週刊文集には
『俺たち、メガネスーパーに騙された』
なる高野兄弟の内部告発記事が掲載された。
記事の内容を要約すると、
『今回のクーデターと言われる騒動は、SWSに所属していたレスラー全員が被害者なんです。
首謀者扱いとされた谷津さんの退団会見は、実は田中社長のサシガネだったんです。
田中社長は谷津さんに
“天龍とWWFは金がかかり過ぎるから、もういらない。谷津よ、お前をトップにする”
と言ったのです。田中社長は、谷津さんに反旗を翻されることにより、あたかもSWSで
内紛が起きているかのようなイメージを世間に与え、そうしたクーデター騒ぎの演出があって、
谷津さんはSWSを乗っ取ろうということで引退に追い込まれ、天龍さんも監督不行き届きみたいな
責任を取らされてSWSは解散になった。メガネスーパーは一応、まだ2つの組織(WARとNOW)
のスポンサーですが、それも1年限り。田中社長の肚は、金のかかるプロレスからは、
もう足を洗いたいというところにある。一連の分裂騒ぎは、この筋書きに基づいて行われてきたのです。
われわれSWSの選手は、みんな5年契約でした。契約はあと3年ほど残っていますが
「契約解除通告書」によると、お前たちは“クーデター”を起こして会社のイメージを
著しく傷つけた、これは契約違反だから、違約金を年棒の3倍払えというのです。
SWSが分裂したのは、あくまでも田中社長の策略であって選手の責任ではない。
むしろ違約金を払うべきなのはメガネスーパー側でしょう。