キラは不意に目を覚ました。

「……こ、ここは……」


キラがコックピットの中で目を覚ます。

「!! そうだ! 僕はあの時、爆発に巻き込まれて……」

キラは暫く呆然とコックピットの椅子に項垂れた。

そして、外に出るとそこは荒涼とした大地が広がる世界だった。

キラは慌ててフリーダムのコックピットに戻りコンソールを操作する。

「原子炉正常稼動、各種ディスプレイ異常なし、PS装甲正常稼動、オールウエポンズグリン、各種センサーオールグリン……フリーダム自体には異常なし!? そんな馬鹿な!? あの時フリーダムは!?」

キラは愕然とした。

「こ、ここは一体……僕は宇宙にいた筈だ! ソレが何でこんな所に!?」

キラの混乱に拍車をかける事は更に続いた。

「ッ!? レーダに反応!? でもコレは……金属の反応じゃない!? 生物反応!? しかもこんなに沢山!!」

キラはコンソールを操作し、望遠機能で目視確認しようとして後悔した。

「!? 何だこの化け物は!?」

キラは余りの気持ち悪さに吐きそうになる。

いや、“アレ”は本能が拒んでるとキラは考えた。

キラは急いでPS装甲を起動し、上空へと飛び上がる。