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ついでに前スレから転載

福井 冷静に考えれば、いままでの作品にもオバケは出ているんですけどね?(笑)。

福井 そういう意味では、『ガンダムNT』というのは、“なぜ『ガンダム』作品にオバケが出てくるのか”を科学的に説明した作品なんです。
『逆襲のシャア』でアクシズの地球落下を防いだのは“サイコフレーム”、
『Zガンダム』に出てくるオバケは“バイオセンサー”というパーツが起こした現象だ、ということですね。
みんな薄々気がついていたことを、あえて今回明文化したというところはあります。

福井 もちろん、「あえて明文化しなかったものを明文化するのはヤボなんじゃないか」という意見があることも承知です。
しかし、一方でニュータイプというものがスペック論的な方向に行きすぎている気がしていて。
どうしてもゲームなどでは「ニュータイプ値がいくつあるからこのキャラクターが最強!」みたいになりがちじゃないですか。

福井 これまで劇中では、「人工的なニュータイプである強化人間を作るなんて、人道的にいけないことだ」ということを語ってきたのに、
強化人間もそういうスペックでまとめて語られることが多くなってきていて。
そこでいま「ニュータイプっていうのは、そういうものではないんだよ」ということを作品として言っておかないといけないな、と思ったんです。
だからこそ、明文化することにしました。

――確かにゲームで『ガンダム』を知る世代も増えてきましたからね。

福井 そういう世代に「ニュータイプってこんなものでしょ」っていう感じで捉えられるのが嫌だったんです。