新日本での巡業中の思い出というか、笑い話は、まだまだたくさんあります。
その頃、結構、旅館に泊まる事が多かったんですけど、試合から帰ってきて、風呂に入って、みんなで大広間でメシを喰うんです。
その時、木村健悟さんがその旅館の二階の大広間でメシを喰ったあとに、ちょっとベランダみたいなところがあって、そこで夕涼みしてたんです。
しばらくして「お前ら、ちょっと来い、来てみろ」って言うわけです。みんなでバーッとベランダに集まったら「下、下、下!」って。
で、下を見たら、たまたまベランダの真下が女風呂でね。位置的には女風呂そのものはほとんど見えないんだけど「あそこに覗きしてる奴がいるぞ」って。
「どれどれ」ってみんなで見てたら、確かに覗いてる奴の姿が見えるんです。
それで健悟さんが「こら!」って大声で叫んだら、みんなそこの一か所しか見てなかったんですけど、五か所ぐらいから、ガサガサガサって、クモの子を散らすように、「あっ、こんなにいたのか」っていうぐらい人が逃げてった(笑)。
こっちが逆に驚いちゃったっていうね。顔は確認できなかったけど、たぶんその中に新日本の選手もいたんじゃないですか。