も良ければ雑談してどうぞ!
0114通常の名無しさんの3倍
垢版 |
2019/08/01(木) 06:35:02.14ID:GhOHmEWR0
>>55
新訳Zではルオ商会のステファニーがウォン・リー氏の娘という人物相関に変更されていたな
ルオ商会はアナハイムの系列会社の一つみたいなポジションにしたようだ
0115通常の名無しさんの3倍
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2019/08/01(木) 08:00:20.60ID:BUzrwUcP0
中華風の一族経営スタイルなのかなぁ

ウォンさんはベトナム系だけど、ベトナムは紀元前から中国に影響されてるし...
龍(ロン)を流用してるのとか分かりやすい
0116◆tyrQWQQxgU
垢版 |
2019/08/01(木) 12:37:53.35ID:kgBteTo80
ドタバタしててなかなかこっち来れませんでした…
そういえばガンブレモバイル始めてみましたけど、割と遊べますね!

>>113
ベースです!かれこれ10年以上弾いてますね!

>>114
>>115
名前出してボコられるアムロとか新約はその辺カットですしね…
そしたらこないだのNTなんかはTV版準拠だったりするんですかね?
0117◆tyrQWQQxgU
垢版 |
2019/08/01(木) 12:39:53.70ID:kgBteTo80
さーて、そろそろ書き溜めてるやつ放出しましょうか…!

少しだけ敵側陣営の描写を挟みつつ、ストーリーを進めていきます
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