2017年07月01日
年金を普通よりも40%以上多くもらう方法
これから年金をもらう人は知っておきたい
http://toyokeizai.net/articles/-/177732

■年金は60歳から70歳までで、いつからでも受け取り可能

公的年金は一部の人を除くと、今後支給開始されるのは65歳からです。ただ、65歳からで
ないと絶対もらえないのかというと、そんなことはありません。60歳まで繰り上げて受け
取ることができます。逆に繰り下げることもでき、こちらも最大5年間繰り下げて70歳まで
延ばすことができます。つまり「年金は65歳から受け取るもの」という固定観念にとらわ
れるのではなく、「60歳から70歳までの間、いつからでも受け取りを開始することができ
る」というふうに考えればいいのです。

ただし、早く受け取り始めると年金支給額は減ります。具体的に言うと1カ月早めることで
0.5%減額となりますから、仮に5年間受け取りを早めて60歳から受け取り開始にすると0.5%
×12カ月×5年=30%、すなわち本来受け取れる年金よりも3割少なくなります。

「え! 3割も」と思われるかもしれませんが、逆に5年早く受け取れるわけですから、一定
の年齢までなら、トータルの受け取り額は早くもらい始めることによって多くなります。具
体的な損益分岐点は76歳です。つまり76歳よりも早く亡くなれば60歳からもらい始めたほう
が多くもらえることになりますし、逆にそれ以上長生きすればトータル受け取り額は65歳か
らのほうが多くなります。

■70歳開始なら、受け取り額はなんと42%もアップする

では逆に65歳から受け取らず、70歳まで繰り下げしたらどうなるかということですが、こち
らは繰り上げとは逆に年金の受け取り額はアップします。先ほどの場合は1カ月早めることで
0.5%のダウンでしたが、繰り下げる場合、1カ月遅らせることで0.7%アップします。ではこ
ちらも最大限5年、すなわち70歳まで受け取り開始を遅らせると、0.7%×12カ月×5年=42%、
何と70歳からの受け取り額は42%もアップします。