そもそも名古屋が嫌われていることを世間が認識したきっかけは、タモリにある。

'80年代に「東京と大阪に挟まれて独特のコンプレックスがある」「エビフライをエビフリャーと呼ぶ」「ミャーミャーうるさい」とラジオやテレビで散々、面白おかしくからかったことで、世の名古屋ぎらいに火がついた。

名古屋の女性はド派手で、ブランド好きというイメージも定着している。「名古屋巻き」と呼ばれ一世を風靡した巻き髪の女性は、もうほとんどいないとはいえ、

「名古屋の人は、なんかダサいわ。名古屋城の金のシャチホコも金閣寺と比べたら下品やしなあ」(京都人)

さらに名古屋人は、しばしば見栄っ張りと揶揄される。「日本一」「日本初」という言葉が大好き。日本一の100m道路、日本一大きいマネキン人形「ナナちゃん」などなど。

世界最大の駅ビルとして名古屋駅のJRセントラルタワーズがギネスに登録されたときは名古屋中が歓喜した。'16年に認定が取り消されたが、名古屋人はいまだに世界一だと主張する。