しかし私は再び戦うこととなる。エゥーゴが連邦本部ジャブローへ攻略作戦を実行した際、ティターンズは基地を核兵器によって自爆させたのだ。
 地球至上主義を謳いながら自ら大地を汚染するその様相はまるで、スペースノイドの独立を訴えながらコロニーを地球へ落としたジオンの所業そのものだった。
 私が戦うことをやめたのは、自らの行為から目を背けることしか出来なかったからかもしれない。
 あの時の自分の中の矛盾がこの星の重力とまとわりついたまま、この相棒と共に錆び付きながら死んでいくのか。私は自由になりたかったのではないのか。
 このままでいいのか。いつもの様に自問自答する私と見つめ合ったMS-05のその眼は、再び火を灯すことを求めているようだった。

 この重力の螺旋から生き延びる為に、戦え。と。