少なくともそれが世界の趨勢に結局は大した影響を与えてないってのが富野の「オカルト」の特徴なんだよな。
お話にオチを付けるための「なんか分らんが凄そうなこと起きた」というだけ。

アクシズが逸れても地球圏の問題なんて何も解決しておらず、連邦の腐敗と自壊は進み
宇宙戦国時代になる。

エンジェルハイロゥが想定外の分解・再構築を起こし
ザンスカールとリガミリティアごと地球から吹き飛んでいっても
やっぱり球圏の問題なんて何も解決しておらず、宇宙戦国時代はまだまだ続く。

オカルト現象なんぞ所詮「その程度でしかないもの」。
延々と続く人間と社会の問題のほうが遥かにでかいし、どうしようもない。
だから人間はあがき、苦しみ、過ち、傷つけあう。何時になっても、人である限り。

そういう富野の諦観と冷めた視線をオカルトで塗り潰そうとしてる。福井め何様だ。