〔東京株式〕反発=半導体主導で堅調(19日)

【第1部】新型コロナウイルス感染拡大で停滞した経済活動が再開に向かう中、今後の需要拡大が期待される半導体関連株などが買われ、日経平均株価は前日比123円33銭高の2万2478円79銭と反発した。東証株価指数(TOPIX)は0.29ポイント安の1582.80と小幅続落。
 銘柄の48%が値上がりし、下落も48%だった。出来高は15億5593万株、売買代金は2兆8398億円。
 業種別株価指数(33種)は空運業、精密機器、小売業の上昇が目立ち、下落は鉄鋼、非鉄金属、海運業など。
 個別銘柄では、東エレク、DLEが急伸した。アドバンテスがしっかり、キーエンスも小幅高。塩野義は堅調。JAL、ファーストリテが強含みで、西松屋チェも上伸。任天堂は切り返した。
 半面、レーザーテック、ソニー、トヨタは甘い。ディエヌエーは軟調、三菱UFJ、三井住友が小幅安。KDDI、リクルートHDは小甘い。
 
【第2部】4日続伸。クレアHDが値を飛ばした。東芝はしっかり。半面、JMACS、アライドHDが軟調。出来高2億0446万株。

 ▽個人の買い旺盛
 東エレクが前日公表した2021年3月期の連結業績予想の営業利益が前期比15.9%増と大方の予想を上回る「ポジティブ・サプライズ」(大手証券)となり、朝方から半導体関連株に買いが広がった。
傘下の衣料ブランドの新店効果に期待が集まるファーストリテなど値がさ株もけん引し、日経平均株価は反発した。
 午後に入っても都道府県をまたぐ人の移動自粛が解除となることを受け、個人投資家が運輸株などを買う動きが目立った。
 新型コロナの感染再拡大の懸念は消えていないが、市場では「積極的な売り材料も見当たらず、日経平均の2万2000円台は堅い」(別の大手証券)との声が聞かれた。