【辺野古】辺野古計画は破綻 軟弱地盤に杭6万本打てる船は日本にない|日刊ゲンダイDIGITAL
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計画は白紙にするほかない。
安倍政権が進める沖縄県名護市の辺野古新基地建設で、埋め立て予定海域に存在する軟弱地盤の問題が解決不能なことが分かった。

安倍首相は1月31日の衆院本会議で、軟弱地盤の改良工事のため計画変更の承認を沖縄県に申請すると、政府として初めて言及した。
計画変更では、大浦湾の護岸予定地付近に広がる水面下最大90メートルの軟弱地盤に「砂の杭」6万本以上を打ち込む工事を検討している。

 ところが、9日付の「沖縄タイムス」によれば、日本国内の作業船が地盤改良のために砂杭を打ち込める深さは最大で70メートルだという。
しかも70メートルに対応する船は2隻しかない。90メートルまで杭を打ち込める作業船は、国内に存在しないのだ。

■もはやただの環境破壊

「安倍政権は地盤改良が解決できないことを知りながら、県民の反対の声を無視して埋め立ての既成事実を先に作った。実に悪辣です。
軟弱地盤の改良ができない以上、工事計画は破綻している。このまま進めれば、工期も工費も見通せず、税金をドブに捨てるようなことになりかねません。
それに、砂杭を6万本も打ち込めば、貴重なサンゴ群は死滅してしまう。
もちろん、玉城デニー知事は設計変更の申請を承認しない方針ですが、米国にモノを言えない安倍政権は、何としても工事を強行しようとするでしょう」(横田一氏)

 完成するか分からない基地建設計画を見直そうともしないのは、もはや嫌がらせとしか思えない。税金で環境破壊を進めているだけだ。