キラが戦場に到着し、下を見回した時、キラは唖然とした。

赤い化け物に集られ喰われるMS、硬い甲羅の様なモノに体当たりをされ爆発したMS、

レーザーに焼かれ動かなくなるMSと地獄絵図だった。

傍受した通信からは怒号や悲鳴しか聞こえてこない。

『α1よりHQ支援砲撃はまだか!! 部隊の半数以上がやられた部隊は壊滅状態だぞ!!』

『チクショ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! 来るな!! 来るな!!』

(拙い!! あのMS、後ろに敵がいる事に気付いていない!!)

キラは慌てて、戦場に飛び込んだ。

「止めろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

叫びと共にビームライフルから緑の光弾が無数に吐き出される。

ビームは化け物共に当たり熱と爆風で焼かれた。

巌谷 榮二サイド

九−六作戦は失敗、物量に圧されて戦線が瓦解し上層部は愈々戦術核を導入を検討している所だろう。
日本帝国の大陸派遣軍も側面支援として参戦したが、BETA群の奇襲に遭い二個大隊が壊滅した。

私が要らぬ考えに浸っていた時だった。

センサーが要撃級を捕らえた時には手遅れだった。

(やられる!!)