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日本の恥ネトウヨ
統一教会産経新聞と安倍友編集長にアンコンされていた時代の文春
文春、産経の「反日」攻撃でアンジーの映画が公開見送りに! ネトウヨが作る検閲社会|LITERA/リテラ
https://lite-ra.com/2015/02/post-837.html
2015年2月
アンジェリーナの反日食人映画を許すな」「ウソも甚だしい!アンジーは反日プロパガンダをやめろ!」
配給元にはこんな抗議の声が殺到し、日本での公開ができない状況に追い込まれた。そこで、アンジーがわざわざ日本のメディアに登場して「反日ではない」と否定したというわけだ。
 だが、彼女のインタビューを待つまでもなく、この映画は「反日映画」などではまったくない。
映画のなかには「食人」に関する描写はワンカットもなく、ただひとつのセリフのなかでも触れられてはいないのだ。
「『アンブロークン』は日本軍による食人映画」というのは “完全なるデマ”だったのである。

 実はこれについては、在米の映画評論家・町山智浩氏が今年1月の段階で「完全に間違った情報によって叩かれている」と指摘していた。
ラジオ番組『たまむすび』(TBS系)のなかで『アンブロークン』を取り上げた町山氏は、こう解説している。
「『アンブロークン』っていうタイトルは、『不屈』『くじけない』という意味なんです」
「ザンペリーニさんは、日本軍から開放された後、アメリカに帰国するのですが、長い間拷問されていたので、憎しみが渦巻いて、もう悪夢の中で
何度も何度も拷問した軍曹を殺す夢を見るんです。でも、その憎しみから解放されるには、結局、相手を赦すしかない。敵を赦すしかないんだ、という結論に彼は達した」
「映画では最後、ザンペリーニさんが、日本の人たちに拍手されながら、長野オリンピックで、聖火ランナーとして走る映像が出てきます。
だから、これは別に日本が悪いという映画でもなんでもない。本当に強い男は敵を赦す。そういう話なんです」

 もちろん、アンジー自身も読売のインタビューで、こう答えている。
「ルイスは日本を愛していた。長野冬季五輪の聖火を運んだことを人生で最も誇れる瞬間の一つだと語った。映画を見る機会があれば、そう判断できるだろう」

 反日どころか、テーマは逆。それがなぜ、未公開の日本で「反日映画」という話になったのか。
 調べてみると、たしかに昨年春頃から、ネトウヨの個人ブログなどで「アンジェリーナ・ジョリーが反日映画の監督をしている」などという話題が広がっており、
制作中止・配信撤回を意図する署名活動などを拡散する動きがあった。
 そしてネトウヨたちの騒ぎに丸乗りするかたちで、大手マスコミがこの映画を取り上げたのである。
 まず、「週刊文春」(文藝春秋)が昨年、6月26日号で、「勘違い女優が撮るトンデモ反日映画」というタイトルのワイド記事を公開。
「原作が日本人の残虐性を誇張する“トンデモ本”」としてネット上で話題になっていると紹介した。そして、〈何千人もの捕虜が(中略)人肉食の儀式的行為で生きたまま食べられた〉と
いう原作の一節を引用し、「看過できない」「歴史をでっち上げるのだけはやめてほしい」と煽った。

 さらに、昨年12月6日になって、お決まりの産経新聞が参戦して、こんな調子で書き立てた。
「(原作には)『捕虜たちが焼かれたり、人体実験で殺され、(日本の)古来からの人食いの風習で生きたまま食われた』などと捏造されたストーリーが史実のように描写されている」
「『映画にそうしたシーンがあれば、中韓が政治的に利用しかねない』と懸念する在米日本人もいる」

 その在米日本人とやらは……と指摘するのは野暮なのでやめておくが、いずれにせよ、文春と産経がネトウヨに燃料を投下する商売をしたことで、批判が一気に広がり、
映画が公開できない状態に追い込まれたというわけだ。
 しかし、これらの記事もよく読むと、すべて原作をベースにして語っているだけで、映画を観たという証言はない。前述の町山氏もくだんのラジオで
「映画が完成したのはついこの間なので。日本では誰も見ていないのに、と思いましたけどね」と皮肉まじりに語っていたが、
ようするに、ネトウヨも保守メディアも映画を見ないで喚きたてていたのである。
 自分の理解や知識が及ばない事象や人びとを片っ端から“敵”“反日”と設定するネトウヨならありうる話だが、まさかマスメディアがこんな恥ずかしいレッテル貼りに加担していたとは……。
それは冒頭に紹介した読売のインタビューも同様だ。読売は「食人」のシーンがないとわかってもなお、「中国での公開で反日感情が高まる懸念もあるが」
「日本では映画の内容に警戒感もある」と妄想質問をぶつけている。