その瞬間、レーダーが化け物の中から高熱源を感知する警告アラームをフリーダムのコックピット内にけたたましく鳴り響かせた。

「!? 何!? 一体何が!?」

そうキラが叫んだ瞬間、キラは何か危険なモノを感じた。

「ッ!?」

慌てて操縦桿を操作し、フリーダムをその場から移動させる。

その瞬間、眩い無数の光がフリーダムがいた場所を通り過ぎる。

「ビーム!? いや、粒子の軌跡が無かった……レーザーか!?」

ブリッツと同じ、地上でも威力が減衰しない程のレーザーに危機感を感じながらもキラは何とか頭を働かせる。

(クソ!! 優先的にレーザーを撃つ化け物を叩いていくしかない!)

脅威の優先順位をレーザーを撃つ目玉の化け物に絞り、ビームライフルで排除していく。

緑色のビームが亜光速で目玉の化け物とその周囲にいた化け物を纏めて焼き払う。

しかし、キラは焦っていた。

当然と言えば当然だ。

気が付いたら自分とフリーダムは訳の解らない所にいて、行き成り化け物が現れ、襲ってきたのだ。混乱するなと言う方が無理な相談だ。

機体を止める事無く、熱感知をオンにしたままマルチロックオンを展開した。

丸いセンサーの光点が次々とロックオンされる。

「いっけえええええええええええええええええええええええええええ!!」

キラの叫びと共にフリーダムの全砲門が一斉に敵を排除しにかかる。